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”男達”のフィールドはどこへ?親愛なる『内村さまぁ~ず』を振り返る 後編


後編も引き続き、オススメ回を中心に内村さまぁ~ずの思い出を振り返っていきます。前編をみたい方は以下のリンクを。




名物企画(シリーズ系)


ビビる大木のはしご旅シリーズ

チクる大木

どうやら内さま最多出演回数を誇るビビる大木。都内を中心にテーマに沿った名店を巡り品評を行う回。シンプルに紹介される店が魅力的で是非行ってみたいと思える所が多く、グルメ系が多い事から『孤独のグルメ』的な感覚で筆者は見ています。MCの大木は隙あればお三方の愚痴などを店主にチクる姑息ぶりがイイ。

評判が悪いビビる大木

全スポットを巡った後はお決まりの微調整タイム。同率一位でフィニッシュまでがこのシリーズお決まりの流れです。最長シリーズとなるとパターンも固まっており安心安全の茶番劇を堪能出来ます。最後はビビる大木の元相方大内が登場し懐かしのビビる2人でのショートコント披露で幕を閉じます。
ちなみに大内は内さま初期から数年間、”内さまのプロデューサー”というマジで偉い立場の方でした。現在はテレビ制作会社の社長らしいです。なるほど、大木が最多出演なのも納得のホットライン。

オススメ回:#23、#69、#81、#132、#149、#221、#237、#304

#23純喫茶、#69サウナ、#132銭湯、#221カレー。この4つは単に筆者の趣味。
#81ラーメン、#149おでん、#237食堂 の3つは『孤独のグルメ』と同じ飯テロの回。
#304目黒界隈の良い女が居るお店の回の時は最後巡った女性店主がセクシーかつ自由過ぎて露骨に暴言を吐く大竹。しかし本当はタイプだったらしくツンデレだった大竹が見ることが出来ます。大竹マニアの方は是非。


東MAXランドシリーズ

茶番と言えばこのシリーズも捨て難い。下町のプリンスこと東MAXが設けたゲームに勝てば賞品or現金を自腹で贈呈という企画。不正の限りを尽くし、仮に負けてもイチャモンをつけて勝敗をうやむやにする東貴博。初期の方がウザさ強めですが回を重ねて時が経つに連れ、東もお三方もシンプルに”老い”の方が目立ち、勝敗なんかより必死さや惨めさが気になって愛らしいお三方と東MAX。名物は風船割りチャンバラ。東MAXがひたすらお三方にボコボコにされる画ズラは爽快です。運動強度が高いゲームなので終わった後は皆ヘトヘト。現在は皆50代ですからね。ウッチャンはもう少しで還暦。

オススメ回:#31、#74、#156、#186、#211、#252、#278、#303、#331

#74以降から名物の風船割りチャンバラは必須ゲームに。
基本的には体育館がロケ地ですが、#156では大広間のお座敷で収録。女性の着物早脱ぎ対決時、さまぁ~ずのセクハラコンビネーションが炸裂なので必見です。
基本的にどの回も同じっちゃ同じなので、どれから見ても大丈夫。おじさん達の必死さと滑稽さが見ていて楽しいのが内村さまぁ~ずですが、東MAXの回は特にソレが濃縮されているので、頭を空っぽにしたい時に最適。東MAXの狡猾さも茶番として受け入れ笑い飛ばしましょう。


人間ドックシリーズ

上記2つの名物企画とは打って変わり、茶番ゼロのドキュメンタリーな内容をお届けするのが人間ドックシリーズ。そこにあるのは男達の悲痛の叫びと病状を面白オカシく発表しようと企むスタッフと美人ドクターの3点セット。神回や名シーンが非常に多いこのシリーズ。笑えない病状であればあるほど笑いに変わってしまうのは人間の性なのか。正にリアルバラエティショー。お三方もゲストMCも自分のカラダの時は真剣だけど、他人の病状の事はゲラゲラ笑ったり大喜利で茶化したり病名であだ名をつけたり。”ミスター生活習慣病”、”大竹狭窄”など不謹慎命名の数々。インディアンポーカー式で健康数値を当てるゲームをしたり、時にはフラッシュ暗算、神経衰弱、伝言ゲームなどで病状を伝えたりする不謹慎道楽。後世にまで語り継がれるレベルの穴埋め「が〇」フリップ。最高に不謹慎を極めています。

Mr生活習慣病と大竹狭窄


脅威のピロリ菌所持者 出川哲朗


伝説の「が〇」フリップ



オススメ回:#52、#76、#99、#123、#147、#172、#198、#222、#248、#277、#305、#330、#358、#383

大前提に全回オススメです。特にその中でも#76は内村さまぁ~ず全部の回を含めても1,2を争うほどの神回との呼び声。上記のピロリ菌とが〇の件もこの回収録。他にも「先生!」の件やブラをつけてることがバレた三村、そもそもゲストMCの出川が病気のデパート状態など見どころが豊富過ぎる。内さまのファンサイトでもぶっちぎりの1位です。


他にも個人的には#123と#147と#248もオススメ。
#123と出川哲朗がゲスト。せっかく禁煙が出来たウッチャンに対して「甲斐がない」の件は必見。
#147はつぶやきシローがゲスト。ベテラン漫才師さまぁ~ずの件、つぶやきの「うみ~~~」の件など。 
#248はケンコバがゲスト。吉本の喋りが達者なタイプが内さまに出演することがそもそもレアケース。病名神経衰弱もこの回が初。あと内さま名物の水着美女で登場したえみちゃんがエッチ過ぎ。あらゆる楽しみが詰まっている回です。




大自然クイズ

内さま1周年記念で立ち上げたこの企画。クイズ大好きお三方が海辺リゾート地でガチクイズ大会を行う企画。芸人なのに殆どボケ回答なしのガチンコです。#93以降、大自然クイズだけ唯一で2部構成でお届けするのがデフォルトに。お三方がガチで一番好きな企画はコレなんでしょうね。リゾート地で日光浴びてクイズして夜はBBQとか最高かよ。

オススメ回:#25、#36、#46、#70、#93~94、#117~118、#141、#166~167、#190~191、#216~217、#244~245、#270~271、#296~298、#323~324、#347~349、376~377、400~402

特にこの回が神回だ!って感じなのは特にないですが、内さま風物詩なのでお三方と同じ様にリゾート地に居る様な気持ちで片手間感覚で見るのがオススメ。年末年始を家でのんびりしたい時とかピッタリ。

初期の方がポイントのインフレが控えめでガチのクイズ対決感があります。しかし回を重ねる毎に徐々にポイント制度がインフレを起こし、バラエティ番組特有の一発逆転優勝要素がどんどん盛り込まれる事に。流石にやり過ぎだと思ったのか、お三方も「迷走している」と認め、#296では遂に大自然クイズ回の直前にテコ入れのために緊急会議回が誕生する事に。まぁ迷走している時期も含めて内さまの面白ポイントではあります。緊急会議回で生まれた「浅すぎる○○シリーズ」はクイズに革命をもたらしました。知識がある事が逆に仇となるという意味の分からない現象は内さまらしさ全開だったのでテコ入れ大成功です。初期のガチクイズ期、バラエティ番組らしさ全開の迷走期、緊急会議によって生まれた新要素が画期的で機能した革新期といった感じですね。順に追って見ていくのがオススメです。

緊急会議回



その他神回

#2、#15、#64、#85、#90、#122、#195、#236、#345

#2のゲストMCはバナナマン日村。番組開始から2回目放送時点で早速「内さまは、大丈夫なのか?」と思ってしまうぐらいのふわっふわな企画。内さまをこれから見始める人はまずこの回を見て面白いと思えるか否かで今後見るべきか判断してみても良いかもしれない。この空気感がお好みなら、きっと内さまが肌に合うでしょう。少なくともシーズン0までは#2の様な企画とノリが沢山あるのでご心配なく。そんなリトマス紙的な回。

#15のゲストMCはアンガールズ。内さまの空気感とドンピシャなコンビなので案の定ドハマりです。その後も定期的にお呼ばれしては終始グダグダでお三方が総ツッコミに回る構図になるのがお決まり。特にその中でも#15はグダつきぶりを極めいたので必見。企画内容は即興シチュエーションコントなので内P味たっぷりなのもGOOD。今となってはアンガ田中はお笑いショーレースの審査員を務めるような立ち位置に居ますが、#15(2007年放送)の頃のアンガールズを見ると、とてもその様になるとは思えない。

#64のゲストMCはますだおかだ岡田。アンガールズ同様に内さまにドンピシャにハマり、その後も定期的にお呼ばれされる芸人の一人です。岡田と言えば、#109以降はおじさん陸上競技が名物シリーズと化しますが、必見は初登場時の#64の回。当時はお三方とまだ面識がないという事で「岡田の事を知ってもらおう!」という趣旨の企画。お三方にはない”関西仕込みのハキハキとした仕切りとツッコミ”を持ち合わせている岡田。ゆるくて覇気のないお三方に対してしっかりやる様呼びかけるも、それがカラ回りして結局グダグダの根源になっている岡田、という構図が滑稽で面白い。

#85のゲストMCは土田晃之。企画はただの身体測定です。#76の人間ドック神回の流れから「次はおじさん達の体力・筋力を見て老化具合を笑ってやりましょう」的なノリと思って観てもらえたらより楽しめます。反復横跳びや握力測定などの学生時代に誰しもがやった事がある測定をおじさん達がただやるだけ。それだけで神回が出来上がるんだから凄い。ドジ男内村やガマガエル三村などの爆笑キャラ誕生のシーンは一見の価値あり。
内さま + 健康 = 神回 の公式を覚えておくように。

#90のゲストMCは有吉、オアシズ、ますだおかだ岡田、狩野英孝と超豪華ラインナップ。ウッチャンが舞台仕事で収録に遅れる事をあらかじめ分かっている状態から収録開始。さまぁ~ずとゲスト達でウッチャンが到着するまでの間にウッチャンの事を掘り下げる企画です。それなりに仕事をしても素性があまり見えてこない内村光良という男を印象や偏見を基にプロフを作成していきます。全編でも記載の通り、ウッチャンがコケにされると面白くなりがちの法則です。この回では本人不在でもコケにされまくるので皆さん言いたい放題です。珍しくさまぁ~ずが仕切りますが、どちらも下手過ぎて有吉や岡田に指摘されまくるので結果レギュラーお三方がコケにされる回でした。ついでに相方の南原もちょっとだけおイジリを。

#122のゲストMCはバナナマン。彼らも出演する際は「5人揃えば潰しが利く男達」シリーズが名物シリーズとして存在します。#122も定例回ですが、この時はなんと言っても後に何度も語られる”内村虐待の件”があり必見です。やっぱりウッチャンはこうでなくては。

負傷してもなおウッチャンをこき使う一同

#195のゲストMCはよゐこ有野。有野も内さま常連メンバーであり、彼が出演する際の企画は基本的に何かゲームをして季節の味覚を堪能しよう的な回が多いです。#195も例年通りの展開で最後のゲームが重要になるわけですが、そこでルールを聞いていなかった大竹が天然を炸裂させます。後に三村をはじめ何度もイジられてしまう件ですので必見です。その後の実食タイム中もさまぁ~ず2人はネチネチ言い争いを繰り広げるのでそこも必見。

ルールを把握していない大竹

#236のゲストMCはパンサー。パンサーの事をお三方にもっと興味もってもらいたいという趣旨の企画ですが、紹介される内容はお互いの不平不満(殆どが尾形への不満)。菅・向井VS尾形の構図が基本ですが、時には菅VS向井でパンサーの方向性について話し合ったり。芸人のドキュメンタリーな部分を見る事が出来ます。

その後は一度もお呼ばれされていないパンサーですが、有吉の壁をキッカケに3人の芸能活動状況にも大きな変化が訪れているので内さまが復活したらまたゲストで呼んでほしいな。また別の角度から言い争いの火種はあるだろうし。

#345のゲストMCはアンガールズ田中。もうすっかりTHE Wとかでお笑いショーレース審査員を行っている時期です。アンガールズも所属しているワタナベエンターテインメント(通称:ナベプロ)の芸人が一芸を披露しているVTRを見るだけの回。田中はプレゼンターという立場でお三方がVTRに食いつく様にサポートする役割だったのに、結局VTR以上に田中が受ける罰ゲームのリアクションが面白くて印象が上書きされてしまうのがオチ。特に風船を使った罰ゲームの時に奇跡が起きるので一度は是非ご鑑賞を。


永遠のレギュラーゲスト 出川哲朗

お三方と出川の親和性については多くを語る必要などないでしょう。旧知の中であり、内P時代から頻繁に共演していた黄金のカルテットです。誰と共演してもオイシイところを全部搔っ攫っていく出川ですが、やっぱりこのお三方と一緒にいる時が一番輝いてるなと。リアクションだけでなく意地汚くガチで小賢しい出川が見れるのも内さまならでは。

オススメ回:#9、#10、#40、#55、#76、#100、#123、#134、#138、#159、#200、#220、#344、#371
※名物企画の大自然クイズでもほぼ毎回”出川テレフォンとして”声”だけ登場しますが割愛しました。

言うまでもなく神回率高めです。中でもオススメは#40、#76、#100、#123、#138、#134、#159、#200、#220

#40は『男:出川哲朗のトークを存分に堪能したい男達!』と企画テーマから既にオチが読める回。出川のトークの拙さを存分に堪能出来ます。最後は後に出川回の恒例となる食レポのコーナー。上記の動画みたいなヤツ。

#76と#123は人間ドック回。上記に記載してるので省略。

#100と#200は内さまアニバーサリー回。節目となる100回、200回は豪華メンバーが集結!とはいかず、出川たった一人だけをゲストで呼ぶのが内さまスタイル。#100はキャパ50人は入る披露宴会場で数十人分の席と料理を揃えてるにも関わらず出席者は出川のみというシチュエーションが既に面白い。ここでもお馴染み食事のコーナーです。上記動画がソレなので是非皆さんも口に水分を含ませながらご鑑賞を。
#200はアニバーサリー企画を出川プロデュースで数か月前からスタッフと打合せを繰り返すも、当日になってことごとくトーンダウンしているというドッキリ。ガチでちゃんと準備してきたものが無下になっていく様子に
どんどん悲しみに暮れる出川。ちょっと可哀想だけど、ドッキリと気づくまで大人の対応でその場をなんとか納めようとする出川の姿は見応えのあるドキュメンタリー映像に仕上っています。

#200で「哲っちゃん可哀想・・・」と思ったそこのアナタは次に#134、#159、#220を見てみると良いでしょう。可哀想だなんて微塵にも思わなくなります。#220はイジリー岡田もゲストで登場し世紀の凡戦を繰り広げます。

#138はウッチャン48歳のバースデーを祝う企画。ゲストMCはバカリズムですが終盤”サプライズゲスト”という形で出川も出演。当然お三方もバカリズムも出川が登場するのは周知済み。つまりは逆ドッキリです。そしてボックスの中からサプライズ演出で登場する出川にまさかのハプニングが・・・!コレは必見です。



狩野英孝、変化の軌跡

初出演の#66

有吉に次いで彼も内さまを通して変化が著しかった芸人です。『爆笑レッドカーペット』でブレイクし世に出始めた時のサラサラロン毛白スーツ姿だった狩野英孝が懐かしい。MCポジションに憧れバシバシ回す事を夢見ていた狩野ですが、芸能界に登場するや否や瞬く間にお笑い界を代表するイジラれキャラに昇華し、MCから一番遠いと言える存在でした。現在も変わらずそのイジラれキャラではありますが、いつの間にか話芸がそこそこ上手い芸人になっていた事に驚きました。内さまでは基本的にゲストがMCを務めるので、この番組を時系列で追って見る事で狩野の喋りや回しが上手くなってく様子を垣間見る事が出来ます。

オススメ回:#66、#97、#117~118、#125、#148、#164、#293、#307、#322、#330、#348~349

狩野英孝初出演の回の#66はシンプルに一つの回として面白いのでオススメ。オープニングから早速お三方をイライラさせるグダグダMCぶりと癇に障る返しを連発。後半のヘッドバンド大縄跳びは必見です。

そんな狩野の”イライラさせるキャラ”が内さまでは定着したので#97、#164、#322では「イライラしないで過ごしたい男たち」シリーズに定期的にお呼ばれされる事に。直近の#322ではすっかり回しが板についてるようになりますが、イライラ特性は相変わらずでした。このシリーズも全回面白いです。

大自然クイズシリーズである#117~118や#348~349ではガッツリMC業を務める事に。ただ#117~118ではつぶやきシローとダブルMCという形でしたが、殆ど仕切っていたのはつぶやきで、狩野はイジられ&犬のお守りが仕事でした。そこから約10年の時を経た#348~349の大自然クイズでは流暢にMCをこなしている狩野が見る事が出来ます。この回も一応ダブルMCでスピードワゴンの井戸田も居ますが、メインMCが狩野、サブMCが井戸田みたいな構成。メインでずっと仕切っている狩野に特に現場も違和感を抱かないほどまでに。

#125は2012年新年一発目回であり、#148は2012年最後の回ででした。狩野で始まり狩野で終わる年なんて事もありました。2012年まではまだ相変わらずグダグダMCぶりをお三方に総ツッコミされる状態でした。この回もどちらも単体で面白いので是非。

目に見えて上達を感じられたのは#293の回。すっかり超売れっ子になっていたので内さまも久々の狩野。小島よしおとダブルゲストで出演し「そろそろ芸能界でもう1ランクレベルアップしたい狩野と小島達!!」というテーマでした。MC力をお三方の前で実践して品評してもらうような企画なので、成長曲線をダイレクトに見る事が出来ます。#307では遂に三村にドッキリを仕掛ける側の立場になっていました。ロンハーでは散々ドッキリの恰好の的だった狩野がロンブー淳側に回るんだから変化が著しい。



第2の成長株、納言の安部

納言の安部(左)と薄幸(右)

狩野英孝の様に変化の軌跡を見る事が出来そうな、ある種”第二の狩野英孝”として変遷を見届けてみたいのが納言の安部です。現在も相方薄幸の影に隠れ、じゃない方芸人として活動中です。近年ではじゃない方芸人もスポットライトを浴びる頻度が上がってきていますが、安部についてはまだ”じゃない方”からの脱却は出来ていない状況。納言として出立ての頃は「童貞」「彼女がいた事がない」という事を最大の特徴として押し出していましたが、時代が時代なので、そこまで珍しくもない。同じ童貞芸人ならバキバキ童貞として強烈なインパクトがあるぐんぴぃだったり、(この間まで童貞だったけど)そのキャラを生かしAVマニアの顔を持つやさしいズの佐伯などがいます。ネタを書くブレーンでもなければ、性格が悪かったり私生活がクズという訳でもない。芸人として特徴らしい特徴がないのでどうフューチャーすれば良いのか分からなかった。

#360でラランドと一緒に出演

しかしそれが#360で内さまに初登場時、意外と居そうでいないキャラが垣間見えました。芸人なのに、お笑いに憧れている素人みたいなメンタリティの安部がこの回ではドハマり。それに加えて番組常連メンバーのつぶやきシロー、狩野に通ずる”人をイラつかせる”素質を兼ね備えてました。

ラランドのニシダがいい対比になっており、安部の意図しない笑いが際立ってました。ニシダはクズキャラでエピソードも事欠かないし割とテクニカルなボケツッコミで意図的な笑いに誘う事が多いです。対して安部はイイ意味で場の流れを読まない発言が天然orイライラに変換され、どう転んでも面白くなる状態でした。

特に大喜利コーナーの時が顕著で「ニシダも安部も大喜利が苦手だから克服したい!」という趣旨の中で行われた時。ニシダは不得意とは言ってもどういう風に解答すればウケるかある程度は分かっている様子で割と整った解答が多く、あまりウケそうにないと察した時は解答を控えるといった小賢しさがありました。対して安部は素人でもつまらないと判断する様な解答を構わずバシバシ放りこみまくりで最初は結構変な空気にしていたのですが、めげずに何度もトライしては徐々に自分のウケる空気感を作り出し、次第に解答に味が出始め、ドンドンとウケが大きくなっていく様子には感動すら覚えました。トライ&エラーを繰り返し自分のお笑いパターンを模索するこの感じ、内Pの空気感を思い出しました。レッド吉田も大喜利が不得意だったけど内Pでコツを掴み、番組後期辺りにはエース的な存在になってましたね。

内Pでゾーンに入ったレッド吉田

安部本人も徐々にウケる様子を感じとり、後半はブーストが掛かっていました。最後にはお笑いをする喜びを噛み締めて満面の笑み。出川や狩野と同じくウザさはあるけど純粋で憎めない奴感があるんだよね。相方の薄幸も安部の成長ぶりを見て嬉しそうだったのもイイ。内さまにはやっぱりこの空気感が合う。是非とも内さまが再開された時は納言をヘビロテしてほしい。

※#396~397でどうやら内P味全開の企画をやっていたようで、そこに納言も登場。筆者もまだ未視聴なので近い内に見ます。予告だけYouTubeで視聴しテンション爆上がりでした。

ウッチャンから懐かしの「オマエたちはダメだ!」宣言
メンツ超豪華・・・!!!

追記:納言の安部、この回でも終盤一発ギャグで何かを開花させて様な面白さでした。目指せ!自分なりの「パン パン ここジャパン!」



最後にここ数年の内さまに思った事を


2年前に書いた大晦日のガキ使のコラムではマンネリ化・伝統芸能化という言葉をマイナスなニュアンスで使用しましたが、内さまに関して言えばむしろその逆でマンネリこそが真髄であり、変わらない3人のゆるさと安心感、そしておじさん達の哀愁と汗かく大喜利・・・コレこそが内さまに求めていたものだと心の底から思っていました。

だからこそ、近年はテコ入れでゲストにアイドルや俳優などの非芸人を起用する事が増えた事は正直抵抗がありました。やっぱりTIMとかキャイ~ンとか岡田とかずんとか、、、お三方と相性の良いおじさん達が出演する「内村さまぁ~ず」が見たいんだ!という思いが強いです。

ただ、納言の安部の様な一例もある様に他にも宮下草薙などがハマったりなど、ここ数年はお三方と一つも二つも世代が違う人達との意外な化学反応も悪くないなという思いも抱きつつあります。そういう意味ではここ2~3年は新たな空気を取り込む換気の時期であり、次のステージに向けて色々なタイプのゲストを読んで化学反応を試みる”試行の時期”でもあったのかなと思いました。もうお三方も還暦間近なので今後出演するゲストとは色々とギャップが広がっていくのは避けられないですが、それを逆手にとった笑いも今後生まれていく事を期待したいなと・・・まぁ内P時代を含めての年季の入ったファンなので、そう簡単に受け入れる事が出来ないのが本音ですが、変わらない良さと新たな化学反応を程よくMIXさせた内さまを楽しみにしています。

あと今活躍している20代後半~30代半ばの芸人って内Pに憧れを抱いてる世代でもあるので、原点回帰で内Pノリが始まる事を待ち焦がれている若手達が多いような気もする。有吉の壁もあるし、案外そっちの路線で再開したら盛り上がりそうでもある。真空ジェシカやランジャタイなどの新世代の実力派芸人とさまぁ~ずの大喜利対決なども見てみたいし。

果たして次のフィールドで再開を果たす時はテコ入れ継続で芸人以外のニュータイプなゲストを連れてきたりするのか。もしくは原点回帰で内Pノリを復活させるのか。内Pノリとまではいかなくてもお笑い新世代達と新たな企画と空気感を作り上げていくのか・・・色々と妄想を膨れませながら再開を心からお待ちしております。


とりあえずは、長い間『内村さまぁ~ず』お疲れさまでした。

現在でもAmazonプライムを利用して頻繁に内さまを視聴してるので、なるべくそちらの契約の方は継続をしていただけたら幸いです。




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