一人旅しか勝たん

僕は一人旅が好きだ。

初めて1人で旅行したのは大学1年生の夏休みで、多くの大学生がしているように青春18きっぷを使った鈍行の旅だった。
初めは緊張していて電車の中ではずーっと乗り継ぎを調べたり飲食店に入るのに躊躇していたが5日のうちに慣れた。
上京して田舎の景色が恋しくなっていた僕は、走るにつれて緑が多くなる車窓になんとも言えない癒しを感じたものだ。
これをきっかけに一人旅へのハードルが格段に低くなり、今も長期休暇には1度は1人で旅行している。


なぜ一人旅が好きなのか

それは僕がわがままで自己中心的な性格だからだと思う。
友達と一緒に旅行をすると、限られた時間の中でお互いの要望をすり合わせる必要がある。当然我慢しなければいけない部分もあるが、僕はそれがとてもストレスなのだ。
せっかくお金と時間をかけて旅行しているのだから、自分の行きたい場所ややりたいことを我慢したくない、全てやりたい。
それなら1人で行くしかないじゃないか。

友達と数人で遊んでいる時、もちろん楽しいのだが、自分1人だけ用事があるとかでそこから抜け出すシチュエーションが昔から好きだった。
人から離れた途端、「ああ、自由だ!」と開放感を感じ、スッキリと身軽になった心地がする、あの瞬間の快感を一人旅では感じることができる。

地元の人や一人旅仲間とおしゃべりするのが目的ではない。
話しかけてくれれば嬉しいが、1人で知らない土地にいること自体が旅の価値になっている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?