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【ゲーム批評シリーズ18】真・女神転生if 硬派なRPG



女神転生ifは名作である

ただし、人を選ぶという注釈がつく

マザー2を基本的なRPGと考えられている方は注意が必要

本作はそれと真逆だ

RPGの始祖と呼ばれるウィザードリィの原型がかなり残っており、フィールドはマッピングタイプ(移動は前移動と方向転換のみ)という特徴がある

また、SFC時代は多くの模倣ドラクエが誕生した。一番注意したいのがキャラゲーRPG(ドラゴンボールのRPGなど)の購入だ。原作パワーで売れる為に手を抜いたRPGも散見される。

その点でいえば真・女神転生ifはセールスポイントの寄り所が無い為クリエイターのアイデア、技術が多く詰まっており、やり応えのあるRPGだ。女神転生シリーズとしてブランド化したのは、ひとえにクリエイターの力だろう。私は幼少期からやってクリアできず、挑戦3度目ほどでやっとクリアできた思い出がある。




概要

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ジャンル RPG

スーパーファミコン

メーカー アトラス

発売日  1994年10月28日


1994年はFF6発売 その位の時期 SFC後期RPG

アトラスが誇るRPGシリーズである





ストーリー

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簡単に言えば希薄

戦闘がメインコンテンツとなるため話はオマケ程度と考えておこう

ただこのゲーム、4周しないと全ての話を見る事が出来ない

前にも書いたが周回プレイしたくなるゲームというのは話がしっかりしているゲーム。このようなストーリーが薄いゲームで周回プレイを強要されるのはかなり苦痛だ。よほどの暇人でない限り表シナリオと裏シナリオの2周でいいだろう。




グラフィック

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賛否両論

DQ5などと比べると荒い点も見られるが、個人的には気にならなかった

ボスも動くし神々しさ、禍々しさ、ボスの雰囲気は十分ある。


BGM


かっこいいロック調の裏シナリオボス戦曲は特筆に値する

戦闘の緊張感を高め、ボスを倒した時の達成感は最高

これがあるから長いダンジョンもがんばれる

アトラス社の女神転生シリーズのBGMは本当に素晴らしい




良い所


ボスが倒せず夢に出るくらいには熱中出来るゲーム

ホラー要素はない。敵がグロいのもいるがその耐性があれば大丈夫

移動、読み込み、戦闘がスムーズでストレスが無い。

気になるバグはほとんどない

悪魔合成は本当に作り込まれたシステムで面白い

剣も合成できる

仲魔(誤字ではない)加入には友好的、威圧的な態度で会話でき、単に仲間になるドラクエと違い非常に作り込みを感じる

カジノも充実

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悪い所


単調になりがち

また時間を経たせなければ道が作られない箇所があり非常にだれる

ゲーム初級者にはつらい難易度

かなり尖ったRPGというのが見えてきたでしょうか

同時期のDQ5をやったノリでやると投げ出したくなります


特に難易度を上げている要因は主人公の死亡=戦闘強制終了でガーディアン憑依されることにある

その割に敵の攻撃が苛烈

最初のダンジョンのボスは、全体攻撃呪文で最大値の半分ほどのダメージとなり、プレイヤーはステータスの意味を理解しないと突破する事は出来ない(魔法防御は魔力ステータスを上げないといけないが、初心者が力に極振りなどしているとやりなおしか、かなりのレベル上げを強要される)


また無情にも全体即死呪文を使う敵が普通に出てくる

主人公は即死耐性があるわけではないので、くらえばセーブ地点に戻される

本家ウィザードリィを思い出されるプレイヤー泣かせの敵と言えるだろう


隠し要素のヒントが少ないのが泣かせる

現代の利器(PCで攻略を見る)と難易度はかなり落ちる

重要キャラを仲間にする方法もステータスが〇〇以上など、ぐぐらないと分からない事は多い

レベルを上げて物理で殴る、RPGをこれでやってきたプレイヤーを拒絶するような硬派なゲーム

でもそこが本ゲームの面白さでもあります。




まとめ

骨のある正統派RPGをやりたい人にオススメ

昔ながらの戦闘メイン、やりこみ要素十分のRPG

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