見出し画像

シリアはトルコに侵攻する

■イドリブ
 シリア北西部イドリブで戦闘激化。シリア内戦は終結直前だが、今もイドリブでは戦闘が続いている。イドリブに追い詰められた反政府派は隣国トルコに支援を要請。これは明らかにトルコとシリアが間接的な戦争をしている証。

■移民を武器に国盗り
 ソ連時代からロシア人は隣国にロシア系移民を送り出した。隣国の国境付近にロシア系移民を送り出し、現地住民よりもロシア系移民が多くなるまで待つ。ロシア系移民が現地民よりも多くなると、移民自治を求めて選挙を行う。

 ロシア系移民が多いから選挙になれば移民自治が成立する。ロシア系移民は移民自治を勝ち取ると、次に祖国への帰属を求める。祖国ロシアは自国民保護を名目に軍隊を派遣。これがジョージアで行われた現実の国盗り。

 ロシアはウクライナでも同じことをした。中国も行っており、トルコも隣国シリアに移民を送り出した。移民を用いた国盗りは古典的。トルコもシリアに移民を送り出し、トルコ国境付近にはトルコ系移民が多い。イドリブはトルコ系移民の反政府派が多いのは当然。

■シリア内戦を悪用
 トルコはシリア内戦を悪用して隣国の国盗りを行った。だがアサド政権が粘り、シリア内線は実質的に終了。今はトルコとシリアがイドリブで間接的な戦争をしている。

更にトルコはクルド人と対立している。クルド人は独立を求めて戦闘中。クルド人武装組織の一部がイリアに移動。トルコは対テロ作戦を名目にトルコ陸軍をシリアに侵攻させた。国際社会は対テロ作戦を名目にすれば間接的な戦争として黙認。トルコは国際社会の抜け穴を使いシリアの国盗りをしている。

■シリアの反撃
 シリアは内戦で疲弊したが戦闘士気は高い。国土防衛で動くからイドリブで猛攻が行える。イドリブの反政府勢力の多くはトルコ系移民。これはトルコとシリアの間接的な戦争。だがもう直ぐトルコとシリアの直接的な戦争に発展するだろう。

 シリア軍は意図的にイドリブの反政府勢力をトルコ領へ追い立てている。シリア軍は意図的にトルコへ逃げるようにしているのだ。目的は対テロ作戦。トルコが対テロ作戦名目でシリアに侵攻したように、シリア軍も対テロ作戦を名目にトルコへ侵攻する。

■国家間の戦争へ回帰
2001年の911テロから、軍隊とテロ組織の戦争と言う非対称戦争が流行した。これは誤りだ。3000年の戦争史から見れば、この様な現象は季節の変わり目と同じ。非対称戦争は一時的で、本来は国家間の戦争が基本。

各国は非対称戦争に適合した装備と訓練をしたが、これから国家間の戦争に回帰する。これに気付いた国は戦争に勝利するが、遅れた国は敗北するだろう。非対称戦争は終わった。これから本来の国家間の戦争に回帰する。

予兆はアメリカとイラン・中国の対立でも出ている。アメリカはイランを空爆する可能性が高く、これは中国を意識した前哨戦と言える。

私は貴方のサポートを待っています。