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占星術研究ユニット叩き台篇 2天体

第1回目を10月22日にアップさせていただきました。

お読みいただきありがとうございました。

感触として、内容的に深く踏み込みというよりは、占星術に興味がある方々に概要を把握していただくという目的なので、今回のクールは早め早めにアップしていこうと思いました。

というわけで、よろしくお願いします。(基本方針は第1回の通りです)

ご質問・ご感想・ご意見等は随時受付させていただきます。


1ご一行様 登場人物
 さて その登場人物のご紹介と参りましょう
 通常は 

 太陽 月 水星 金星 火星 木星 土星 天王星 海王星 冥王星

 の10星が登場人物となります


 小惑星やキロン は ここでは割愛させていただきます。

 以前私がnoteにアップさせたいただいた部分(アセンダント・ディセンダントやIC MCは、ハウスのところで記載するつもりなので、ここでは引用していません)

  (以下引用)
  まず個別に記す前に、天体等の大まかに意味を復習するために書いておきます。


  ・個人の(略)意識的な働き 十種類の主体


  ・主語+動詞
  

  ・役者・登場人物


 1) 太陽
 

・個人の主体的な目的
  ・バイタリティー
  ・意志、行動様式


 2) 月
 

・個人の人格の基礎
  ・反応と感情
  ・感情、子供の頃の環境


 3) 水星
 

・個人の知性の傾向や知能の使い方
  ・知的能力・言語能力
  ・言葉、知性、学び方、思考回路


 4)金星
 

・個人的な感受性や楽しむ能力
  ・愛と調和
  ・好き嫌い、恋愛傾向、趣味


 5) 火星
  

・勇気、行動力、積極性、攻撃性
  ・行動への意志
  ・意欲、情熱


 6)木星
  

・穏和な力、他者を容認する寛容や発展
  ・拡大と保護
  ・社会活動の際に価値を置くこと、ポジティブな価値観


 7)土星
 

 ・自己管理能力
  ・努力と責任
  ・罪悪感、価値観のネガティブな側、制限


 8)天王星
  

・日常を突破して作り出される新鮮で白熱した冴えた力
  ・個人主義的な自由
  ・改革、自立、論理、新しい仕組み


 9) 海王星
 

 ・自意識を超えた忘我の状態
  ・陶酔と曖昧
  ・理想、夢、幻想


 10)冥王星
 

 ・周囲への迎合や実際的な都合など、一切お構いなしに働く深い意志
 

 ・変容と消滅
  ・隠されたもの、欲求、再生


簡単にまとめると、以上のような人たちが登場人物になります。

 石井先生の本(石井ゆかりの星占い教室ノート)に書いてある内容(その後に詳しい記述がありますので、是非読んでみてください)

 太陽 : お父さん、一家の大黒柱、家長、王様
 月  : お母さん、奥様、お台所、王妃
 水星 : 子ども、徒弟、弟子
 金星 : 若い娘、乙女、姫
 火星 : 若い男、戦士、血気盛んな青年
 木星 : 親切な先生、宗教的指導者、学者、富裕な親戚
 土星 : 厳しい師匠、老人、祖先、長老
 天王星: トリックスター、有名人、占い師(!)
 海王星: 芸術家、詩人、音楽家、飲み屋の人々
 冥王星: 自宅を訪ねてくる保険屋さんや金融屋さん、葬儀屋さん。
      花咲じいさんに出てくる「犬」。


 で擬人化するとこんな感じか?みたいにまとめましたので、お楽しみいただけたらと思います
 ちょっと見当違いのもありかもしれませんが、ご愛嬌ということで・・・

ユニット素材_page-0001

 
 また、チャート全体が太陽と捉えるやり方もあるようです

2 星の神話(心理学的)と解釈(ここは、結構細かいので、苦痛な方は読み飛ばしてください。大勢に影響なし といったら失礼か)

  星それぞれは、一人の人間の心理的なシンボルとして位置付けられています。
  占星術には、「心理占星術」という占星術を心理学的なアプローチで捉えるやり方があります

  リズ・グリーンさんという方が著された本の中に、星についての考察が出ていてとても興味深かったので、一部引用させていただきます。ニュアンスをつかむのにいいかもです

  「占星学」リズ・グリーン 青土社(一部まとめてあります)(興味のある方は是非読んでみてください)

 ・太陽は、”自己表現””自己実現””自己認識”などへの衝動を象徴する

 ・月は(太陽とは)対照的に、無意識や過去に向かう衝動(略)生命の大きな流れの一部になることに身を任せるという感情に没しようとする衝動をシンボライズする

 ・水星は、自己と自我、自我と環境を結ぶ橋の象徴である(すみません、自己と自我の違い深くは知りません)出生時の水星の位置は、人が学習する方法を(略)暗示する

 ・金星と火星
   金星 人との関わりを持ち個人的な人間関係の領域で調和を保ち調整しようとする女性的な衝動
   火星 征服し分離し他人に対して自己主張することで欲望を充たそうとする男性的な衝動

 ・木星と土星
   両方とも、人を個人的自我意識の領域から連れ出す。対照的な方法で意識の成長に向かう衝動を象徴する
   木星 人の中に象徴を創り、その意味を直感する機能を象徴する
   土星 (ここはワン太郎の意訳です)人のシャドウの部分と対面させ解放させる
  苦痛と限界をもたらす者として偽装した偉大なる教師

 ・外惑星いわゆるトランスサタニアン(集合無意識の領域)
   天王星 事実や経験的知識に縛られた具体的思考の領域を超えた知性の発達を求める衝動
   海王星 ”私”という存在を犠牲にするという衝動

   冥王星 終わりと始まり 死と再生

   これらの解釈を読みながら、石井先生の星の観方を振り返るとより一層感慨深いというか理解の幅が広がっていくような気がします。
  

3 逆行について

 逆行現象の概略

  星占いのチャートの中心点は地球です
   しかしながら 太陽系の星々は、太陽を中心に回っています
   なので、地球からみた場合、星が今まで進行していた方向とは逆に進んでいるように見える場合があります。
  あくまで「ように見える」だけで、実際に逆に巡航するわけではありません(因みに 太陽と月は逆行しません)

WEBサイトで提供されている、チャート作成ソフトを利用してネイタルチャートを作成すると、ある時点での星の配置が表示されますが、○○座何度という文字が赤字で表示されたり、星のところにRの文字が付されていることがあります。これが「逆行中ですよ」ということを 教えてくれているわけです。

   で、逆行している星は、占星学上どのように解釈するのかと言いますと

  「過去に立ち返って、姿を現す」
   「自分は変わらず、周囲が変わるのだという誤解を解こうとしてくれている」

 天が回っているように見えるけど、実は自分も回っていたということを思い起こすというところから来ているようです。   

 そこで  

「見直し」「点検」「再浮上」「復活」という現象が心理的及び現実的に起こると言われています。

4 まとめに変えて 星について持っていたほうがいいと思うイメージ

  星について、占星術上の個別的なイメージ・象意についての大まかなところは以上なのですが、もう一つの側面(というか含まれている意味)を最後にご紹介しておきたいと思います。

  それは、星の守備範囲についてです

  上記にまとめた、占星術上の星の特徴というのは、星の公転周期と密接な影響があるということです。

  どの星が何年かかって、太陽の周りを1周とか書くと、それだけで覚えなきゃとか嫌になってしまう場合もありますので、細々とは書きませんが、水 金 地  火 木 土 天 海 冥 という順番を思い浮かべることは容易と思います。

  で太陽は自分ですし 地はチャートの中心ですので 置いておくとして

  月 水 金 火 木 土 天 海 冥 の順に チャートを1周する速度が速いんですね(太陽は除いてあります)

  月はその名の通り、1ヶ月程度で1周していきます

  占星術上の考え方として

  周期が速い星ほど 日々の生活の細かい出来事に関する意識を受け持っている

  周期が遅い星ほど 心の奥のほうの心理面を受け持っている

  というのがあります。

  また別の言い方をすると 意識とか心理の発達の道程みたいな風にも読めます。

  そこで星独自のテイストの他に、こんな感じもあるということを図にまとめてみました

概論図1-7

  石井先生の毎日の占いをご覧になったことがあればお分かりになると思いますが、ほとんど出だしは「月が・・・」とか「月は・・・」から始まっています。

  日々を占う場合、身近なことを占う場合は、月に注目するというのは、ここら辺からきていると思います。

  でここら辺の守備範囲というか担当心理のイメージが、アスペクトやトランジット並びにプログレスを見る上での根底にあると思います。(必要な都度書きますので、大丈夫です)

  3の逆行の話と絡めますと、占星術がお好きな方は、水星の逆行が始まるというと、通信障害などが起こるのではないかと気にすることと思いますし、実際かなり起こっていると思います。

  それは、水星の逆行が頻繁に起こるということもあり

  また、上の表からもわかるように、パーソナルで身近な問題として認識されやす・感じやすいというのもあるかもしれません。

 

今回のご用意した叩き台は以上です
お読みいただきありがとうございました。


参考文献リスト
 松村潔先生 増補改訂 決定版 最新占星術 学研・完全マスター西洋占星術 説話社他
 鏡リュウジ先生 鏡リュウジの占星術の教科書ⅠⅡ 原書房等
 石井ゆかり先生 石井ゆかりの星占い教室のノート 実業の日本社等
 橋本航征先生 新版真実の占星学 魔女の家BOOKS
 ケヴィン・バーグさん 占星術完全ガイド 株式会社フォーテュナ
 リズ・グリーンさん  占星学 青土社


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