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24時間テレビとグレーテスト・ショーマンの違い

以降、まったく客観性がなく悪意を持った文章であることは自覚している。
なので、この文章に左右されることなくほかのソースもきちんと確認してほしい。

今年は幸運にも24時間テレビを一瞬たりともみなかった。そもそもテレビを見る時間もかなり減っているせいもあるが、たまたまつけてしまうということもなかった。意味もなく走るマラソン(今年は駅伝?)、障碍者の方々を見世物にする構成、募金額以上の番組制作費。それを「チャリティ」だの「ボランティア」だのといって、日テレの好感度に利用している。何をとってもひどい。

さて、話は変わるがグレーテスト・ショーマンを見ただろうか。グレーテスト・ショーマンはP・T・バーナム氏を主人公とした映画で、バーナム氏は簡単に言えば、「障碍者やコンプレックスを抱えている方を集めてサーカスというものを作った人」である。この要約だけだと24時間テレビと重なるところはないだろうか。しかし、結果的にではあるがP・T・バーナム氏は称賛されている。何が違うのか。まぁ、何もかもが違うのだが。

一般的に言われている24時間テレビの非難としては、

・障碍者の方々を見世物にしている
・感動の押し売り
・チャリティといっているが出演している芸能人はノーギャラではない
・募金金額より番組制作費のほうが圧倒的に大きい
・日テレももちろん寄付をしているとは思うが、募金は一般の方からがメイン
・障碍者の方々を日テレの好感度アップに利用している

などである。すべてが正解とはいえないとは思うが、なんらかの形ではひっかかるだろう。また、これらに加えて個人的に思っていることとして

・出演した障碍者は単発の出演
・出演した障碍者の方々へのギャラが支払われていない、もしくは支払われていても不透明

な点である。これらをグレーテスト・ショーマンと比較してみる。

障碍者の方々を見世物にしている

これについては、グレーテスト・ショーマンにも共通しているだろう。というか、グレーテスト・ショーマンに関しては100%見世物にしている。24時間テレビは、よくわからない走っている姿であったり、深夜の芸人枠などチャリティとしてまったく必要ではないような時間が存在する。

感動の押し売り

バーナム氏は感動の押し売りはしていない。むしろ、観客を以下に楽しませるかに注力している。その結果、感動する人たちもいたかもしれないし、逆に不快に感じた人もいるかもしれない。それでいいのだ。どう感じても、それは興味を持って来た観客の自由。「こんなに苦労しているよ!ほら、感動しなよ!涙拭きなよ!」というものを、公共の電波を使って流しているのだ。

チャリティといっているが出演している芸能人はノーギャラではない

これについて海外の方はありえないと言った感想を持つだろう。本当はノーギャラである可能性もあるが、ノーギャラであれば本人たちはノーギャラであるといったほうがメリットが有るはずだし、某有名芸能人は「自分のギャラをそのまま寄付して」といったら断られたという噂もあるので、十中八九ノーギャラではない。バーナム氏はもちろん主催者としてギャラが発生するし、そもそもチャリティと謳っていない。

というか、そもそも見世物小屋を開くよりチャリティのほうが好感が得られる。にも関わらずチャリティでないことをしてチャリティと謳っている時点で非難を受けても仕方がない。

募金金額より番組制作費のほうが圧倒的に大きい

これについてはソースが曖昧だ。というのも、番組制作費の金額が公表されていないからだ。ただ、1年以上の期間をもつ企画であり、様々な苦難を用意する必要があり、また有名芸能人を出演する必要があるため番組制作費が募金金額を上回ることは明白だ。このことについても、バーナム氏はチャリティでないため、募金はない。番組制作費もかかった分だけ自分にかかってくる。

もちろん、商売としてなら番組制作費をいくらかけようが問題ないし、商売の利益として募金金額が発生するのであればそれは素晴らしいことだ。しかし、チャリティを謳っている企画としては最悪だ。

障碍者の方々を日テレの好感度アップに利用している

これについては、感じる方人それぞれだろう。感動する人もいれば、逆に障碍者の方々には申し訳ないが、苦労されている姿をみるのは苦痛に感じてしまう方もいるはずだ。しかし、番組の見ていたら、障碍者の方々が頑張っている姿をみることで企画を評価し、日テレの好感度につながっている部分もあるだろう。

一方、バーナム氏は調べると、個人的な感想ではあるがあくまでも「商売のため」「人々を楽しませるため」が強かった印象だ。少なからず、「障碍者の方々やコンプレックスを持った方々の支援」という気持ちもあったかもしれないが。日本では金儲けが少なからず汚いことのように植え付けられているところがあるが、商売のために商売をすることは当たり前のことだ。商売のためにチャリティをやっている輩とは何もかもが違う。

出演した障碍者は単発の出演 
出演した障碍者の方々へのギャラが支払われていない、もしくは支払われていても不透明

最後の個人的な印象の部分については正直ソースがない。が、調べても「継続して支援されてる障碍者の方がいる」ソースも「しっかりと出演した障碍者の方々にギャラが支払われた」ソースも見当たらなかったために、不快に思っている。昔24時間テレビを観たときに「施設に車椅子が提供しました」のようなメッセージが流れていた記憶があるが、それが出演者の方々向けだったのか定かではない。

これについては強く主張するが、バーナム氏は障碍者の方々やコンプレックスを持った方々に雇用を生み出し、更に社会的地位の向上に貢献している。しかもそれがチャリティではなく商売を行った結果である。付け加えていえば、サーカスホラー話などの文化的な発展にも寄与している。

それに引き換え、日テレはどうだろう。視聴率を意識し、また番組出演しているジャニーズとしか繋がりがないジャニー喜多川氏を引き合いにして視聴率稼ぎに走っているだけではないか。

はやく終わってほしい、24時間テレビ。

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