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2次集中DVD通信講座 事例Ⅳ特訓演習①の復習ポイント

みなさん、こんにちは!
TBC受験研究会講師の香川遼太郎です。

昨日24日に2次集中DVD通信講座の初回教材が発送となりました。
そこで、今回は主に受講者様に向けて、「事例Ⅳ特訓演習①」の復習ポイントや作問の意図などをご紹介したいと思います。

まだ、問題を解いていない方は、問題を解いた後で読んで頂くことを推奨します。


事例Ⅳ特訓演習①の復習ポイント

特訓演習①は、2次試験で頻出の「CVP分析」について、今後出題されそうな問題も含めて、網羅的に問題を盛り込みました。令和5年度の2次試験でもCVP分析は大問1つを占めていましたね。
今回の演習をマスターすることで、「CVP分析」の主要なテーマについては一通り網羅できると思います。
それでは、各問題の復習ポイントを見ていきましょう。

第1問 損益分岐点分析と経営レバレッジ

第1問は、オーソドックスな損益分岐点分析の問題です。
損益計算書を元に、「損益分岐点売上高」や「安全余裕率」など基本的な公式を使いこなせるか確認しておきましょう。

そして、「経営レバレッジ係数」について、初見の方もいらっしゃると思いますので、その定義や計算方法、使い方を確認しておきましょう。
「経営レバレッジ係数」が過去の2次試験で直接問われたことはまだありませんが、令和5年度の第4問の記述問題は、「経営レバレッジ係数」を意識して書かせる問題になっていました。今後、計算問題として出題される可能性も大いにあると思います。

第2問 事業部の業績評価

続いて、第2問は事業部の業績評価の問題です。
「事業部の業績評価」で使われる利益をそのまま「事業部長の業績評価」に使ってしまうと、不適切な場合があることを確認しておきましょう。

「事業部の業績評価」では「貢献利益」を使うことが多いですが、その際に差し引く「個別固定費」の中に、事業部長には管理できない「管理不能固定費」が含まれている場合があります。
この場合、事業部長としては管理できない費用の責任を負わされることになるので、「ちょっと待ってよ!」と言いたくなりますよね。

また、ROIの考え方についても確認しておいてください。
設問5は、ROIのデメリットが隠れた裏テーマになっています。
つまり、ROIを事業部の業績評価に使うと、事業部長は自分の事業部のROIが上がるか、下がるかのみを焦点として意思決定をしてしまうため、全社的にメリットがある投資案件でも、破棄してしまう可能性があります。
このあたりも、記述問題として出される可能性がありますので、自分で説明できるようにしていただくと良いかと思います!

第3問 さまざまな固変分解の方法

第3問は固変分解の方法に関する問題です。令和5年度の2次試験でも、2期間の売上高と総費用の関係を使った固変分解が出題されていました。そこで、今回の演習ではさらに踏み込んで、「高低点法」「最小二乗法」という固変分解の方法を出題させて頂きました。

まず、「高低点法」については、計算自体は2期間のデータを用いる方法と変わりませんので、難しくはないと思います。「最高の業務量と最低の業務量の期間のデータを使う」ということを覚えておいてください。

次に、「最小二乗法」ですが、計算方法がかなり複雑です。初見の方もいらっしゃると思いますので、計算プロセスをしっかり覚えておきましょう
今回の問題では、計算プロセスのヒントが設問文に書かれていますが、これがなくても一通り自分で計算できるようにしておきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?
冒頭にも書きましたが、「CVP分析」は「投資の意思決定」と並んで頻出のテーマですので、どんな問題が来ても対応できるように、計算プロセスをマスターしておいてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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