昨日、父親に犬を飼いたいと申し出たところ結構強めに反対された。
もちろん、「飼いたい！」「いいよ」なんて軽いノリは期待しておらず、しっかりとお願いしたのだけれどダメだった。ちなみにこの申し出は初めてではなく数十回目になる。理由は毎回変わるけど、単純に父は犬を飼いたくないんだと思う。反対されるだろうと思ってはいたけど、今回は並々ならぬ決意を抱いていたので、かなり落ち込んでしまった。

　というのも昨日、うっかりペットショップに足を運んでしまい、そこでむちゃくちゃ可愛いシーズーの子犬に出会ってしまったからである。抱っこさせてもらったら彼は小さい頭を私の腕を枕にするかのように乗せてきたので、私もついテンションが上がってしまったのである。今朝起きた時にその感触を思い出してちょっと泣いた。

　せめて植物でも部屋で飼おうかなとぼやく私を見かねて、夕飯前に母が「机に置いたら」と私に豆苗を渡してきた。

　え、豆苗？
　犬が飼えなくてべそをかいてる娘に、豆苗？

　困惑する私だったが、母から豆苗を受け取って眺めていたらなんだか愛着が湧いてきた。良いかもしれない。１日１回水を取り替える以外に世話はいらないし、見た目も涼し気だ。私の部屋は窓辺なら日も入る。それに美味しいし、豆苗。

　そういうわけであのシーズーの傷が癒えるまで、豆苗を飼おうと思う。小学生の頃、夏休みの宿題でトマトの観察日記をつけていたのを思い出して、せっかくなので日記ついでに豆苗が育つ様子も記録することにした。

　豆苗の画像をアップしようと思ったらWiFiが切れて一度書いたものがパーになってしまって、再び打ち直した。文章は何とか戻せたけど私のなけなしの気力は使い果たしてしまったので、画像は後日にしようと思う。

　すくすく育てよ、豆苗。