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ドラマ『コウノドリ』にどハマりした夏

もう夏も終わり際、秋の匂いを感じますね🍂

今年の夏は、なかなかお出かけできずに窮屈な思いをしていた傍ら、
「ステイホーム」を、映画やドラマなどの映像作品鑑賞タイムに費やしていた方も多いのではないでしょうか。
わたしもそのうちの一人です😌

そこで今回は、自粛期間中に私がどハマりした『コウノドリ』というドラマを紹介します。(久しぶりに、時間を忘れて夜通し夢中になってしまうドラマに出会いました。観たことがない方、ぜひぜひぜひご覧ください!)


コウノドリ

綾野剛さん演じる産婦人科医「鴻鳥サクラ」を中心に、リアルな周産期医療の現場を描いた物語。
ドラマは2シリーズあり、駆け込み出産、高齢出産、出生前診断など、
お産の現場だけではなく出産を取り巻く様々な社会問題に、患者さんとともに向き合い、「命が誕生すること」の奇跡を教えてくれるドラマです。

毎話、涙なくしては観られない感動のシーンばかりですが、
私の心に特に突き刺さった、第1シリーズの第5話「14歳の妊娠 少女が母になる時」について語らせてください。(ネタバレあり🙏🏻)


14歳の妊娠 少女が母になる時

この回の主人公は、中学2年生の少女・吉田玲奈。
部活動中に突然倒れ、診察に訪れたときにはすでに妊娠8ヶ月でした。

玲奈はエコーで赤ちゃんを初めて見たとき
「なんだか、CGアニメみたい」と、自分のお腹に新しい命が宿っている実感が沸いていない様子。

赤ちゃんの父親(元倉亮)も、玲奈と同級生ということで、本人達同士で将来のことを考えられる力はないと、両家の親が勝手に話し合いを進めていました。
しかし、産婦人科医サクラは「赤ちゃんの親はこの二人です。中学生だろうと、ちゃんと考える責任があります」と、2人に「どうすれば生まれてくる赤ちゃんが幸せになれるか」を一緒に考えてほしいと告げます。

玲奈と亮は、2人で話し合った末、生まれてくる赤ちゃんを特別養子縁組に出すことを選択しました。

出産当日、赤ちゃんは生まれてすぐに、分娩室の隣で待つ里親のもとへ連れて行かれます。
自分の手から離れていく赤ちゃんに、ただただ泣き崩れる玲奈。

自分には育てることができない現実を噛みしめているその表情に心が痛くなりました。(このシーンでオイオイ泣いたのは私だけではないはず)

一方、分娩室の前で何もできないと立ち尽くす亮にサクラは、
「君には彼女の痛みも苦しみも肩代わりすることはできないし、まだ子どもを育てる力もない」と、淡々と冷静に現実を伝えます。

予期せぬ妊娠を無責任だと否定し、大人が勝手にその事実をなかったことかのようにするのではなく、真剣にその現実と向き合わせ、自分たちの無力さを思い知らせた、サクラの厳しさのなかにある優しさが心に染みました。

ひとつの命に対して様々な思いが交差しながら
すべての人が、命に向き合い、赤ちゃんの幸せを願ったゆえの選択は
苦しくて切なくて、それでも暖かいなと、涙が止まりません。


中高生の妊娠相談が溢れる社会に必要なこと

中高生の妊娠相談が溢れる現代社会において必要なことを『コウノドリ』が教えてくれた気がします。それは、
私たち「若者」が自分と相手の命、人生としっかり向き合ったうえでの選択ができること。
そして、その選択に必要な十分な知識が得られる教育や
性や自分の身体に関する悩みや不安について打ち明けられる環境が整えられることだと思います。それで初めて、産婦人科医サクラの言う「起きたことから目を逸らさずに、生まれてくる命をしっかり受け止められる大人」になれるのではないでしょうか。

【#中高生の妊娠相談 が溢れる日本の課題】について
ワナビーメンバーが綴ったこちらの記事もぜひ合わせてお読みください。


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