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アメリカを恐れないイラク

■イラクの強気
 イラク戦争でイラクは敗戦。イラクは屈辱に耐えていたが、今度は風向きが変わった。イラクのビジネスはアメリカと対応にまで回復。

米エクソンのイラク油田交渉が膠着、イラン情勢も影響
https://jp.reuters.com/article/usa-iran-iraq-oil-idJPKCN1TM2RO

■軍事力が基本
 国際社会では軍事を背景にした外交が基本。これは商売・宗教も同じ。軍事を背景にするから外交・商売・宗教も活動できる。軍事力を失えば商売も宗教の布教も行えない。実際に今のアメリカが典型例。

 強国は軍事力を投入するから覇権を維持できる。軍事力を投入しないなら、口だけの国に成り下がる。国際社会に覇権の空白は存在しないから、アメリカの覇権が縮小すると隣接国の軍事力が進出する。

 覇権とは言葉による指導力だが、軍事を背景にすることで効力を持つ。アメリカは中東で軍事力を投入するから覇権を拡大・維持できた。アメリカが定期的に軍事力を投入するから、アメリカは言葉で指導できた。

 だがトランプ大統領になると、威勢は良いが軍事力を投入しない。トランプ大統領は戦争回避が目的で、土壇場でイラン攻撃を中止。これはアメリカの覇権が縮小したことを意味する。

■イラクの強気
 今の中東にアメリカ軍は駐留している。だがトランプ大統領はイラン攻撃を中止。トランプ大統領が決断できない男だと明らかになったから、世界はアメリカに対して強気になる。こればビジネスに影響する。

 アメリカ企業が海外で有利に取引できる理由は、アメリカの覇権が担保になっている。アメリカの覇権は軍事投入で維持されるから、今のアメリカ企業は覇権から守られない。だからイラクとの交渉が困難になる。

 イラク政府・経済界はアメリカを恐れなくなった。イランを攻撃しないことは、アメリカがイランを恐れていると見なされる。もしくはトランプ大統領だからアメリカを恐れない。イラク経済界はアメリカ企業に対し、イランの覇権を臭わせてビジネスをする。何故ならアメリカ企業を護るアメリカ軍は来ない。ならばアメリカ企業はイラク経済界の要求を飲むしかない。

■全てはトランプ大統領次第
 問題解決は簡単だ。トランプ大統領がイラン・北朝鮮空爆を決断することだ。一度実行すれば風向きは変わる。これが国際社会。だが土壇場でイラン攻撃を中止するトランプ大統領だ、風向きは容易には変わらない。

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