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#ジェンダーステレオタイプについて考える

こんにちは🌸

突然ですが、みなさんはディズニー映画がお好きですか?白雪姫やシンデレラ、アラジンなどたくさんの名作がディズニーから生み出されていますよね!ちなみに私は大好きです!1番好きなディズニー映画は美女と野獣で、ディズニー映画を観ながら育ってきました☺️

今回のnoteでは、世界的に有名なディズニープリンセス映画を通して映画の中で描かれてきたジェンダーステレオタイプについて書いていこうと思います。

ジェンダーステレオタイプとは性別に基づいた根拠のない偏見や固定観念のことです。たとえば、「女性は数学や理科が苦手だ」といったものはジェンダーステレオタイプにあたります。

ディズニープリンセスのステレオタイプ

先述した通り、私はディズニー映画が大好きでよく観ていました。幼少期はディズニープリンセスに憧れてもいました。しかし成長するにつれてだんだんと「私はディズニープリンセスのように綺麗じゃないしおしとやかでも優しくもないし料理や掃除も得意じゃないから彼女たちのようにはなれないんだ・・・」と悟りはじめます。これこそが私が映画の中で描かれてきたジェンダーステレオタイプにがんじがらめにされた瞬間でした。

時は経ち、大学に入学した私はある一冊の本と出会います。それが『お姫様とジェンダー』(若桑みどり、ちくま新書、2003年)でした。この本の中では、ディズニープリンセス映画の中で描かれるジェンダーステレオタイプについて、それがどのように少女の生き方に影響を与えるのかが記されていました。

ディズニープリンセス映画の中で描かれるジェンダーステレオタイプには次のようなものがあります。

・若くて綺麗な女性の方が良いとされている(白雪姫の継母は自分より若くて可愛い白雪姫のことを始末しようとしますよね・・・💦)

・女性にとっての最大の幸せは真実の愛を見つけ、運命の相手と結婚し、末永く幸せに暮らす(=happily ever after)ことである

・女性はおしとやかで優しく従順であるべき(シンデレラは継母に命令されても従順に従っていました)

これらの女性に対するジェンダーステレオタイプは特に初期のディズニープリンセス映画(白雪姫・シンデレラ・眠れる森の美女など)によく見られます。

そしてプリンセス映画において強調されてきたジェンダーステレオタイプはプリンセス映画を観て育った子供たちに影響を与えてしまうのです。

例えば、白雪姫のように可愛くて若いことこそが女性にとっての最大の価値であるととらえてしまい、成長過程の中での過剰なダイエットやいつまでも若々しくあることを自分に強いてしまう可能性もあります。

または、運命の王子様と恋に落ち末永く幸せに暮らすことが最大の幸せだととらえてしまい、結婚しない女性を「選ばれなかった女性」と考えてしまう可能性だってあるのです。(勿論好きな人と結婚することは幸せなことですが今では幸せの形は人それぞれです)

このように初期のディズニープリンセス映画のような強調されたジェンダーステレオタイプの描写は子供たちの人生の選択肢を狭めてしまうことにも繋がってしまうのではないでしょうか。

アップデートされたプリンセス像

しかし、近年のディズニープリンセス映画を観てみると、ディズニー側が提示するプリンセス像が時代に合わせてアップデートされていることが分かります。日本でも大ヒットした『アナと雪の女王』をみると、アナ・エルサどちらのプリンセスも受動的ではなく、自ら行動し道を切り開いていこうとしています。『アラジン』の実写化でジャスミンが歌う「Speechless」も歌詞をみてみると昨今の#MeTooムーブメントを思い起こさせるようなものになっています。

まとめ

メディアと社会は相互に影響されるものであり、私たちの価値観や考え方は少なからずメディアの影響を受けています。私自身も未だにメディアによって作られたジェンダーステレオタイプに影響されてしまうことがあります。しかし、最も重要なことは、その自分の中にあるジェンダーステレオタイプに気付くことではないでしょうか。そして、未だメディアにおいて再生産されつづけているジェンダーステレオタイプに異を唱えていくことも重要なのだと思います。


先ほど紹介した「Speechless」はこちらです!私も自分の道や選択に迷ってしまった時、この曲を聴いて勇気をもらっています。ぜひ聴いてみてください😊



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