嫉妬しがちな可愛い彼女との1日
明日は大学が休みで、本来なら昼まで寝てのんびり過ごす予定だった。
でも、ひかるに
ひ:絶対お昼前には起きてて!髪も整えて!
と言われてしまった。
デートなのかサプライズなのかわからないけど
少しだけ明日に期待をして眠りについた。
・・・
日付は変わり、時間はお昼より少し前。
リビングのソファに背を預けながらテレビを見ている。
〇:でさ、今日何する予定なの?
ひ:その…ちょっとお願い事がありまして…
〇:お願い事?
ひ:うん… あのね、
ひ:会って欲しい人がいるの。
なんだその、、ドラマみたいな始まりは…
〇:、、誰…?
ひ:私のバイト先の先輩なんだけど… なんかね、
・・・・・
??:ひかるちゃんって彼氏いるんだっけ?
ひ:はい!いますよ!
??:いいなぁ。イケメン?笑
ひ:え、まあ、それは、、
ひ:…かっこいい…です…///
??:ふーん。笑
テキパキと手を動かしながら〇〇の話を沢山した。
ひ:そうなんですよ!ちょっと天然?っぽいところもあって、でもそこも可愛いんですよ!
??:ふふっ笑
ひ:あ、ごめんなさい。話しすぎですよね…
??:ううん。笑 ひかるちゃんはよっぽど彼氏さんが好きなんだなぁ。って。笑
ひ:そりゃあ…好きですよ… 誰にも渡したくないですし…
??: …独占欲強いんだね…
??:私会ってみたいな。
ひ:え!?
??:なに。だめ?笑
ひ:だめじゃないですけど…
??:じゃあ明日のお昼ね。ひかるちゃんの家集合。彼氏さんも連れてきてよね!
ひ:え、あ、…
·····
ひ:ってことがありまして…
ちょっと待って…
俺の事色々話しすぎだし、イケメンとか可愛いとか恥ずかしいんだけど…///
ひ:なんか顔赤くない?大丈夫?
〇:だ、だいじょうぶ!うん、大丈夫…!
ひ:そう。ならいいけど。
ひかる、そう思ってくれてたんだ…
嬉しさで脳がショートしそうです⋯
まだ脳が回復してないのに、チャイムが鳴った。
ひ:あ、きた。ちょっと待っててね
どんな人なんだろ…
ひかると仲良い人だから可愛いのはほぼ確定だけど
それを顔に出したら怒られるし…
??:お邪魔しまーす
、、ん?
ひ:〇〇!きたよ!
リビングにひかるともう1人の女性が現れた。
一言で言うなら、綺麗な方だった。
綺麗だけど…なんか見覚えが…あ…!
ひ:えーっと、紹介するね。この方は
??:あー!〇〇君じゃん!
この声、美しい容姿。
え、やっぱり!
〇:え!理佐さんだよね!?
理:そう!また身長伸びたんじゃない?
〇:ううん。笑 とっくに止まってるよ。笑
理:ふふ。笑 まさかひかるちゃんの彼女が〇〇君だったとはなぁ。
〇:まさかひかるのバ先の先輩が理佐さんだったとは。笑
ひ:え、ちょっと、え、え、な、え、ど、どういう、
ひかるは話についていけてないのか
僕と理佐さんを交互に見て、慌てていた。
その姿が愛おしくて自然と笑みがこぼれていた。
理:あ、えーっとね。〇〇君は私の従姉妹。
〇:うん。小さい時から仲良くしてもらっててさ。
ひ:あ、そうだったんだ…
理:会うのいつぶり?
〇:えぇ、2年ぶりとかじゃないかな?
理:もうそんなに経つんだ… 相変わらずイケメンだね
ひ:むっ⋯!
〇:理佐さんこそもっと綺麗になったね
ひ:んっ⋯!?
理:ふふ。ありがと。〇〇君モテたでしょ?笑
ひ:んぇ⋯!?
〇:そんなことないよ。笑
ひ:ふぅ…
理:またまた。高校生の頃、毎週告白されてたのにね?笑
ひ:なっ⋯!?えっ⋯!?
〇:よく覚えてるね。笑 まあ全部断ったけどね
ひ:ふぅ⋯
理:でも、私からの告白は承諾してくれたもんね
ひ:なっ⋯!?うっ⋯そ⋯!?
〇:何年前の話?笑 幼稚園の時の話でしょ?笑
ひ:あっ⋯なんだ⋯ふぅ⋯
理:あれ、私 高校生の時にもう1回告白したよね?
ひ:なっ!?えっ!?元⋯カッ⋯プル⋯!?
〇:あぁ、笑 甥っ子とおままごとした時の話ね?笑
ひ:あっ⋯おままごとか⋯
理:おままごと内でも私たち結婚してるからね?
ひ:なっ⋯けっ⋯こ⋯ん⋯
〇:まあ、そうだね。笑
ひ:あぁ!もう!ちょっとストップ!
あぁ、ひかる。
絶対口には出さないけど、少しひかるの存在を忘れかけていた。
ひ:2人とも私の存在忘れないでください!
〇:え、いや、忘れてないよ…?
なぜ、忘れていることがわかったんだ…
理:ごめん。忘れてた。
え、いや、絶対言っちゃだめでしょ!
まあ昔からSっぽいところがあるというか…
ひ: …どうせ私なんか…影にいる陰ですよ…
ひ:理佐さんの方が何倍も綺麗なのも知ってるし…
あぁ、ちょっと理佐さん… どうしよ…
理:あ、私お手洗い行ってくるね!
え、逃げるの!?
ひ: …私なんかより…理佐さんの方が…
、、今なら理佐さんも見てないし大丈夫だよな…
優しくひかるを抱きしめた。
ひ:え、ちょっと⋯///
〇:今なら理佐さんもいないし…
ひ:そう…ありがと⋯
〇:ううん…
静かに抱きしめあった。
何度しても慣れないな⋯恥ずかしい⋯
ひ:あのさ…〇〇…
〇:ん…?
ひ:理佐さんと結婚したって本当?
〇:え、うん。おままごとで だけどね
ひ:むぅ⋯ じゃあ明日おままごとしよ?
〇:え?いや、2人で…?
ひ:うん。上書きしないと…嫌だもん…!
くっ、、可愛い…断れるわけが無い…
〇:うん。いいよ。しよっか
ひ:うん…絶対するもん…
ひ:あとさ、、
〇:ん?
ひ:私と理佐さんどっちが綺麗…?
〇:え?
ひ:いいから答えて!
え、そりゃあ…
〇:理佐さんも綺麗だけど…
ひ: …だよね…
〇:でも、ひかるの方が何倍も綺麗で可愛いよ。だから僕はこの世で1番ひかるだけが好きだよ。
ひ: …そう。じゃあ可愛いって言ったのも許す!
〇:ありがと。笑
ひ:〇〇大好きー!
〇:僕も大好きー!
2人だけの世界でリビングで抱きしめ合っていた。
その姿を見られているとは知らずに。
理:ふふ。笑 〇〇君も成長したなぁ。
理: …〇〇君に、彼女かっ…って泣いちゃだめ…
涙を拭いながら呟いた。
理: …私だって本当に結婚したかったな…
理:ただいまー。
〇: あ、ちょ!
慌てて離れ、何事もなかったかのような素振りでいた。
ひ:はい!おかえりなさい!
理:んー?なんかしてたの?
〇:いや、なんも!
理:そっか。笑
理:あ、そうだ。ひかるちゃん。
ひ:ん?
理:昔の〇〇君の話聞きたい?
ひ:え!はい!聞きたいです!
〇:え、ちょっとだめ!
理:〇〇君に決定権はありませーん。じゃあ幼稚園の時からね?
ひ:はい!
話を近くで聞くだけでどんどん恥ずかしくなり、顔真っ赤にしていた〇〇だった。
〇:今日だけでタコになっちゃいそう…
理:そしたら〇〇君が家で逆立ちしてて!
ひ:えぇ!逆立ちですか!?
〇:いや、どんな話!?
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