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和レゲエ数珠繋ぎ-第36回- Ming

東京都 Ming
アーティスト名 もんた&ブラザーズ
曲名 割れたグラス
発売年 1983年



「ダンシング・オールナイト」で一旗を上げた、ハスキーボイスのロックシンガーもんたよしのり
“ブラザーズ"名義としてはラスト作となった「Ding Dang」に収録され、それまでのアーシーな作風とはガラッと変わった異例のナンバー、「割れたグラス」を紹介します。
同収、かつシングルカットもされた和レゲエチューン「Gone - Gone」が陰、とすればこちらは陽。

兄弟作的に録音されたのでは?と邪推もしたくなるクールな一曲で、Disco Not Discoなダブマナーとタイトに刻むステッパーリズムがまず
は肝。
さらに、時代に寄り添った浮遊感あるウワモノがまぶされた上、松本隆による"愛の残り火"調のリリックも加わって、硬派な火男レゲエとは別世界線の漢泣ソウルに仕上がっております。
今正に再評価の祖上にあるシティポップブーム、引いては当時のショービズ界への一喝?と解釈するのも、また良し。
卍LINEとのコラボでジャパレゲに力を入れ始めた2000年代の活動も、急に説得力を帯び始めるのです。

♨︎

LPを引っ張り出してすぐ聴きました。それぞれの視点が繋ぐ和レゲエの輪が面白すぎる、名曲ですね。シングルカットして欲しい。Mingさん、ありがとうございました!

私の世代的に2000年代の卍LINEPeterMan、Takafinといった日本のレゲエアーティストとのコラボにも触れたいところですが、今回は名曲「ダンシング・オールナイト」のレゲエ寄りなカバーをピックアップします。

まずはレゲエバンド「HOME GROWN」によるカバー、リリースは2006年。こちらは原曲を忠実にレゲエアレンジで昇華。ボーカルは同じくレゲエバンド「ROCKING TIME」のボーカル・今野英明。7インチもリリースされています。

続いてはレゲエシンガー「Spinna B-ILL」によるカバー、リリースは2015年。アコースティックギターとパーカッションのシンプルな構成にソウルフルな歌声。収録盤のカバーアルバム自体が最高の1枚です。

最後はラッパー・紅桜によるカバー。「Those days Riddim」に乗せて歌うすごい角度からのバージョン。2017年に発売されたMixCDに収録されています。味のあるグルーヴが心地良すぎて何回も聞いてしまう。

カバーという観点からもう1つだけ…こちらはジョー山中と一緒に歌う「I Shot The Sheriff」当企画としては気になりすぎる絵面。もんたよしのりの背景にはBobMarleyの影響を強く感じます、まず髪型…。とにかくレゲエとの相性が良いことは間違いなさそう、まあそらみんな好きやわな〜。


随分期間が空いてしまいましたが、今回もありがとうございました!今後は2週に1度を目安に私が更新します。たまにゲストが登場します。企画をアップデートしました。自由です。
まだまだ続きます〜!

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