知名度が低すぎるので宣伝も兼ねて。

１．北陸周遊乗車券とは

JR東日本が出しているフリーきっぷで、

・北陸地方の三セクのほとんど (+ JR線) に乗れる
・特急に乗る場合は特急料金が必要。新幹線は乗車不可
・2日間で2580円

というもの。2日間有効なので、ただ乗り鉄するだけでなく観光とかも普通に組み込んでいけます。

ちなみに、乗れる範囲はこんな感じ↓

知っている人もいるかもしれませんが、この範囲、
JR西日本が出している「北陸おでかけパス」と全く同じです。

https://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/consumer/tokutoku/detail.html?shnId=120000167

が、北陸おでかけパスの場合、有効期間はわずか1日間のみ。
今回の北陸周遊乗車券は2日間使えて、しかもお値段変わらず。

乗れる列車とかの条件も全く一緒で、単に有効期間だけが違う。
いやもう完全に上位互換やんけ！

２．購入時の条件

…となるのですが、この北陸周遊乗車券、
唯一購入する時にだけ特殊な制限があって、

北陸新幹線の東京～上越妙高間を発駅とし、糸魚川～金沢間を着駅とする「新幹線 e チケット（えきねっとトクだ値含む）」をご利用のお客さま。

要は「eチケット（チケットレスサービス）で新幹線に乗って北陸に来た人」しか買えないフリーきっぷとなっています。

最短でも「上越妙高～糸魚川」の購入が必須です。
自由席+乗車券で1560円。

とはいえ、関東から北陸に行く人はほとんどが北陸新幹線を使うでしょうし、条件としてはそこまで厳しくはないのかなと。
早期割引の「えきねっとトクだ値」でも対象ですし。
（大宮～糸魚川、30%引で6780円）

３．使用例

＜関東に住んでる人＞

北陸新幹線で大宮→糸魚川へ（6780円）
北陸周遊乗車券を買い、2日かけて北陸を往復（2580円）
最後は新幹線で糸魚川or各新幹線駅から関東へ（6780円～）

糸魚川→金沢は三セク乗り継ぎでも4時間ほどなので、
時間の無理なく鉄印集めをすることができます。

金沢や富山で宿泊して、2日目の朝～昼の間に
七尾線やら氷見線やら越美北線に行くことも可能。

七尾線からのと鉄道に行くのも良いですね。
鉄印は穴水駅なので、和倉温泉からの別料金はかかってしまいますが。
（片道690円、土日はフリーきっぷ1000円）

＜関西に住んでいる人＞

東京～上越妙高のどこかから北陸新幹線で糸魚川へ
北陸周遊乗車券を買い、2日かけて北陸を満喫（2580円）
サンダーバードで金沢→大阪（乗2310＋特自2420円）

関西からの場合、一旦東京や長野まで行って、そこから新幹線で糸魚川以西に行く必要があります。長期連休などで関東・信越に行ったタイミングと絡めるのが最も良いのかもしれません。

往路は関東出発より費用がかかってしまいますが、
一方で大阪への帰路に関しては、このきっぷの強みが出ます。

関西方面は近江塩津まで有効なので、
このきっぷを使って大阪へ帰る場合、近江塩津～大阪の乗車券（と、金沢～大阪の特急券）があればOK。

のと鉄道の鉄印集めをした後、和倉温泉からサンダーバードに乗ってそのまま直帰、とかいうこともできますね。
安く済ませたい場合はもちろん新快速でも可。

フリーエリアが関西圏寄りなので、関東発着で往復するよりも、関西に抜ける方がお得に使えます。

余談：糸魚川駅は鉄オタの聖地である

ちなみに、フリーきっぷ購入の拠点になるであろう糸魚川駅ですが、

「ジオラマ鉄道模型ステーション」とかいう、全鉄オタを引き寄せる恐ろしい場所がありました。入場無料です。

室内の大半を占めるプラレールとジオラマ。

壁一面には昔使われていた行先表示のやつ（名前知りません）
そしてなんと、

トワイライトエクスプレスにも乗れます。
（もちろん再現車両ですが）

乗り換えで立ち寄る際はぜひ。

おわり。