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安倍首相は独裁者だと騒ぐ者たちへ

■条件反射で安倍首相は独裁者だと騒ぐ者たち
安倍首相は独裁者だと騒いでも、日本では放置される。言論統制も無いし思想統制も無い。これで安倍首相は独裁者だと騒ぐのが日本。逆に左翼系批判を許さないメディアの方が恐ろしい。両論併記ではなく左翼系なら正義になり安倍首相は悪になる。この極端な論調こそ恐ろしい。安倍首相が真に独裁者ならば、反対者は既に投獄か抹殺されている。

■共和制と民主制
共和制の原点:職能区分
「祈る人」・「戦う人」・「耕す人」の様な中世までの分業社会が前提。共和制はそれぞれの代表が集まり協議して国家を運営するシステム。共和制は職業区分が明確で、お互いが義務(Task)を果たす政治ならば成立する。しかし職業区分が増加するか一人が複数の職業を兼任すると、社会における義務が重複するようになる。義務の重複は責任区分が曖昧になり、最終的には無責任に発展する。こうなると共和制が成り立たない。

民主制の原点:共同体区分
個人の利益よりも全体の利益を優先した多数決が民主主義。民主制は「人間は不完全な生き物」と認識すれば健全だが、「人間は完全な生き物」と認識すると腐敗する。何故なら、「人間は完全な生き物」と認識すれば、個人の利益が全体の利益にすり替えられ、多数派が正しい選択として採用される。

■独裁者は共和制から生まれる
独裁者を生み出すのは共和制。共和制ローマから独裁官である皇帝が生まれ、ドイツのヒットラーも北朝鮮の独裁者も共和制で生まれている。共和制を採用すれば独裁者を生み出す元凶だから、共和制を回避することが好ましい。

共和制は代表が集まるが、複数の権利を一人の人間が兼任すると独裁者を生み出す。権利を兼任できる組織構造が共和制の弱点で、独裁者は弱点を悪用している。人間は一人の人間が政治力・軍事力・財力を持てば、国家を衰退させるか破滅させると認識した。そこで一人の人間が一つの力だけを持つようにしている。だが共和制は、一人の人間が複数の力を持てるから危険。

■権威と権力
国家は一人の人間が複数の力を持たない様に、権威と権力に分離しました。独裁者は権威と権力を兼任しますが、権威と権力を分離すれば独裁者は生まれません。

日本
権威:天皇陛下
権力:首相

アメリカ
権威:憲法
権力:大統領

ロシア
権威:大統領
権力:首相

日本の権威は天皇陛下で、権力を首相が担当しています。天皇陛下は議会を主宰し、集まった政治家は法案を考えます。首相は成立した法案を天皇陛下の元へ持って行き、天皇陛下の裁可を受けることで法律になります。これが日本型の民主主義。

安倍首相は行政を担当していますが、安倍首相の命令で法律を司法に使わせていません。安倍首相は行政の担当で、立法で法案が作られます。立法で作られるのは法案であり法律ではありません。法案は天皇陛下裁可を受けることで法律になるので、安倍首相は独裁者ではありません。

アメリカの権威は憲法で、大統領は権力を担当しています。ロシアは権威を大統領が担当し、権力を首相が担当します。権威と権力に分離されている場合、行政は権力側が担当します。だからアメリカでは大統領が行政を担当します。

ロシアでは行政を首相が担当するはず。ですが権威であるプーチン大統領が行政を行っています。つまりロシアは、独裁者プーチン大統領なのです。独裁者を嫌うならば、プーチン大統領や北朝鮮の金正恩を批判すべき。

■安倍首相を独裁者と批判する前に
安倍首相を独裁者と批判するのは良いのですが、日本は権威と権力を分離した国。安倍首相は権力を担当しており、しかも法律を作ることはできません。それに法律を作ったことは無いのです。安倍首相ができるのは法案を成立させることだけ。安倍首相は法律を命令で司法に採用させたことは無いのです。

権威と権力が分離されていても権威側で命令するなら独裁者。ですが天皇陛下と安倍首相は一度も命令していません。天皇陛下と安倍首相は、常に立場を超えたことをしていません。この現実を理解してください。

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