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「記事を外注して作ろう」となったとき何をすればいいのか(3)依頼先の探し方・依頼方法編

こんにちはまくらです!3記事目にしてやっと書くのに慣れてきました。

人の文章を編集するのは得意なほうなのですが、自分で書くのはやはり時間がかかります…。

そしていつもの手順のおさらいです。

■外注して記事を作る流れ
1.依頼内容を大体決める
2.ライターor制作会社 どちらへ頼むか考える 
3. 依頼先の探し方と依頼方法 →今回はここ
4. 納品後の原稿確認
5. 次回分を依頼orライターをチェンジするか検討する

3回目の今回は、いよいよライターさんや制作会社の探し方や依頼方法など実務のお話をしたいと思います。

ライター(制作会社)の探し方とは

見出しで「ライターの探し方」と偉そうに書いてますがこれは永遠のテーマです。

ライターさんはこの世界にたくさんいらっしゃいますし、世の中のIT化も進んでいるのに毎回ライターさん探しは苦労します。

その中でも今回は「こんな方法があります」という例をお伝えします。

探し方をざっと挙げると、以下です。

1.ネットで検索する
2.クラウドソーシングサイトを使う
3.書籍のクレジットを見てみる
4.SNSや自社サイトで募集する

それでは1個1個について説明していきます。

1.ネットで検索する

これは主に制作会社を探す際の方法です。とても王道の方法ですが、「記事 外注」などと調べると、広告や制作会社のHPが出てくるので、そこからコンタクトを取ります。

この場合、簡単に見つかるのですが、「たくさんありすぎて良く分からない」というのが正直なところですよね。

個人的に制作会社を選ぶ際は、以下の点を確認することをおすすめします。

・どのようなジャンルの記事に対応できるか
 (その制作会社の強いジャンルは何か・有資格者のライターはいるのか)
・校正や校閲まで行ってくれるのか
・修正や図、表などの料金体系はどうなっているのか
・ディレクターと営業担当者が異なるのか
 (ディレクターに直接依頼できるほうが望ましい)
・月にどれくらいの本数を依頼できるのか

今後、さまざまな記事を依頼する可能性があるなら幅広いジャンルに対応できる制作会社が望ましいですし、有資格者のライターがいれば執筆ではなくても「記事監修」もお願いできます。

その他も、修正が多く発生しそうな場合は、修正料金がどのような体系かきちんと聞いておく必要があります。

自社が依頼する記事の特徴を確認して、いろいろ質問してみることをおすすめします。

2.クラウドソーシングサイトを使う

個人のライターさんを探すなら、ランサーズやクラウドワークス、ココナラのサイトを使うのが一番手っ取り早いです。

ライターさんは報酬からサイトの使用料(手数料)を引かれてしまうので、実際のライターさんの希望額よりも高めに設定されている可能性はありますが、(たとえば直取引で1文字3円の人も、3.5円で依頼を受けていたり)それでも制作会社に依頼するよりは低コストで済むと思います。

それらのクラウドソーシングサイトでライターさんを探す場合も、制作会社探しと同じでたくさんのライターさんがいるため、どの方がいいのか迷いますよね。

基本的には先ほどお伝えした、ライターさんのジャンルやこれまでの実績、料金体系などを確認していく流れですが、プロフィールページでは分からないこともたくさんあります。

なのでこれはもう、気になったライターさんとは実際にやり取りしてみることをおすすめします。

後ほど書きますが、正式依頼まで時間はかかるものの、気になった人には「トライアル」という形で試しに頼んでみるのが一番良いと思います。

3.書籍のクレジットを見てみる

クレジットとは、たいてい書籍の一番後ろのページに「文/○○」と表記してあるやつのことです。

インターネットが発展してクラウドソーシングサイトが登場する前、私が書籍の編集プロダクションに勤めていた時は、この方法でライターさんを探したこともありました。

「書籍用のライターは探していない」と思うかもしれませんが、おそらく書籍を書いているライターさんも、人によってはネット用の記事を書いている場合もあるので、この探し方がまったく意味がないということもないと思います。

書籍のクレジットを見てその方の名前をネットで検索すれば、TwitterやnoteなどのSNSをやっていたり、先ほどのクラウドソーシングサイトに登録していたりする可能性もあります。

クラウドソーシングサイトで探すより手間がかかりますが、書籍を任されているライターさんということは、「出版社にも信頼されている執筆力がある」という証拠なので、クラウドソーシングサイトでやみくもに探すよりもいいかもしれません。

4.SNSや自社サイトで募集する

もし自社メディアでSNSを運用していたり、すでに記事を掲載している自社サイトがあったりする場合は、「ライターを募集しています」という旨を書くことも有効です。

その場合、人によって条件が異なると思うので(実力があれば4円、普通そうなら3円など)詳細を書いて募集するのではなく「1文字●円~ 1カ月これくらいかける方」などざっくりした求人情報を出したほうがいいと思います。

この方法のメリットは、なんといってもすでに自社メディアを知ってくれている熱量のあるライターさんを見つけられるという点です。

私個人的に、ライターさんにとって大切なことは、ある程度の執筆能力というのももちろんですが、何よりも「やる気」があることかなと感じています。

やる気(自社の案件に対する熱量)があれば、臨機応変な対応をしてくれますし、こちらが指導しなくても自分で学んでより良い記事にしていこうとしてくれます。

この方法で探せば、もしかすると「どうしてもそのサイト(自社の運営サイト)で書いてみたかった」というライターさんが見つかるかもしれませんので、他の方法と並行して、試しに求人を出してみましょう。

まずはお試しするのもおすすめ

先ほどチラッとお伝えしましたが、まずは「トライアル」ということで1本書いてもらうことをおすすめします。

トライアルの場合、短めの記事を書いてもらったり、テスト用に記事を準備して書いてもらったりする点が通常の発注とは違う点です。

制作会社の場合は、たくさんのライターさんがいるのでトライアルで書いてもらっても、実際はまた別の方が書く可能性もあるのでトライアルの意味はあまりないと思います。

ですが個人ライターさんの場合は、「トライアルということで1本お願いしたい」といえば、たいていのライターさんはOKしてくれるはずです。

私も初めてライターさんへお願いする時は、いつも試しに1本書いてもらっています。

トライアルをおすすめする理由としては、やはり実際に自社の記事を書いてみてもらわないと「合う・合わない」という相性の部分が判断できないからです。

また、クラウドソーシングサイトのプロフィールではさまざまなサイトで書いていて優秀な経歴に見えても、実際はあまり執筆力が無いことですぐに発注されなくなり、さまざまなサイトで書かざるをえなくなっているだけ…のライターさんなのかもしれません。

トライアルの場合、「お試し」ということで執筆料金も少し低めに受けてくれるライターさんもいるので、まずは交渉してみましょう。(「トライアルでも正規料金です」と言われたらすぐに引き下がります)

トライアルでやり取りすれば、原稿の内容だけでなく、その方の人となりや、執筆スピードなどもわかるので今後の発注イメージもわきやすいです。

実際に依頼する際のポイント

では実際に頼む際にどのようなことを伝えればよいのか具体的に書いていきます。

大体の内容は、外注する前に整理した依頼内容をベースにすれば大丈夫です。

依頼する際に明記しておくこと

1.掲載する媒体(読者のペルソナ)
2.文字数の目安
3.提出日(納品日、●月●日●時まで)
4.1文字当たりの単価
5.請求時にどの原稿で文字数カウントするか
6.修正についての取り決め(例:2回までは修正無料など)
7.表や図について(追加で料金を支払うのか、その場合いくらか)
8.提出する際のファイル形式
9.文体や表記表など、そのほか執筆に必要な注意事項

1~4は、依頼する際には必須の項目なので、必ず書いておきましょう。

「5.請求時にどの原稿で文字数カウントするか」については、後々トラブルになるので依頼時に明言しておいたほうがいいと思います。

どういうことかというと、ライターさんから原稿が来た後に編集部内で校正をするので、そのまま初稿の原稿を使うことはありません。

そのため、初稿と校正後の掲載する用の記事で文字数に差が出ます。

「文字数×〇円」と文字数で請求額が決まるので、どの時点の文字数を基準に計算するのかを事前に決めておいたほうがいいということです。

私の場合、「初稿と校正後の原稿で文字数が少ないほうを基準に計算する」としています。
こうすれば実際に記事用に使用した文字数分だけ支払えます。

また6と7についても、決めておかないと後々のトラブルになりかねないので決めておきます。

8の提出ファイルについては、何も言わなければ大体のライターさんがワードファイルで提出してくるのですが、以前PDFファイルで送ってきた方がいたので(PDFファイルで納品する時点でもう次回の発注はないなと確信しましたが)、念のためファイル形式を指定しておきます。

また、文体についての資料も添付するようにしましょう。
「~です」「~ます」のような丁寧な雰囲気がいいのか、ラフな口調が良いのか。漢字を多用した硬め文章がいいのか…など、同じ内容でも書き方によってずいぶんと変わります。

そのため、見本となる記事のURLを添付するなど、文章のトーンに関してもすり合わせしておきましょう。

ちなみに今回は構成案をこちらで作る場合を想定しています。

構成案の作り方については、またどこかの機会にお話ししたいと思います!


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