見出し画像

よくわからないからSEOを漁に例えて考えてみた

〜 前回のあらすじ 〜

50歳目前にして突然ウェブメディアの立ち上げを命じられた一人の男(私です、はい)がいた。しかしながら男にとってウェブの世界は未知の世界。ウェブという砂漠にひとり取り残され、とまどう男は一つの決意をする。

それは「生き残るためにとりあえず規模の拡大を目指そう」というものであった。なぜか?それは男には「日本文化の魅力を少しでも多くの人たちとシェアする」という社会的使命があるからだ。決意をあらたにする男に危機が忍び寄る。人の目には見えない恐ろしい悪魔、そう、SEOが男に襲いかかろうとしているのだ!(つづく...)

もっと詳しく読みたい方はぜひこちら↓の記事をご覧ください。

さて前回のあらすじに書いたように、紙の編集者にとってSEO(検索エンジン最適化)という言葉ほどおそろしいものはありません。なぜなら、それはまったく姿が見えず、意味がわからないから。人って知らないものや、姿が見えないものに対してめちゃくちゃビビりますよね。あれと同じです。

But! 人間の歴史は目に見えないものを可視化して正体をつかみ、それを克服してきた歴史でもあります。ペストやコレラなどの細菌、そしてインフルエンザなどのウイルスも、目に見えなかったから人々は恐れおののくしかありませんでしたが、今ではその正体がわかり、闘うことができるようになりました。

紙の編集者もSEOの正体がわかりさえすれば闘えるに違いない!でもどうやって?ここで登場するのがわれわれ人類の偉大なる発明である「比喩」、つまり「たとえ」なのです。

今回は紙の編集者がウェブでビビるワードぶっちぎりナンバー1のSEOを漁にたとえることによって、その正体に迫ってみたいと思います。オーディエンスの方を魚にたとえますが、決して悪意はなくSEOとは?を理解するためですのでお許しください。(たとえ自体が間違ってたらごめんね)

記事を読んでもらうためのふたつの方法

規模を拡大するには、当然のことながら記事を読んでいただかなければなりませんよね。ウェブでは記事を読んでいただく方法が(1)記事をオーディエンスにあてる(2)記事をオーディエンスに探してもらう2種類あるのですが私たちはそのことを忘れがちです。

(1)の記事をオーディエンスにあてるとは、twitterやFacebookなどでオーディエンスを集めてその方々に向けて記事を配信すること。これはため池の釣り堀に似ています。確実に釣れますが、釣った魚はまた池に戻すので、魚の数は増えませんし、限界があります。池を大きくすればいいじゃん!という声が聞こえてきそうですが、池の造成にはお金がかかります。

ではどうするか?そこで出てくるのが(2)の、記事をオーディエンスに探してもらうという方法です。これは海での漁に似ています。そう、われわれは海での漁に向かわなければならない新米漁師なのです。

海にはいっぱい魚がいます。ですが、海は広いな大きいなという歌にもあるようにあまりに広大。やみくもに出航して網を投げても漁にはなりません。漁をするためにはまず、魚がどこに、どれくらいいるかを突き止めなければなりません。そのために必要不可欠なものが魚群探知機です。ウェブメディアにおけるSEOは漁における魚群探知機のような存在です。

魚群探知機を使って魚を捕獲するには?

ただし、魚群探知機といってもオーディエンス=魚(ごめんなさい!)を直接探すのではなくて、魚が食べてる餌=キーワードを探す装置なので、魚群が食べてる餌探知機と言った方が正確かもしれません。

兎にも角にも、SEOとは漁をするために魚の餌を探すことなのです。

ですが、ここでひとつ気をつけなければならないことがあります。私のような素人は、「じゃあ魚がいっぱいいるところを探せばいいじゃん!簡単だよねー」などと思いがちですが、魚がたくさんいる漁場はそれだけ狙っている漁師もたくさんいます。まるで、巨大で高性能エンジンをそなえた漁船にポンポン船で立ち向かうようなものです。残念ですが、大きな漁場は巨大船に任せて、身の丈に合った漁場を探さなければなりません。

ちなみに巨大な漁船が向かう漁場の魚は獲った横から売れる種類です。たとえば「ビューティ」という餌を食べているのはアジ、刺身で良し干物で良しの大人気魚です。そして、「ダイエット」はマグロ。よくマグロは捨てるところなしと言われますが、ダイエットという餌を食べているマグロは、ジムにサプリメントに家電にと捨てるところなく食べられそうです。そう考えると、和樂が獲る魚が食用なのかどうか、かなり不安が残りますがとりあえず漁に出かけましょう!

漁にもいろいろ種類がありますが、ニュースポストセブンなどの巨大メディアは底引き漁船に似ていますね。獲る魚種をあまり考えずにとにかく大量に魚を獲って、それから売り先を考える。さらにプラットフォーマーにいたっては、漁ではなく魚の養殖をしているようにも見えてきます。私のような新米漁師にはうらやましい限りです。

では、出版はどんな漁をしているのでしょう。もしかして、出版というビジネスは堤防からの釣りなのかもしれません。魚がどこにいるのかわかりませんが、私が坊主なのを尻目にベテランの釣り師は爆釣していることがよくあります。翌日、滅茶苦茶早く起きて、爆釣したポイントにいく(売れた本のまねをする)のですが、まったく釣れなかったりします。

出版というビジネスは、ほんと、釣り師の勘次第のところがあって、それゆえギャンブルにもたとえられたりします。あたるも八卦あたらぬも八卦というやつですね。今のところ堤防からの釣りは撒き餌をたくさん撒く(テレビや書評)ことが中心ですが、新しい釣り方がきっとあるに違いない!とウェブをやりながら思ったりしています。

SEOを漁にたとえてみましたが、いかがでしょう?余計わからなくなったという方には謹んでお詫び申し上げます。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

和樂を応援してくださる方の投げ銭お待ちしております。

嬉しいです!
25

和樂web編集部

小学館『和樂(わらく)』https://intojapanwaraku.com/ キャッチフレーズは「日本文化の入り口マガジン」ライターさん募集中。企業・自治体様からのPR企画のご相談承ります!

セバスチャン高木の編集後記

雑誌を卒業し、50前にしてウェブメディアと商品開発担当となった編集長のセバスチャン高木が暑苦しく編集後記やつぶやきを更新します。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。