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44.RPAはDXには逆効果かもしれないと思った

最近、仕事でRPAのことを調べまくっていたらいつの間にかRPAアンチになりました。
その理由をダラダラ書いてみます。

要するにマクロだよね・・・ということは・・・

ざっくりいうとEXCELをいじるのがマクロでそれ以外のソフトもいじれるのがRPAっていう風に理解してます。
で、RPA関連の記事読んでいてもマクロの悪いところ、ブラックボックスになりがちとか作った人が辞めたらやばいとかはそのままっぽいことが伝わってきました。
要するに属人化しやすいんですよね。
これって働き方改革だのDXだのと逆行してませんかね?て違和感を覚えました。

RPAありきの視野の狭い改善になりがち

これ、多分売る方も買う方も両方悪いと思うんですけど、そうなりやすいと思ってます。
ちょっと例を出してみますね。

今の仕事内容:
・FAXで届いた発注書の内容を人が目視しながら手打ちで受注管理システムに転記している

RPAを利用した改善案:
・FAXで届いた発注書をOCRがスキャンし、RPAが自動的に受注管理システムに転記する

手入力が減るって意味では工数削減効果があるのは事実です。
でも・・・そもそも今時FAXってありえなくないですか?
昭和の仕事がそのまま残ってます。
なので、自分が無い知恵絞った昭和を平成レベルにする案がこちら

・WEB受注システムを構築し、顧客が入力した内容が受注管理システムに連携される
・WEB受注割引キャンペーンを行い、そちらに誘導するといった仕組みも作る

正直、この案がベストだという自信はありません。
が、少なくともFAXを無くそうとしているだけましだと思ってます。
実際には、顧客の協力がなかなか得られずFAXからWEBに移行するには下手したら10年以上かかるかもしれません。
でも、そもそも移行先を用意しなければ、FAXがなくなる可能性は0です。
で、RPAは多分そういう可能性をつぶしやすいのかなって思ってます。
RPAは人間の操作を模倣できるので今までの操作をそのままやりたくなります。
そうすると、今までの操作そのものを変えよう、て発想から遠ざかります
さらに言えば、売る側も今までの業務をRPAを使って改善する、ということにこだわってしまうので、いっそシステム構築して今までの作業全部やめましょう、みたいな発想は出てきません。
あるいは、そういう発想が出たとしてもそれだとRPAが売れないから握りつぶしているかもしれません。
そんなわけでRPAはDXどころかレガシーシステムの延命に使われる危険性が高いツールなんじゃないかなー、と思うようになりました。
場所は覚えてませんが似たようなコメントをどこかで見たので、同じ意見の人は他にもいると思います。
しかし、RPAはDXに有効なツールみたいに取り上げられており、逆行する可能性に関する情報が少ないのはまずいんじゃないかなーと思っています。

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