ホルムズ海峡と日本の危機

■封鎖予告
 イランは石油輸出ができない。これでイランは収入の大半を失った。怒ったイランはホルムズ海峡封鎖を臭わせる。これまで何度か臭わせているが、今回もしないとは言い切れない。

国際水路の安全保証せず、石油輸出停止なら=イラン大統領
https://jp.reuters.com/article/mideast-iran-idJPKCN1VB1W5

■イランの選択
イランは生き残るために選択肢を迫られている。革命防衛隊の海外活動を停止して国内に戻すか、ホルムズ海峡を封鎖して世界を敵に回す。革命防衛隊を帰国させれば節約になる。だがイランの覇権を失う。

それに対してホルムズ海峡を封鎖すれば、アメリカと戦争になる。それどころか世界を敵に回すことを意味する。革命防衛隊の海外活動は金食い虫。帰国させれば国内の経済的負担は軽くなる。判っていても、獲得した覇権を失うことはできない。

■タンカーの行方
 イランの石油タンカーはジブラルタル海峡でイギリスに拿捕された。だがイギリスとの交渉で石油タンカーは解放された。イランの石油タンカーはシリアではなくギリシャに行くらしい。

 だがギリシャはイランの石油タンカーが来るとは発言していない。さらにアメリカは、「イランの石油タンカーがシリアに向かうなら拿捕する」と発言した。つまりアメリカがイランの石油タンカーを拿捕すると、イランの石油輸出が停止する可能性が有る。

 最悪の場合は、アメリカ軍がイランの石油タンカーを拿捕したら、イランはホルムズ海峡を封鎖する可能性が有る。世界は危険な状態に来てしまった。

■日本の生命線
 海上交通路は日本の生命線。ホルムズ海峡は日本の生命線の一つだから、日本の政治・経済・軍事に影響する。日本の与党・野党は国民の生活に直結していることを理解しているだろうか?

 ホルムズ海峡が封鎖されたら嫌でも自衛隊を派遣する。自衛隊が備えていても、政治家の命令が遅れると致命的。命令が遅れたら経済混乱が長期化する。

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