このアニメとの出会いは、割と紆余曲折のようなものがありました。
ある日ある時、ツイッターのプリンセス・プリンシパル用アカウントを眺めていると、プリンセス・プリンシパル、略してプリプリを一気見している方の感想が流れてきました。
感想は、プリプリファンなら抱くであろう感想を面白く伝えており、特にcase20 Ripper Dipperで明かされた「真実」にかなり興奮されていたご様子でした。そしてその感想を投稿していた人が、転天原作者の鴉ぴえろさんだったわけです。ちなみに8話→2話に戻るという一番ヤバい見方をされてましたね。

まあそこでラノベ作家の鴉ぴえろさんを知ったわけですが、私はちょい前までラノベには偏見があり、手を出せないでいました。
しかし、コミカライズが出ているということでまず試し読みをし、面白かったので1巻を買ってみました。そうこうしている間にアニメ化の話を知り、一旦そこで関わりを中断しました。私は公式サイトのあらすじも読まないほどのネタバレ恐怖症なので……。

私は百合は性癖なのでかなり期待はしておりました。そもそも原作が王宮百合ファンタジーという触れ込みでしたしね。最近流行りでもありますし。

話し逸れますが、一口に百合と言っても色々レベルがありますよね。
もう女の子二人の組み合わせがあれば百合だという人もいれば、お互いにある程度以上の感情がないと、という人もいますね。私の場合、百合アニメの程度は以下の通りに考えています。

①百合じゃない：
　ゾンビランドサガ、ガールズ＆パンツァーなど
②ギリ百合
　リコリス・リコイル、結城友奈は勇者であるなど
③まあ百合
　魔法少女まどかマギカなど
④ガチ百合
　プリンセス・プリンシパル、まちカドまぞくなど

そして今回これに新たなジャンルが加わりました。
⑤神百合
　転生王女と天才令嬢の魔法革命

以上が、私の各作品の百合に対するイメージです。いやもちろん異論はありましょうが、私の場合は、ね。ハァン！？さく愛は百合やろ！？とか、まどマギはレズやんけ！とかあると思いますが。
いやもちろんそういった妄想は全然アリなので皆さんたくさんしてほしいです。

話を戻しますが。
そんなわけで見始めました転天ですが、過剰な悲劇性もなく、奇をてらった展開もなく、ファンタジーでとても良かったですね。死んだのはシャトルーズ家の奴らだけですし。
かなりハマった作品でも、シリーズ内に苦手な話数があるときもありますが、転天はそういうのがありませんでした。
イリレイはまだ百合ではないと思います。いま原作読んでますがどうなるか楽しみですね。あのままなのか、進展するのか。べつの出来事があるのか。口づけ？あれは医療行為です。
まあ、アニユフィだけとっても、同衾したり、おでこにちゅーしたり、ティルティに嫉妬してみたり、なかなかここまで描いてる作品って少ないんじゃないですか？1話ぐらいにちょろっと混ぜる、みたいなのは多いでしょうがねえ。とにかくイベントや秘密以外にも、そういう部分を丁寧に描いていた良い作品だと思いました。

……11話までは。

そう、11話までは。

12話。
いや～、いい作品だったな～。二人の決着もついたし、ここでシメに入るのやな。寂しいな～と思っていましたが、まさかまさかのでしたね。
12話、それまでの11話はすべてこのためにあった。
ユフィが大魔法を放ってから、最後まで、ただただ尊かった。
そして、アニスがめちゃめちゃ可愛い。いや11話までも可愛かったけど、ああいう可愛いさのキャラじゃなかったでしょ！？
11話までお転婆キャラだったアニスがメタクソ可愛くなり、アニユフィがユフィアニになり、「いい百合アニメ」が「神百合アニメ」に度肝を抜く程度で駆け上がったのが転天だったと思います。

最後駆け足でだいぶ詰め込んでいるので、2期があるかだいぶ微妙です。そもそも百合はジャンル的にかなりマイノリティなので……。時代なのか、日本人が少ないからなのかわかりませんが、海外の評価をよく目にします。
ただ、ツイッターの公式アカウントは6.8ｋフォロー、5.5ｋフォローのプリプリに毛が生えたくらいまでしか伸びませんでした。
いやでも5.5ｋだっていま映画が絶賛放映中だし、昨今はツイッタのフォローや円盤の売上では作品の人気は測れないといいます。
アニメは原作でいうと半分くらいまで。原作を追うとしてもまだたくさんストックがあるので、ぜひぜひ続いてほしいものであります。

今、ｗｅb版の原作を読んでいます。60話ぐらいまで来ました。リュミエルが出てきたあたりです。苦手だったラノベも読み始めるぐらいにはハマりました。これを読み終わったら書籍版に移ります。その頃にはコミカライズの6巻が出てますかね。南高さんには頑張ってもらって2ヶ月にいっぺんぐらいのペースで出してほしいです。お願いします！！！！(無理難題)