思わせぶりなタイトルですが、開いてみると、それほど神秘的な話ではありません。ただ、中国での「飲まれ方」の統計を日本の日常感覚と比べてみると、「えー、そんなに？」と違いを感じるはずです。

そういう意味では、コロナ禍での上海のロックダウンはある意味象徴的で、それまでの各地のロックダウンと違うのは、間違いなく上海が中国を代表する大都市であったこと、そして居住外国人の数が半端なかったことでしょう。配給物質やネットコマースで日用品を買えても、日本の材料に近い中国製品に慣れている日本人だって大変だったのに、西洋系あるいはその他の文化系の人たちはロックダウンされてどんな思いで過ごしたのか……。

とはいえ、あのロックダウン→配給→ネットコマースという生活の中で、中国人の中からも「あれが手に入らない」という声は起こっていましたし、それをその他の都市に暮らす中国人がよく理解できない（いや、ロックダウンを命じた政府当局者ですら理解できなかった）というギャップがあからさまになったことは、なかなかシュールでした。

とはいえ、白紙運動からも1年が過ぎ、ロックダウンももう昔……

ということで、「コロナ後」の中国消費のお話です。どうぞ御覧ください。