日本建国

■神武天皇
2月11日は日本建国日。アマテラスオオミカミの権威を授かりニニギノミコトが日本に降臨した。天孫降臨は日本を統治する正統性を記している。ニニギノミコトはオオヤマツミノカミの娘であるコノハナノサクヤビメを妻とし子供を得る。この子孫であるカムヤマトイワレビコノミコトは日本を建国し神武天皇となられた。

■譲渡論
カムヤマトイワレビコノミコトと共に天津神アメノミナカヌシの子孫と国津神オオヤマツミノカミの子孫たちは神武東征を行った。天津神が国津神を支配したのではなく、天津神と国津神は対等だった。

外国では権力を奪い支配する奪権論。だが日本では異なる。日本では天津神と国津神は争い支配すること無く共に生きている。天津神と国津神は結婚することでお互いに家族となった。

世代交代を重ねて天津神と国津神の混血が神武東征を行っている。しかも神武東征の多くが他の神々を支配することなく勢力に加えている。大和王権に参加した神々は小さな勢力であっても対等に扱われた。

これは大和王権に参加することで大和王権全体の力を使うことと同じになる。歴代天皇家は異部族の宗教を否定していない。これは神武東征の時代から他の部族の宗教を否定していないからだ。

神武東征の段階で異部族の宗教を認めている。だから日本では宗教戦争が存在しない。実際に日本各地の神社に神の紋章が残る。神武東征で他の神々・宗教を否定していれば、日本の神社に残る神紋は天皇家の紋章だけになったはず。日本では権力を譲渡することで可能な限り戦争を回避した。

日本の建国は外国の権力を奪い支配する奪権論とは異なり、権力を譲渡する譲渡論の根源である。

■天賦人権論
外国では国王と民は対立関係。外国の憲法は民が国王から権力を奪い人権を獲得する契約書。外国では生まれても人権は無い。だから人権を獲得する奪取人権論。

初代天皇である神武天皇から歴代天皇家は、人権を民に生まれながらに与えている。歴代天皇の皇太子が各地を統治する。同時に現地の部族の娘と結婚し家族を得る。これにより天皇家と現地の部族は家族となる。そして日本の国は家族が集まった国家となった。

国家=国+家族

家族の集まりが国を作り国家となった。これが日本。ならば天皇家は日本人家族の総本家。ならば日本は天賦人権論と言える。

■しらす
日本は「しらす」ことで日本を統治しています。日本の所有権は天皇陛下ですが、歴代天皇は権力を民に委任しています。これは戦国時代でも変わりません。戦国時代の戦国武将は天皇家から日本の所有権を奪い合っていません。

戦国武将は日本の管理権を奪い合ったのです。管理権を多く獲得した戦国武将が時の天皇の元へ行き、権力者として日本を管理する征夷大将軍の地位を授けられました。戦国武将は日本の所有権天皇家に有ると認識していたのです。だから戦国武将は管理権を争奪したのです。

■天皇陛下は人権の源
天皇の御地位は人間ではなく国。そして神々に国民に災いが行かないように祈る神官。天皇は国民に災いが行かないようにするフイルターなのです。

天皇になることは人間から日本国になることを意味します。国民の人権は国が与えるから、日本では天皇陛下が人権の源なのです。だから日本では、「天皇は神聖にして侵すべからず」なのです。

■利他的な存在
天皇は災のフイルターであり日本人の人権の源。これは利他的な立場の究極。

利他的:見返りを求めない愛・創造・家族関係。
利己的:見返りを求める愛・殺人か自殺による破壊・契約と金銭関係。

天皇陛下は利他的な存在。日本人の総本家であり人権の源。皇太子殿下は国民のために生きることを受け入れるのです。この価値が代々受け継がれているのが日本です。

■神話の意味
神話である古事記はアマテラスオオミカミが日本を統治する正統性を記しています。古事記が歴代天皇に権威と正統性を与えています。

「日本は天皇家と共に神話を受け継ぐ歴史を持ち、拡大化された自己認識として愛国心を持つ」

日本建国に参加した御先祖様である神々に感謝。

皇弥栄。

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