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人権を否定する中国共産党の醜態

■報道されない事実
 報道機関の多くが中国共産党の影響下に置かれている。だから中国を批判する報道は一部からしか知ることはできない。特に民主化や人権に関する報道は制限される。香港は民主化を求めているが、歌手の演説を中国共産党は妨害する。歌手ならば有名人なので影響力が有る。だから中国共産党は、国連の場でも平然と妨害する。

香港民主派歌手の演説、中国代表団が遮る動議 国連人権理事会
https://www.cnn.co.jp/world/35139659.html

■民主化を恐れている
 中国は多民族国家。中国共産党は国共内戦に勝利すると、隣接国を併合して国土を拡大した。これで中国は異民族をさらに抱え込む。中国の歴代王朝は異民族を統治し、異民族の文化も取り込んだ。歴代王朝は皇帝による独裁で、中華思想・中華文明を異民族に押し付けた。仏教は中華思想・中華文明ではない。だが中国は外国の宗教である仏教を受け入れた。

部族社会・多民族を統合する方法
1:独裁
2:宗教
3:唯物主義

 中国共産党は社会主義・共産主義の政治思想を用いた独裁。これは同じ独裁でも歴代王朝の皇帝とは異なる。中国の歴代王朝の皇帝と中国共産党は独裁で中国を支配。だが中国共産党は中華文明を捨てる道を選んでいる。;

 宗教の目的は良い人間を作ることであり、宗教は人間の道徳である生き方の指針。中国共産党は宗教を否定することで道徳を否定した。道徳とは他人の目を気にして己の言動を律する世界観。

 中国共産党は国連の場でも民主化を求める発言を妨害。これは中国共産党から道徳が消えている証。中国共産党は民主化を恐れるのは良いが、道徳まで捨てた醜態を晒している。

■放置すれば分裂
 民主制は地縁・血縁関係の共同体の代表が集まり協議する。民主主義の基本は、「個人の利益よりも全体の利益を優先した多数決が民主主義」。これが民主主義の原点。だが原点を忘れると部族・民族の利益誘導型の多数決に陥る。そうなれば個人の利益が全体の利益にすり替えられ、国家の団結力が低下する。

 中国共産党は国民が個人単位で人権を持つ民主化を選ぶと、各自が権力を追求して国家が分裂すると恐れている。アラブの春が2010年から始まると、国内が部族単位で対立するだけだった。中国共産党はアラブの春を見ているから、民主化を露骨に恐れていると思われる。

■攻撃的な中国共産党
 中国共産党は社会主義・共産主義を用いた政治思想に忠実。だが3000年の戦争史を見ると、「思想」・「信条」・「宗教」に忠実な者ほど戦争の主役になった。思想・信条・宗教は仮説を前提に成立している。

 現実世界は仮説に合わせないから、仮説は時として実現しない。それでも仮説を実現しょうとするから攻撃的になる。その典型例は文化大革命。文化大革命は仮説を強引に現実化させたから矛盾が生まれた。さらに矛盾を無視して仮説を優先したから悲劇を生んだ。

 中国共産党は仮説である理想を前提としている。そして現実が間違っていると考えて理想に置き換える。だが矛盾が生まれるから、矛盾を直視できないので攻撃的になる。これが中国共産党の姿。

■香港人
 中国共産党は理想から見るが香港の歌手は現実から見た。これで香港の歌手は中国共産党の矛盾を突いた。中国共産党が一国二制度を守れば、中国全土で民主化を求める声が出る。これでは中国共産党は国を支配できない。

 だが香港人は民主化を求めている。人権を認めた社会が望みであり、人権よりも政治思想を押し付ける中国共産党を拒んでいる。香港人は自由と人権を求めているだけ。だが中国共産党には自由と人権は毒だから拒絶する。

 この対立が国連に持ち込まれたが、中国共産党は演説を遮るほど追い詰められている。それだけ香港人が自由と人権を求めている証だ。

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