悪夢について


悪夢はどうしてみるのでしょうか?

・そもそも夢とは、直前のレム睡眠時の脳内体験を覚えているもの、と考えられている。他のレム睡眠時の体験は全て忘れ去られている。

・夢とは、日中の情報を処理し、記憶の定着のために行われている編集作業を見ているだけ、と思われている。なので夢は参加できても、動かすことが難しい。動物である人間にとって重要な情報は、楽しいことではなく、苦しく、2度と味わいたくない恐怖や不安に関することである。なので、夢は原則、良いものではない。

・ストレスや疲労が溜まると、交感神経が落ち着かず、睡眠は浅くなる(レム睡眠が増える)。レム睡眠中に何度も起きてしまうので、必然的に夢をみたと感じることが増える。
 加えて、日中に嫌な体験を多くしているので、夢の内容も必然的に暗いものになる。

・睡眠薬や抗うつ薬は睡眠を浅くさせる作用がある。レム睡眠が増える。
 しかし、眠れないよりはマシなので、使われる。
 睡眠薬では新薬系、抗うつ薬では四環系抗うつ薬やNaSSAなどが睡眠に影響を与えないが(代わりに日中に眠い、とか)

・アルコールは睡眠を浅くさせるが、交感神経系を抑えるので、悪夢は減るかもしれない。しかし、アルコール耐性がついてくると、夜間に離脱症状が起こり、結果的に悪夢を見る機会が増えるかもしれない。


「参考」
https://journal.jspn.or.jp/Disp?style=ofull&vol=120&year=2018&mag=0&number=7&start=558#document0_24

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