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J1第1節 vs磐田 マッチレビュー 『新生・松本山雅の見せた可能性』

こんにちは。
ヤマハスタジアムの花粉にやられました。目が尋常じゃない程に痒い筆者です。

いやぁ開幕しましたね。楽しい日々が戻ってきました。それもトップリーグで。

さて、今季最初の、そしてこのブログ最初のマッチデビューです。「マッチレビュー」なんて銘打った事をもう既に後悔しています。そんな大した事書けません。「若い奴が意味わかんないこと書いてるよ...」ってぐらいのスタンスで読んで頂けると嬉しいです。
学生という立場上、全試合書くのは難しいと思いますが、『数撃ちゃ当たる』論理でバシバシ書いていくつもりですのでよろしくお願いします。それではどうぞ。

そういえば今回から目次つけます。見たい部分だけ飛んで読んでもらって構いません。

《試合データ等》
https://www.jleague.jp/sp/match/j1/2019/022306/live/
https://www.yamaga-fc.com/match/detail/2019-j1-match1


基本的なシステム

スタートはこちら。これ作るのに30分掛かったのはここだけの話。

まずは松本。ペレイラは欠場。そこに入るのは永井龍。永井・セルジーニョ・前田が、「どこまでも追いかける」厄介な3トップを形成。その他は大方の予想通りかと。見慣れた3-4-2-1。
一方の磐田。昨季は3バックをベースに4バックと併用していましたが、今季のスタートは4バック。謎に包まれたルクセンブルク代表ロドリゲスがスタメン入り。松本昌也さんがどんどん便利屋になってる気が...。磐田の攻撃で印象的だったのがSBのインナーラップ。特に左サイドではアダイウトンが張って高橋が中を駆け上がるシーンがいくつも。あれは今季の狙いなのかも。

総括

ここに総括を持ってくるスタイル。結論としては勝てた試合だったなぁと。正直なところ磐田さんの完成度はまだまだ。オフェンス面は特に。まぁそれでも個人の能力で点取ってくる辺りは流石ですが。それに対して例年より早く仕上げてきた感のある松本。1トップ永井の機動力を生かした、素早い寄せからの早いカウンターを展開。決定機もいくつか。ただもう一点が遠かった...。新加入が3人先発する中で想像以上の完成度を見せただけに、勝ちたいゲームであったと感じる。それでは細かいところをいくつか。

チームとしての前への共通意識

立ち上がりから流れを掴んだ松本。その要因が何であったか考えたい。

1つは前の寄せの速さと粘り強さ。スイッチが入った瞬間の3トップを中心とした寄せは素晴らしかった。特に粘り強さを見せたのは2シャドー。システムの関係上、CBに行くこともSBに行くことボランチに行くことも有る中で、2度追い3度追いをし続けるシャドーの2人には脱帽。前田大然のスプリント数は45。「1試合あたりのスプリント回数」、昨季1年間でのJ1トップ記録が小川慶治朗の45なので、開幕戦でJトップレベルの数字を出した事になる。もはや意味がわからない。そんな彼を中心とした前からの守備でリズムを作った。

そしてもう1つ。前への意識の高さである。素早いプレスでボールを奪うと、まず目指すのは前。それもチーム全体で様々な角度から。前田大然の裏もあくまでその選択肢の1つで、そこに頼ること無く攻撃を展開。特に良かったのが両WB。システムの関係上、相手SBとSHに挟まれる形になる事も多かったが、臆する事なく前にチャレンジする姿勢が随所に見られた。高橋諒に至ってはほぼ全てのシーンで前に仕掛けたのでは。彼の仕掛けが効いていたのは言わずもがなであろう。

以上の2点で流れを掴んだ松本。早い時間の先制に成功する。永井がファールを受けたあのシーンも、斜めに鋭いパスを付けたのは岩上祐三。前への意識が生んだゴールではないだろうか。

失点シーンに見る『個の質』と修正可能な面

ほぼ完璧と言っていい試合展開を見せた松本。しかし、トップリーグの厳しさを知る事になる。71分、川又堅碁に1発で仕留められた失点シーンを詳しく見ていきたい。

まずは山田大記のボールの質。川又に合わせる完璧な高さ、スピード。言うこと無しである。ただ、ここに関しては対応のしようもあったのでは。このシーン、磐田の左サイドはアダイウトン・高橋祥平が高い位置で押し込みに来ていた。更に山田大記と荒木大吾も流れてくる。ただし、枚数的には足りていたはず。というより余っていた。後ろの上原に預けて、スルスルっと中に入る高橋祥平。ここに2人が付いてしまった(図1)。ここが松本側のミス。ボールはフリーになった山田へ(図2)。山田は余裕を持って素晴らしいクロスを送り込む。このクロスに関してはもう説明不要であろう。J2レベルでは、フリーだとしてもあそこまでピンポイントで上がる事は少ない。ここに関しては『個の質』であるが、クロス前の対応は修正可能ではないだろうか。

[図1]

[図2]


中で合わせたのは川又堅碁。マークに付いていたのはエドゥアルド。ここでの川又の外し方は非常にシンプル。シンプルとはいえ簡単ではない。背後を狙う動きを見せておいて中に入り込む(図2)。 この動きでエドゥを完璧に外してみせた。CBとしては悔しい失点であろう。ただ、試合を通した彼の貢献度を考えると責められるようなミスではない。修正に期待。

永井龍1トップの可能性

今季の松本、1トップのファーストチョイスはレアンドロペレイラになると言われていた。というより言われている。そんな彼が欠場。開幕スタメンに名を連ねたのは、ペレイラとはタイプの違う永井龍であった。彼のプレー振りに注目したい。

個人的には素晴らしいプレー振りだったと感じた。まず、永井はボールの受け方のパターンが豊富である。と感じる。決して大柄では無いが、裏でも表でも様々な形でボールを引き出せる。先制したFKも永井の収めがファールを誘った。岩上の前への意識が良かったのは前述の通りだが、永井はあのような斜めのパス受けも上手いような気がする。高橋から斜めに受けたシーンもあった。

そして、彼は何しろ走れる。これも前述の通り、この試合では前3人の走力が流れを作った。昨季1年通して松本を見た方なら気付いている方もいると思うが、高崎と永井では前プレの強度が全く違う。永井の守備を高崎に求めるのは年齢的にも酷な話であるし、全体としての貢献度として高崎がファーストチョイスであった事に異論は無いが、あくまで前からの守備といった観点では永井に分があった。ここは彼の大きな武器である。

そして、筆者は永井龍にも今季は大きな可能性があると思っている。以上2点は彼の強みであり、更に何と言っても彼には得点力がある。ここからのシーズン、この試合のように何度もチャンスが訪れる試合はそう多く無いだろう。得点力、これがFWにとって1番の武器である事は当たり前だ。勿論、ペレイラが爆発して絶対的な存在になる可能性もある。というかむしろそれを期待したい。ただ、そうなったとしても永井龍にも必ず出番がある。タイプが違うからこそ。彼の活躍に期待せずにはいられない開幕戦であった。

雑感

結果としてドローに終わった開幕戦。昨季16位の磐田さんとの対戦という事で、開幕してないのに「残留争い直接対決」なんて揶揄された試合でしたが、まぁこんなもんかなと。この1試合だけ見て色々決め付けるのは良くないですし、3月中ぐらいは色々試して欲しいですね。ルヴァンもあるので若手の台頭にも期待したいところ。

それにしても前田大然の進化には驚きました。スプリント45回は未だに信じられませんし、去年より巧くなったなぁと感じました。後半、永井の裏を狙うパスとか大然っぽくないなぁと。勿論良い意味で。まぁちょっとズレちゃうのは大然っぽかったですが(笑)。まだまだ伸び代は十分。松本を残留に導いて海外へ羽ばたいて欲しいものです。


以上です!長かった!

こんなの誰が読むんですか。長いし意味わからん事言ってるし。まぁ最後まで読んでくださった方には本当に感謝です。ありがとうございます。

こんな感じで毎試合....は厳しいですかね。時間の許す限り頑張って書いていきます。またよろしくお願いします。

それでは今日はこの辺で。





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