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水平の編集と垂直の編集:雑誌とウェブの違いとは?

みなさんこんにちは。齢50前にして突如ウェブメディアの改修というか、立ち上げを命じられ、四苦八苦している和樂編集長のセバスチャン高木です。だって、会社に入ってから20年以上雑誌の編集しかしてこなかったんですよ。今更ウェブなんて無理ですよねー。

しかも、ウェブってあれですよ。今は多くの方がスマホで見ているので画面をシュッシュッと上にあげるだけ。しかも、デザインっていったって、画面が小さいから画像と文章を組み合わせるだけなので、なんだか雑誌に比べると自由度が少なくておもしろくない!などと思っていたちょっと前までの私に「喝!」。

雑誌の編集とウェブの編集って、編集のベクトルが違うだけで実はすごーく似ているのではないかと思い始めている今日この頃なのです。ではどこが違うの?と言いますと、タイトルにも書いたように「雑誌の編集は水平の編集、ウェブの編集は垂直の編集」ということなのです。

雑誌はページをめくって横に向かって動いていきますよね。編集者はその動きをベースにして、見開きごとの構成だったり、ページネーションだったり、あるいは、みなさんを飽きさせないように画像を切り抜いたり、見出しを配置したり、ありとあらゆる手を使ってページをつくっていきます。

最初ウェブの立ち上げを命じられたとき、私がつまんないなぁと思ってしまったのは、スマホやPCの上下の動きだけがウェブの編集と映ってしまっていたからなんです。これって上から下に行くだけで、写真を好きな位置に配置したり、意外なところに見出しをつけたりできないじゃん、ぷいっ!って感じですね。

ウェブの編集をスクロールの動きに沿って「縦の編集」としてとらえてしまうと、スマホの画面は小さくて「何もできない!」と思ってしまいます。でも、ウェブの編集って「縦の編集」ではなくて、どちらかというと「垂直の編集」なんですよね。水平面だけでとらえると自由度は確かに少ないのですが、動画であったり、音声であったり、編集で使えるテクニックが立体的なんですよ。言葉にすると難しいのですが、絵にするとこんな感じです。

しかも、そこにSNSが絡んできたり、noteみたいなメディアも編集のテクニックとして使ったり、ちょっと大げさに言うと世界観を編集するみたいな楽しみがあるんですよね。

雑誌の世界はすごく閉じていて、まるで箱庭をつくっているような編集。そこには完結した世界での完成度が求められるような気がします(あくまでも私見ですが)。それに対してウェブは、文字、写真、動画、音声、SNSなどのメディアを使って庭そのものを造っていく=世界観を編集する作業。この世界観を編集する作業に、箱庭づくりでつちかったテクニックが活かせるんじゃないかなぁなどとちょっとだけ思っているのです。

言うは易し行うは難し。ぼろぼろの庭になってしまうかもしれませんが、とにかく庭造りに励もうと思う今日この頃です。
#セバスチャン高木 #雑誌とウェブの違い #編集のベクトル



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和樂web編集部

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