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映画:ニューヨーク公共図書館(Ex Libris)感想

ニューヨーク公共図書館(New York Public Library “NYPL”)の日常について描かれた、長編3時間25分のドキュメンタリー映画

ニューヨーク公共図書館のミッショ「生涯にわたって学んでみようとする心を育み、知識を深め、地域内のつながりを強化する」これをもとに提供されているサービスの様子、提供内容を吟味する様子などが描かれている。

本の貸し出し以外にも、「これは図書館の役割なの?」と驚いてた。 著名専門家とモデレーターが本を題材にしたトークショー、展示、講演会、寄付関連のパーティー、芸術振興に関する催し舞台手話に関するセミナー、ピアノやバイオリンのリサイタル、就職活動フェア点字の読み方とタイプの仕方、子どもへの絵本読み聞かせ、高齢者のダンス教室、住宅支援の説明など。

61%は公的資金で賄われているが、残りは寄附で成り立っている。資金調達のために、政治、市民の連携重要性を強調している。日本とは少し違う見体制をとっている。

図書館の運営にあたり、あらゆる課題に対して、図書館の役割を何度も何度も考えているシーンは印象的である。

◆デジタルインクルージョンにむけてどんな役割を果たせるのか?    

◆本の選定では人気本をとるのか、使命を取るのか10年後人気小説は手に入る。社会的意義ある本を残すべきでは?

◆図書館の中心はネットなのか交流なのか?

◆電子書籍の需要が高まるがライセンスに見合う利用実績はるのか?

上映中黒人文化研究図書館に関連するシーンが占める割合は多く、奴隷擁護に関する近代市民社会の批判、政治への全員参加は不可能だと考えるジョージ・フィッツヒューをマルクスはどう考えたか?リンカーンはどう考えたか?考え方の相違を示すシーンは圧倒されてしまった。     (マルクスとリンカーンは自由社会は失敗しないとしたが、自由社会の定義が異なる)

女性5人で鑑賞したけど、人それぞれ印象に残ったシーンが違って感想のシェアは楽しく、一方でちょっと内容は難しくあとから、感動が湧き出てくる映画。「利己的な遺伝子」など知っていれば尚楽しめる

長時間だから、字幕を目で追うのが疲れるが、映像と耳で英語で楽しめたら楽しさ倍増?