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核保有国の黄昏

■技術の進歩
 技術の進歩で核兵器が世界に拡散した。核保有国は核ミサイルを用いて相手国を脅せる。だが技術の進歩で、弾道ミサイルを迎撃するミサイル防衛システムが配備されるようになった。さらに技術の進歩で通常弾頭でも核兵器に対抗できる時代になり始めた。

■ミサイル防衛システム
 ミサイル防衛システムは完全に飛来する核弾頭を迎撃できない。だが50%の迎撃率で核弾頭を用いた外交を無力化できる。何故なら生き残った部隊が反撃できる。そうなれば核弾頭を用いた脅し外交も戦争も困難になる。だからミサイル防衛システムは抑止力になる。

■ロシアと中国が嫌う
 核保有国で日本を敵視する中国とロシアは、アメリカ主導で配備するミサイル防衛システムを嫌う。何故なら同盟国である日本に配備すれば、中国・ロシアからアメリカに向かう弾道ミサイルを迎撃できるから。

 日本の配備だけでは日本の迎撃率は低いが、それでも中国・ロシアの核兵器を用いた外交を低下させる。だから中国・ロシアはミサイル防衛システムを嫌がるのだ。

■日本の空対艦ミサイル
 日本は飛行速度マッハ3・射程距離400kmを超える空対艦ミサイルを開発する。これが実現すれば、空対地ミサイルへの発展が可能。実現すれば大陸の海岸部に配備された戦術核・戦域核を理論上無力化する。

 これは日本に先制攻撃と報復攻撃能力を持つことを意味する。そうなれば日本は核保有国に対して抑止力を持つ。何故ならミサイル防衛システムで核弾頭を迎撃し、さらに空対地ミサイルで報復できるから。だから抑止力になる。

■時代の変化
 これまでは核兵器を保有する核保有国が有利だった。だが技術の進歩で核保有国の立場が下がることを意味する。何故なら核兵器は政治用の恫喝兵器だが、通常弾頭は戦争で使える兵器。これは世界規模で核兵器が無用になる可能性を秘めている。

 核弾頭ミサイルの使用が理論上ならば、日本の技術が抑止力になるのも理論上の世界。同じ理論上の世界ならば、核兵器に依存する国は地位を低下させる。新たな時代が外交に変化を与えそうだ。

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