カマシ馬で馬券を当てよう

bonjour

今日は、前回の記事、芝替り、ダート替り馬の延長戦上にある
カマシ馬のお話をしていきたいと思います
よろしければ最後までお付き合い下さいませ

カマシ馬とは

カマシと言われても何のことやらという方もいらっしゃると思いますので
カマシの説明を簡単にしていきます

競馬に於けるカマシには二つの意味があって、それぞれが全く別の意味で使われます

一つは、

連日の酷暑に肉体が限界を覚え始めていたある夏の日、現場トラブルで予定していた午後の作業が中止となった
事務所へ戻り日当を受け取ると暇になったのでパチンコでも打とうかとも考えたがそのまま家路につくことにした
半年前に職場で暴力沙汰を起こし、今は日雇いの身であった

帰宅し熱気の充満した部屋に風を通そうと窓を開けると向かいの家の女がベランダから顔を覗かせていた
珍しく化粧をしていた
もともと男好きする顔立ちをしていたが化粧を施した顔は一際映えた
女は人妻であった
ヤクザくずれの夫がいた

会釈して軽い挨拶を交わすと女はじっと男を見つめながら手にしていたプラムを食べ始めた
プラムの汁で濡れた唇とその口周りは夏の日差しに反射してラメのようにキラキラ光っていたが
女はまったく気にすることなく2つめのプラムを頬張りだしだ
視線は真っ直ぐに男を捉えたまま
その艶めかしく誘うような視線に男は理性が遠のいていくのを感じた
幸い妻はパートに出ている･･････
脳内にあの言葉が駆け巡る
ヤるなら今しかねぇ ヤるなら今しかねぇ･･････

「奥さん、今一人か？そっちへ行っていいか？」

家にあがるや否や汗臭いニッカポッカ姿のまま強引に唇を奪い荒い息遣いで女の服を剥ぎ取り押し倒そうとする
女もその気ではあったが不意のことに最初は動揺し「あんた奥さんがいるんだろ！てかあんたうちの旦那にバレたら終わりだよ！」などと抵抗するもあっという間に火が付いてしまい「あんた、なんでこんなに元気なのさ？奥さんに抱かせてもらえないのかい？ああん♪」

なんていうヘンリー塚本ワールドが繰り広げられるという意味です

そういう感じで（どういう感じｗ）マムシ等の精のつくものを絶妙のバランスで調合して食べさせ
お馬をムッシュムラムラの興奮状態でレースに送り出すことをカマシと言ったようです

昔はこういうことが秘密裏に行われていたらしいです
昔は、です

大事なことなので

二つ目の意味のカマシ

こちらが今回のテーマとなるカマシ馬になりますので
ここからは真面目に紐解いていきたいと思います

芝カマシ ダートカマシ

カマシには芝カマシとダートカマシがあります

芝カマシ：ダートを走った子が1回芝を使ってまたダートに戻る
ダート→芝→ダート

ダートカマシ：芝を走った子が1回ダートを使ってまた芝に戻る
芝→ダート→芝

つまり、一度、芝orダートを挟むということですね

では、なんでカマすのかということを考えていきます

カマす理由

芝カマシをする理由、ダートカマシをする理由としてパッと思い浮かぶことは

① 優先出走権獲得の為に除外前提で登録したら通ってしまった（主に下級条件）
② 出走したかったレースが除外になってしまった

③ 適鞍（レース）がないが取り敢えず使いたい、叩き

④ リフレッシュ

⑤ 芝馬ならダートで砂浜トレーニング ダート馬なら芝でスピード負荷

⑥ 意図してカマすetc

色々あると思いますがざっとこんなところでしょうか

この⑥の意図してカマすというのは⑤と被りますが
文字通り戦略的にカマシを行って芝、ダートに戻る次走以降が勝負
そうやって上手にカマシを利用してお馬を走らせてくる厩舎もあるのだろうと思います
調べてないのでわかりません＞＜

※カマシが成功した厩舎のお馬の戦績を掘っていくのも面白いかもしれませんね

芝カマシの例

芝カマシのサンプルとしてナイトスピアーという子を取り上げてみます

新馬戦から5戦連続ダートを走って9-8-8-5-7着
6戦目で芝を使って15番手から大外に持ち出すも追い上げられず14着 
7戦目でダートに戻してきたのでこれで芝カマシになります
そしてダート戻りのこのレースで6番人気3着と好走
芝カマシが成功しました
でもなんでこんなに人気したのでしょうね？
その後3戦して3着2回と堅実駆けできるようになりましたが未勝利を勝ち上がるにはあと一歩が足りませんでした

芝カマシ後の好走には冬を越してお馬が成長したとか様々な要因があると思いますが
カマシの視点で考えると芝を走ることでスピード負荷を得たということになります
芝を走って「うおおおみんな速くて付いていけねええｗ」って思ったかどうかは知りませんが
主戦場のダートに戻って「楽に付いていけるしやっぱりダートは走りやすいなーｗ」というメンタルの部分
このお馬のメンタルの部分というのはカマシに限らず大事なことなので
意識してみるといいですよ

※キツいレースを経験させることで次のレースが体感的にも精神的にも楽に感じられる状態を作る

こんな感じでカマシというのは、お馬によっては精神的、肉体的に何かしら劇的な変化をもたらすのではないかというのが私の考えというか推測なんですね
ショック療法といいますか一過性でもやる気スイッチが入る何かがあるんじゃないかと

闇が深い･･･
間違えた、奥が深いですね

ダートカマシの例

ダートカマシの例としてはサウザンサニーという子をサンプルに見ていきます

この子は前回の芝替りのサンプルでさらっと取り上げた子ですが覚えてるでしょうか
2戦目のダートで勝ち上がり3戦目の芝重賞ファルコンSで3着好走という結果を残した芝替りの好走例として紹介しました

前回、ファルコンSでの走りを見て、この子は芝馬で芝ならいいところまでいけるかもしれないとお話したのですが

ファルコンSの次のレースはダートを選択してきました
ダート→芝→ダートなので芝カマシになるのですが
直線まったく伸びずに1番人気で9着という結果に終わりました

このレースを勝ちに来たのかどうかはわかりませんが
同じような位置取りのお馬が1～4着を占めてるなかで
1頭だけ手応えなく後退していきました

ただ、私的にこの子は芝でこそという判断でしたし
おそらくは陣営もそう考えているはずなので、芝カマシはダミーでこれはダートカマシだと（笑）
次は芝を使ってくるはずだからそこで買うぞと

そうして次走は思惑通りに芝を使ってきました
このレースは単勝勝負していたのですが結果として2着でした
ダートカマシは成功です

ただ、私は不満なのですｗ
レースは1頭除外で13頭立ての10番ゲートで、スタート直後に内外からサンドされて後方からの競馬を余儀なくされたのですが
それでもなんとかなったんじゃないかなーとこの原稿のためにレースを見直した今でも思います

べ、別に馬券が外れたからって文句言ってるわけじゃないんだからね！

競馬で1着になるのは簡単なことではありませんが
勝てる状態の時にきっちり勝たせてあげることができないと歯車が狂ってしまう場合もありますからね
サウザンサニーはその後も芝で3着、2着と頑張ってますが勝ちきれないもどかしい競馬が続いています

まだ3歳ですし1勝クラスで終わるような子ではないと思っているので
まずは現級突破を目指して頑張って欲しいところです

見せましょう、カマシの底力を

レースを見ていて
なんか凄いのが勝ったなー大荒れしたなーという時
どれどれと馬柱を眺めるとカマシ馬だったりします
そうそうあることではないとは思いますがカマシ馬が超人気薄で大穴をあけることがあります

システムリブートという子を紹介します

システムリブートという子は現状逃げ馬という位置付けでいいと思います

この子は芝7着→ダート9着→芝1着とダートカマシが成功した例になります
単勝12番人気 118倍と単勝万馬券の使者になりました

成績を見てもらえればわかるように
馬券に絡んでいるレースは全て芝1600ｍです（緑枠で囲った箇所）
現状マイルがベストなんだということが見えてきます

それを踏まえて芝2000の新馬戦と2戦目のダート1800
そして4戦目のあやめ賞芝1800のレースをチェックしてみると

新馬戦は4コーナーまではいい感じでしたが直線に入ったときにはもう余力なしという走り
2戦目のダートも4コーナーを回ったところではバテバテですっかり脚が上がってしまった状態
4戦目のあやめ賞も直線半ばで止まっているので距離に限界があるんだろうということがわかりました

少し陣営の視点で分析してみると（偉そうｗ）

新馬戦と2戦目の走りを見て
①どうやら距離が合ってなさそうだ
②ダートより芝の方がよさそう
③ダートで得た負荷は大きそう（バテてもイーガン騎手が闘魂を注入し続けた）
④芝マイル合うんじゃね？

※個人の妄想です

この子にとって2戦目のダートは相当しんどい経験だったと思います
なので、勝ち上がった3戦目の芝マイル戦は結果としてベスト距離だったということに加え前走ダートの負荷も味方にして体感的にとても楽に走ることが出来たんじゃないかなと想像します
あとは逃げ馬だったということでしょうか
人気薄の逃げ馬の逃亡劇･･･最近ありましたね･･･TM･･･

こうやって紐解いていくとシステムリブートの単勝万馬券も普通に狙えそうな気がしてきませんか？（笑）

たしかカマシ馬についてのtweet（ポスト）をしたその週末にこのシステムリブートが激走して、それで存在を知ったのですが
もう少し早くに出会いたかったｗ

狙いやすいカマシ馬とは

馬柱を注意深く眺めているとカマシというのは結構目にします
ただ、カマシだからといって何でもかんでも馬券に絡んでくるということではないので狙いを定める必要はあるかと思います

分かりやすいのはやはり成績の伴っているお馬ということになります
妙味は薄れますがそれなりの確率で走ってくる気がします（肌感覚ですが）

芝で勝ち負け（掲示板）→ダート敗退→芝で勝ち負け
ダートで勝ち負け（掲示板）→芝で敗退→ダートで勝ち負け

このパターンは割とあるので覚えておいて下さいね

それからカマシ2戦目で走ってくるケース（最初から2戦目に照準）もあるので
狙ったカマシ馬がカマシ初戦でダメだったとしても2走目までは追いかけてみてもいいのかなと思います

芝→ダート→芝敗退→芝勝ち負け
ダート→芝→ダート敗退→ダート勝ち負け

こんな感じです

余談になりますが
① 芝で勝ってる子がその後ダートを使い続けてから芝に戻ってきた場合
② ダートで勝ってる子がその後芝を使い続けてからダートに戻ってきた場合

このようなケースは実を取りに来た可能性が高いので頭の片隅にでも置いておいてください

芝1着→ダート→ダート→ダート→芝１着
ダート1着→芝→芝→芝→ダート1着

こんな感じです

最後に

カマシ馬についてダラダラとお話してきましたが
なんとなくイメージは掴めたでしょうか
私の乏しい知識と拙い文章力ですので伝わらない部分も多分にあったかと思いますが戦略としてカマシという使い方があるということを知ってもらえたらなと思います

何よりも自分の目で観察することで見えてくるものがありますので
カマシ馬というものに興味を持って頂けたなら是非探してみてください
あなたの見つけたカマシ馬があなたの馬券に貢献してくれるかもしれませんし
時にはシステムリブートのように大穴を開けてくれるかもしれませんよ

競馬予想の引き出しの一つとして活用してみてください

といった感じで終わりたいと思います

最後までお読みいただきありがとうございました

楽しい競馬ライフを♪