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令和5年度1次試験 運営管理 「店舗販売管理」の学習ポイント

※本記事は8月20日(日)に投稿した記事を再アップロードしたものです。

みなさん、こんにちは。
早稲田出版・講師の櫻野景子です。

中小企業診断士1次試験が終わり、早2週間が過ぎました。
那覇地区の対応などざわめきましたが、勉強してきた試験を受けられるということは、本当にありがたいことだと改めて実感しております。
1次試験を受けられた方、大変お疲れ様でした。10月に控える2次試験、来年の1次試験に向けて、頑張っていきましょう。

さて、早稲田出版では、現在、最新1次試験の問題分析、解答解説や最新テキストの作成を進めております。
今回は、私が講義を担当しております運営管理の「店舗販売管理」について、令和5年度1次試験から見える今後の学習ポイントをご紹介したいと思います。


令和5年度1次試験 運営管理「店舗販売管理」の学習ポイント

令和5年度の出題傾向

まずは、令和5年度の店舗販売管理の問題数や出題形式をみていきます。
問題数は全22問。
「不適切である」を選択させる問題はナシ。
選択肢5択が19問、4択が3問。
穴埋め問題が3問、正誤問題が3問、計算問題が4問。
例年どおりの出題傾向となっておりますが、正誤問題がいつもより多くて戸惑われた方もいるかもしれません。

つぎに、テーマ別の出題数をみていきます。区分は速修テキストの章立てになります。
「店舗・商業集積」から7問(うち店舗施設等に関する法律関係は5問)。
「商品仕入・販売(マーチャンダイジング)」から5問。
「商品補充・物流」から4問。
「流通情報システム」から5問。
「生産のオペレーション」から1問(HACCP)。
こちらも例年どおり、各章からバランス良く出題されています。法律関係の問題数が多くなっており、マニアック論点が出題されている点も例年どおりといえます。

それでは、個別に気になるトレンドを確認していきます。
1.立地適正化計画
令和1年度から令和5年度まで毎年出題されています。特に令和5年度の論点は、「そこまで聞きますか?」というようなマニアック論点です。

2.RORO船、ロールボックスパレット
今年もRORO船が出てきました。令和1年度から毎年出題です。
そして、ロールボックスパレットも令和2年度、令和4年度に続いて今年も登場。診断士試験は特徴的な船、パレットがお好きなようです。

3.令和4年度とほぼ同じ選択肢が2つ登場
令和5年度第26問オの防火地域の看板に関する選択肢、第33問イの「標準貨物自動車運送約款」に関する選択肢は、ほぼそのまま令和4年度でも出ていた選択肢です。「あれ、これ見たことある」と思われた方はするどいです。

効果的な学習方法① 過去問題集を活用する

以上の最新試験の出題傾向から、これから店舗販売管理を学習する際の効果的な学習方法をご紹介します。

まずは、過去問題集の活用です。真新しい内容ではないですが、店舗販売管理は特に過去に出題された論点が繰り返し問われています。
テキストで論点をインプットした後は、過去問題集を使ったアウトプットが非常に効果的です。
ただ、ここで注意点があります。
過去問題集では、問題を解いて正解を見るだけで終わらせずに、全ての選択肢の解説もしっかり読むこと!
運営管理全体でも言えることですが、正誤問題が増加しており、用語を覚えているだけでは対応しにくくなっています。正解した、間違っただけでなく、しっかり解説を読んで出題論点を理解し、用語について少し違った角度で問われても対応できるようにしましょう。


効果的な学習方法② 模擬試験を活用する

つづいてのご紹介は、模擬試験の活用です。
今年、早稲田出版から出版された1次模擬試験と本試験を照らし合わせて、どの程度、店舗販売管理の模擬試験が的中したか確認しました。

的中問題
  本試験   : 模擬試験 : テーマ
  第23問   : 第26問  : 商店街実態調査
  第29問(2): 第29問  : 品揃えの知識
  第33問   : 第34問  : トラック輸送、RORO船
  第34問   : 第34問  : 実車率
  第35問   : 第38問  : ロケーション管理
  第37問   : 第43問  : GTINの種類
  第38問(1): 第41問  : バスケット分析
  第38問(2): 第41問  : バスケット分析
  第40問   : 第42問  : RFM分析、デシル分析

以上、22問中9問が的中となりました!
テーマが選択肢にあるというものも含めておりますのであしからず。
ただ、商店街実態調査などは高精度な的中度合いで、この模擬試験を解いていただいた方は自信を持って本試験で選択肢を選べたのではないでしょうか。
このように出題傾向を捉えた的中率の高い模擬試験を活用して、本試験対策を行うことも有効です。
また、新しい問題を解くことで、選択肢や解答を覚えてしまいがちな過去問を使った学習を補えます。

いかがでしたでしょうか。
受験生の皆さんが1点でも多く点数を獲得できるよう、今後も試験問題を分析し、より良いテキスト、問題集の作成に全力を注いでいきます!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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