見出し画像

介護とBTSなんです Life goes on 

12月5日にRM、V、JIMIN、JKさんのWeverseライブがありましたね。ご覧になった方、多いと思います。当日は仲良くおしゃべりしている様子しか分からなかったのですが、後日すぐに字幕を付けて下さったので、嬉しく拝見しました。色々な方がネットでコメントされていて、もう本当に何かを語らずにはいられないライブで、私も大したことは言えないのですが、自分がこの日感じたことを残しておこう、というだけのことで投稿させて頂いております。

ついに全員兵役ですね。
韓国人男性ならば殆ど誰もが果たさなければならない義務。
グローバルな存在ゆえに、やれ免除だの、年齢制限の延長だのと振り回され、その上に新型コロナの影響もあって、本当にしんどかったと思います。
BTSに限らず、韓国人男性にとって兵役義務というのは心に刺さった棘のようなものではないだろうかと想像します。ご家族もいますので、国民全員と言ってもよいかも知れません。
行きたくはないけど、行かせたくはないけど、義務だから。
もし私が同じ立場だったら、それが本音です。

JK氏は11月22日、Weverseで兵役に就くことを投稿されていましたよね。

「この知らせを伝えながら心の片隅が重くもあり、もう一方ではARMYたちとの思い出が浮かんできて胸が暖かくなります」

そして

「軍服務中に皆さんにむやみに待ってほしいと言うのは慎重ではあります。1年6か月と言う時間は長い時間です。それでわがままは言えないけど、行ってきて私はいつものその場でもっと成長した姿で舞台の上に立つことを約束します」

「わがままは言えないけど」というところが泣かせますよね。
もう本音だと思います。
BTSが生きてきた世界はSUGA氏の楽曲「Snooze」を聴けば想像できます。
自分が席を空けて戻ってきたとき、もうその席には誰かが座っているかもしれない。ファンは彼らにとって大切な存在だけれども、時として移り気でもある。
JK氏の言う「心の片隅にある重さ」とは、もちろん今まで積み上げてきたキャリアを志し半ばで中断することへの無念さもあるでしょうが、彼にとってかけがえのないファンダムが、自分が戻ってきたとき、まだ存在しているだろうかという不安もあると思います。

BTSをよく知らない人にとっては、BTSと言えば「K-POP界最大の成功者」というイメージでしょう。そういう人にとってはJK氏のこの投稿は「人気がなくなることへの恐れ」としか読めないかもしれません。もちろんそれもあります。
だけどファンになってみれば、それだけではないんですよね。
この「note」に限らず色々なSNSで色々なファンの方がBTSについて語っておられますが、それは実はBTSについて語っているのではなく、BTSを通して自分を語っておられるという印象を持つことが多いんです。自分の内面や課題を見つめる題材としてBTSを使っている。使ってるだなんて失礼な言い方ですが。
だけどBTSの方も同じで、彼らにとってのファンダムは決してキャーキャー言ってもらうだけの存在ではなくて、生き方の軌道修正ができる存在というか、表現者としてこれでいいのかという指針のような存在というか。
それぞれの立ち位置でより良い人生を送るためにお互いがいる。

SUGA氏が何かのインタビューで、BTSを「人生の全て」と言ってたのを聞いて、訳もなく感動した記憶があります。リップサービスで言ってるんじゃないということが分かるから。
たまたま同じ時代を生きて、偶然にも出会って、本気で向き合ってくれる人がいる。いやもちろんファンとアーティストという関係にしか過ぎないのですよ。だけど、同じ目線で世界を見ようとする関係というか。
そうやって(大げさに言えば)人生を分かち合ってきた多くのファンにとっては1年6か月というのは決して長い時間ではないと思います。けれど実際に兵役に赴く立場からすれば、ひとりの韓国人青年に戻り、国防という今までとは全く異なる責任を担うという意味で、ファンとはまた違う時間の捉え方があるのかな、と感じます。

何かWラの話からずれてしまいましたが、

JIMINちゃん(今まで他人行儀?に「氏」って言ってましたが、もう「ちゃん」でいいです)がライブの間ずっと笑い転げていましたが、笑っとかないと涙が出ちゃうのかな。
最後に「元気で行ってきますとしか言えないんですけど」と言ったあと、

「正直ちょっと残念な気持ちもあります。いろんな感情が込み上げてきますが、どうしようもないですね。本当に早く行ってきて、もっと幸せな日を迎えましょう」

としめくくりました。

兵役に行きたくないとは言えない、むしろ言うつもりもない。だけど「残念」という一言に、JIMINちゃんの気持ちを感じました。

BTSは各メンバーがソロを出して、JK氏は「やりきった」と言っていましたが、JIMINちゃんの場合はソロ活動によって多くの課題を得た。その課題をクリアしていくことで、更に成長していけると考えている時期が今だったのではないでしょうか。その時期を逃す、または先送りにすることの残念さ。
もちろんポジティブな捉え方もあります。
V氏は「色々と学ぶことがあるだろう」と言ってますし、RM氏も「帰ってきて、またBTSとして話せることのエネルギーを蓄えて戻ってきます」と語っていました。大変ではありますが、未知の体験からは必ず得るものがあるということですよね。いちファンの私でもそう思いたいですし、JIMINちゃんもそう思っているでしょう。
だから結局は、
無事に帰って来て下さい。
もうそれだけですよね。それだけ。

で、全然話題は変わりますが、久々にメンバーが集まってのライブになりましたが、やっぱりそれぞれの個性がね。微笑ましかったです。
皆さまと同じイメージかどうかは分かりませんが、V氏って外見に似合わず結構マッチョ気質なのか? ファンの方が上げる動画で何となく想像はしてましたが、兵役への考え方がポジティブ。男なら行かないとな、みたいな感じ。
JK氏は常にかっこよくありたいというポリシーがあるので、その価値観からするとくりくり頭はあかんらしい。だけどファンへの愛情が抑えきれず、色々と葛藤した結果からの瞬殺。
RM氏とJIMINちゃんはもう映ってるそのまま。

第1章の見納めです。思うことは皆さまと同じです。
世界情勢が混沌とする中、本当に怪我なく元気で戻ってきてほしい。
そして、BTSがいちばん輝くのはやっぱりステージだと思うので、帰って来てすぐに活動しなくてもよいから、ゆっくりとウォーミングアップの時間をとってほしい。
2025年のBTSが「想像を超える完全体」だったら最高だけど、それよりはまず、幸せな顔が見られたらそれでいい。



最後までお読み下さった方は本当にありがとうございました。
あれから色々なコンテンツを見たり、楽曲を片っ端から聴きまくってます。そしたら書きたいことが次々に浮かんでは消え、浮かんでは消え・・・
結局は「無事に帰って来て下さい」しか言えませんでしたが。

そうやん!
Best moment is yet to come
て言うてたやん、と
今更ながら思い出しています。
そしてこの頃からメンバーのみんなは、この今のことが念頭にあったんやなあ、と。
その心の棘を持ちながらファンを楽しませてくれたんやなあ、と思っています。
完全体まで1年半。
自分もですが、皆さまもどうぞJK氏が言うように、
健康に、そして美しく日常を満たしていかれますようお祈りします。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?