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都市対抗野球へ、ようこそ!【2019.7.18編】

平日夜に都市対抗野球を観戦するとなると、職場から東京ドームへと移動する都合上、どうしても試合開始には間に合わない。定時に無事にあがれたとしても、スタジアムに到着するのは18時半だ。試合は2~3回くらいまで進んでいる。
この日も水道橋駅に到着したのは18時半だった。そそくさと、早歩きでドームを目指す。今日はホンダ熊本の応援をするのだ。このままでは先に敗退している狭山・鈴鹿に続いて2年連続の「全滅ホンダ」状態だ……んっ?
東京ドームシティを横切って、応援席を目指すのが普段の道のりだ。そこでふと、違和感を抱いた。東京ドームシティの大きな通路に、行列ができている。しかも、「明治安田生命」というプラカードを持った人たちがいる。
なんと、こんなところまで入場待機の行列が!?

都市対抗野球は1回戦が最大の書き入れ時である。特に、社内関係者を中心とした方々に、応援を呼び掛けるとなると、やはり1回戦が確実に観れるので足を運びやすい。
とは言え、いくら東京都代表でドームから距離が近いとか、久々の本大会出場で気合いが入っているからといって、ここまで並ぶのか? 対するホンダ熊本応援席には、並ばずにすんなりと入れてしまった。

ドームに入場して、さらに驚いた。なんと、明治安田生命側の応援席は内野・外野はもちろん、上段の3階席もびっしり埋め尽くしているのである。ここに更に今並んでいる人たちを加えれば……。一体全体、どうなってしまうのだろうか?

肝心の試合に話を戻そう。序盤に明治安田生命が2点を先制した以降は、淡々とした展開で進む。だめ押しできない明治安田生命と、ランナーをなかなか先の塁に進められないホンダ熊本。退屈な展開が続く。
ふと、視線を上に向けて見た。明治安田生命の応援席は、遂に1塁側の3階席まで達していた。僕の頭上にも、多くの人たちのざわめきや歓声・悲鳴が聞こえてくる。ラッキーセブンも終わったことだし、少し上まで登ってみるか。


都市対抗野球で3階席に行くのは、これが初めてだった。やはり野球は俯瞰の視点で見ると面白いし、両応援団の曲や掛け声も、内野席に居るときよりも聞きやすかった。「少しフィールドと距離があるバルコニー席」と言えば良いのだろうか。

ただし、この場所が開放されるときは、多くの人たちが東京ドームに集ったときだ。どうすれば東京ドームに、社会人野球を観に来てくれるのだろうか? 試合が退屈なせいか、8回・9回と過ぎるにつれて、僕の周辺には空席が目立つようになった。そんな人たちを横目に見ながら、僕はこのテーマについて延々と考え続けるのだった

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