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ITを活用して地方で起業することを改めて考えてみた

去る8/28(水)、三戸町で開催された
「地方で活躍する新しい働き方実践者のトークセッション」
というイベントにゲストスピーカーとして出演させていただきました。

これは三戸町とITを軸としてまちづくりを推進している株式会社コー・ワークスさんが中心となって開催する三戸町テレワーカー育成推進事業の開始に先立って開催されたトークイベントです。

町や周辺地域でITを活用した新しい働き方を知ってもらい、選択肢としてもらうために、実践方法と具体的なお仕事を通じた演習や実習講座を提供する事業を開催します。
講座を通じて、自宅などの職場以外で実施可能なお仕事の実践方法や、地域での起業・再就職などに役立つ情報・スキルを提供します。
(イベント告知フライヤーより)

イベントでは、モデレータである株式会社コー・ワークスの五十嵐淳さんと、Yahoo!で東日本大震災の復興支援ボランティアを率先して行ってきた佐藤真司さんとの3人で、「ITを活用した新しい働き方」というテーマで話させていただきました。

「選択肢として知ってほしい」ということに共感

地方では、働き方の選択肢が少ないという話をよく耳にします。
でも、「働き方改革」という名とともにその働き方もどんどん多様化している時代です。
本当に選択肢が少ないのかしらん。

私は、「選択肢が少ない」のではなく、
「選択肢を知らない」という説明の方がしっくりくるんじゃないかな、
と常々感じています。

そんなところにコー・ワークスの社員であり三戸町でリモートワーカーとして勤務されている五十嵐さんからこのイベントにお誘いいただき、
「テレワーカーというものを働き方の選択肢として知ってほしい」
というコンセプトに共感して、
少しでもお役に立てるならとオファーをお受けしたのでした。

実は起業前からテレワーカーでした

今回のイベントはITを活用して起業した主婦として登壇させていただきましたが、以前からテレワーカーでした。

東京時代にで勤務していた株式会社シータス&ゼネラル・プレス(現:株式会社YUIDEA)に退職の話をしに行った際、総務部から「テレワークのトライアルをやってみないか」というお話をいただきました。
ちょうど会社側がテレワークの導入を検討していた時期だったのです。

幸運なことに、育休中にUターン移住した私はしばらく、東京本社の企業に所属し八戸市で勤務するテレワーカーだったのでした。

その会社の取り組みは当時、日経DUALにも掲載されました。
(2014.11.05付日経DUAL ※記事を読むには会員登録(無料)が必要です)

(ちなみに、YUIDEAでは現在テレワークを導入しており、当時旗振り役だった上司は現在、別会社で障害者のテレワークを支援するお仕事をされています)

当時はまだハード面での問題が多かったものの、パソコンとネット環境さえあれば日本中どこでも仕事できる!と確信。

その後八戸市でパートとして就職しましたが、本社は東京、クライアントも遠方ばかりだったためほとんどリモートワークに近い状態。
クライアントともメールと電話、年に2回ほどのテレビ会議のみで直接お会いしたことはありませんが、何本ものページをリリースしてきました。
独立した今でも遠方のクライアントとやり取りしています。
(地域の同業者も遠方のクライアントを抱えてる方はたくさんいらっしゃいます)

地元に帰ってきてからの私はずっと、事実上のテレワーカーだったかもしれません。

おかげさまでどこにいても仕事できます!
ITマジありがとう!
そしてあの頃Webにキャリアチェンジした私もグッジョブ!
(おおげさ)

とはいえITに強くなくても起業はできます

「ワラビさんはWebの人だから起業しやすいよね」
と言われることがありますが、
フリーのWebディレクターって全国的にも割と珍しい。
同じクリエイターでも時間とお金と人を調整する役割のディレクターは、デザイナーやエンジニア、ライター、カメラマン、イラストレーターに比べると、起業に向かない職種だと思います。
でも、なんとか工夫して、なんとかがんばってる。

要は、何はともあれ起業はできるってコトです。
ITに弱くても、例えば上述した三戸町テレワーカー育成推進事業でデータ入力やクラウドソーシングなどを活用し収入を得る方法を習得できます。
これはパソコン触れる程度のスキルでOK。

そんな稼ぎ方があるということを“知る”というだけでも、大きな第一歩になるのではないでしょうか。

要はITに強い弱いではなく、選択肢を広げられるか否か

育児中の人はどうしても時短勤務になりがちだし、出産を機に退職し育児明けで再就職するにも求人市場はそんなに甘くない。キャリアをリデザインしなければいけない人も少なくありません。

とはいえ、特に子育てや介護中は自分の時間があるわけではない。
それでもなんとか、なんとかちょっとずつでも、
時間を捻出して学んでみると、将来の糧が溜まっていきます。
私も、半休をとってセミナーに参加したり、会社の休憩時間や子どもの寝た後にオンラインで勉強したり本を読んだりしました。

もしやりたいことがあるなら、もし漠然と将来が不安なら、
週3と週1のパートを兼業したら複数業界の知見が広がるかもしれないし、
パートしながら勉強してもいいし、
パートしながら副業でテレワーカーやってもいいし、
テレワーカーでスキルを身に着けながらステップアップしてもいいし、
思い切って起業しちゃったらいい。
この時点で既に選択肢が広がっています(笑)

教育(学び)は選択肢を広げるための手段ですね。
(大人も子どもも一緒ですね)

ITじゃなくても仕事できるけどIT知ってるとちょっと得

スマホの便利な使い方を覚えると日々のあれこれがちょっとだけ効率化できるし、SNSを使えるようになると世界が広がったりします。

パソコン(ExcelやWordなど)を使えると転職先が広がるし、クラウドソーシングなどで稼げるようになるかもしれません。

ハンドメイド作品を通販サイトで売ったり、自分のイラストや写真を素材販売サイトで売ることもできます。
何らかの講師の資格をもっていたらWebで宣伝して教室を開催してもいいし、教室がなければレンタルスペースをWebで探せばいいし、内容によってはオンラインサロンを開催してもよいでしょう。

また、障害者のIT活用も広がってきています。

会話ができない方は「視線入力装置」を使って他者とコミュニケーションを図れるようになるし、外出できない方も分身ロボットOrihimeを活用することでカフェ店員になれる時代です。

こういうことを知っているだけで、なんだか未来の可能性が広がる感じがしませんか?

私の周りでもIT苦手という方がほとんどですが、その苦手意識をちょっとだけ後ろに隠して、そしてちょっとだけ挑戦してみてほしいなと思います。
必ず人生の選択肢は広がります。
必要あらば私もサポートいたしますmm









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