J1第10節 vsC大阪 マッチレビュー 『たこ焼きに屈した蕎麦』

こんにちは。蕎麦よりたこ焼き派のわらびです。

前回(16年)も今回もセレッソゴール裏から始まった煽り合戦。積極的に吹っ掛けてくれるのは嬉しいですね。あーゆーの好きです。

さて、GW2試合目。ホームにセレッソ大阪を迎えての一戦。レビューの書き甲斐とモチベーションが反比例するような試合でした。頑張って書きます。それではどうぞ。

その前に1つ。このレビューは、前節FC東京戦のレビューをご覧になって頂くとより楽しめるかと思います。宣伝じゃなくて本当に。是非こちらもお読み頂いてからご覧ください。


基本システム

まずはホームの松本。前節からの変更は1点のみ。リーグ5試合連続で先発していたペレイラに変わり、永井龍が1トップに入った。

永井龍はセレッソの育成組織出身。トップ昇格後も計5シーズンプレーした。ここまで古巣対戦では3試合に出場するもノーゴール。恩返し弾に期待がかかる。

ベンチには岩上祐三が復帰。攻めの交代カードとして期待される。また、那須川将大が今季リーグ戦初のベンチ入りとなった。


そしてアウェイのセレッソ。前節からの変更は5人。というよりシステムを変えてきた。

今季新加入の都倉とブルーノ・メンデスが2トップを組む、シンプルな4-4-2。ボランチの藤田、CBの瀬古は今季リーグ戦初出場となった。

瀬古歩夢は2000年生まれ。183cmの長身とフィードを武器とするCBで、ポーランドで行われるU-20W杯メンバーにも選ばれている。セレッソ下部組織出身の有望株はこれがJ1初出場。この先の更なる成長に期待したい。

今月行われるU-20W杯については、筆者もかなり注目している。余裕があれば1試合ぐらいレビューしたいなぁと。余裕なんて無いんだろうなぁ....。

セレッソのボール保持

今節も相変わらずの4バック×3バック。東京戦に引き続きそれぞれのボール保持の形、前進の仕方についてまずは触れていきたい。


4バックのセレッソ。CBがボールを持つところからスタートする。松本の1トップは永井なので、まずは素早くボールホルダーへ。シャドーがSBを見る形になる。

ここでの注目はシャドーの役割の違い。右の大然は相手SBを右WB隼磨に任せて、CBに掛けに行く事もしばしばあった。が、左の中美にそういったシーンはほぼ無し。恐らく松田陸からの展開を警戒してそこのマークを徹底していたと思われる。

こうなればセレッソの右からのビルドアップには蓋が出来る。はずだった。

ただ、この日のセレッソの2トップは都倉賢とブルーノ・メンデス。187cmと184cmのコンビである。いわゆる『ツインタワー』だ。ここがとにかく収まる。収まるということは、ビルドアップの「逃げ道」になるということ。


20分の先制されたシーンを例に見て行きたい。このシーン、松田がボールを持った時点で人数としては足りている。

まず「逃げ道」となったのは都倉。スルスルと橋内の前でクサビを受ける。リターンを貰うのは水沼。サイドの裏へ松田と奧埜が走り出す。

リターンを受けた水沼が使うのは、もう1つの「逃げ道」であるメンデス。いとも簡単にサイドへ頭で流す。何故ならここのマーカーは今井智基だから。空中戦は得意としていない。ボールの先にいるのは1個前のクサビで飛び出していた奥埜。

ここからは見ての通りである。またも発生してしまった『メンデスvs今井』のエアバトル。あっさり勝利したメンデスに技ありヘッドを決められてしまった。

いかにツインタワーがビルドアップの「逃げ道」として機能していたかお判り頂けるだろう。こうして簡単にチャンスを作られ続けてしまった。

松本のボール保持

最前線をペレイラから永井へ変えた松本。多少ハイボールが減り、足元に付けるパスは増えたものの、基本的なやり方は変わらない。というより相変わらずボールを持つ機会が少な過ぎる。

セレッソは松本の最終ラインでのパス回しを許容していた。2トップで追い回せば数的不利であり、SHを動員すれば1vs1の局面を後ろに作られる事になる。前節の東京とは違った対応だった。

前から嵌めろ

対4バックの場合、松本のプレスのスイッチ役を担っているのは2シャドーだ。彼らが相手CBにプレスを掛ければ、WBが相手SBに詰める。彼らが出なければWBは最終ラインに入り5バックを形成する。

この試合の前半が上手く行かなかったのは、このプレスの仕組みが機能しなかったから。シャドーのSBケアを重視した結果だと思われるが、前述の通りそのSBは前に簡単に逃げてしまったので、効果はイマイチ。

「ならば前から掛けてしまえ」と入った後半。前で奪ってショートカウンターが最も有効な攻め手である事はここまでのシーズンで分かりきっている。妥当な切り替えだった。

結果として良い形を作るところまでは行かなかったものの、悪くは無かった。1トップ・永井龍のプレス強度は相変わらず高水準だし、連動する中美と大然の走力も変わらないクオリティだ。チームとしてやるべきサッカーの方向性を改めて感じる後半立ち上がりだったのではないか。

後ろの高さ欲しいなぁ....って話

ここ最近のバックラインは橋内-飯田-今井で固定されている。175cm-187cm-178cmで平均して180cmと、小さいとは言わないが決して大きいとは言えないメンバーだ。

セレッソが積極的に2トップの高さを使ってきただけあって、今節はその高さ不足が目立ってしまった。勿論あのように高さを露骨に使ってくるチームはJ2ほど多くないのでなんとも言えないが、別のチョイスも欲しいなぁとは感じた。

開幕スタメンを飾ったエドゥアルド(184cm)、服部康平(188cm)は現在ルヴァンに回っている。彼らをもう一度リーグ戦で見たい。特に推したいのは服部。ルヴァンでは3試合連続で先発中。直近の試合でGKとの1vs1を盛大に外したのは目を瞑って、CBとして評価すれば中々良いパフォーマンスを続けている。彼の高さと強さは魅力だ。ここ最近怖さの無いセットプレーも活性化される。

今の3枚に不満があるわけではない。が、チームとしての成長には競争が不可欠だ。更なるスタメン争いに期待したい。

岩上祐三の帰還

頼れる男が帰ってきた。岩上祐三である。リーグ戦は第4節広島戦以来の出場となった。約1ヶ月半振りだ。

昨季から右WBは、この岩上祐三と田中隼磨で激しいポジション争いが行われてきた。『攻めの祐三 守りの隼磨』と書いたのは開幕前の「補強評価シリーズ(右WB編)」であるが、今季もそんな感じになっている。

先日のルヴァン磐田戦で久し振りに先発した岩上。オフェンス面では随所に「らしさ」を見せていた。コンディションは悪くなさそう。あくまで「オフェンス面」であるが。ゴール前の対応で簡単に入れ替わられてシュートまで持って行かれたシーンなんかは悪い意味で「相変わらず」だった。

ここからは完全に主観に基づいた意見であるが、次は岩上を見たい。彼はサイドのポジションではあるが、攻撃の起点になれる。攻撃に若干の手詰まり感を感じているチームにとって、彼が入る事は大きな変化になるはずだ。

雑感

リーグ連敗です。苦しいですね。2試合連続の複数失点なのも気になります。

10試合を終えて3勝2分5敗は、15年と全く同じ数字です。ちなみに15年は10得点12失点。今は6得点11失点なので、あの時より実は点が取れていないんですね。攻撃のテコ入れは必要かなと感じます。

ルヴァンの敗退も決まってしまいました。かなり良い試合をしたとは思いますが、ここでも課題は決定力不足でしたね。消化試合となった最終節にどんな面子で臨むのかは注目です。

札幌戦へ向けて

前回は試合前情報をTwitterにしてみました。いかがでしたでしょうか。しばらくは前日夕方頃の更新を目安に続けてみるつもりですので、Twitterの方もよろしくお願いします(圧倒的宣伝)。


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今回は以上です。なんと金曜日になってしまいました。今週は欧州が熱かったですね。プレミア箱推しの筆者としては嬉しい結果が多かったです。あとはシティの優勝を信じるのみとなりました。

更新が大幅に遅くなった事をお詫びして、今回はこの辺で失礼したいと思います。最後までお読み頂きありがとうございました。


《データ参照元》

「soccerD.B.」( https://soccer-db.net )

「Football-LAB」( http://www.football-lab.jp )





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わらび

松本山雅FC[2019]

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