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全般性不安障害

【要約】
全般性不安障害とは漠然と様々なものに対して不安を感じる障害です。対象が一つに定まっているものを恐怖症といいますが、この障害の場合は反対に様々なものに不安を感じます。
不安の感じやすさは人それぞれ違い、脳の特性が極端な人なのだろう、という理解です。似た概念としてHSPというのもありますが、HSPは精神医学の中にはありません。
診断の際、うつ病や統合失調症、知的障害、発達障害が隠れていないか、判断することが重要です。また虐待の問題なども見過ごさない。語られていない何かをきちんと聞くことが重要です。全般性といいつつも、診察の中ではきちんと焦点化することが重要です。
不安耐性改善のために抗うつ薬を内服したり、症状緩和のためにベンゾジアゼピン系抗不安薬を対処療法的に使用します。

症状の程度は様々です。
対人交流の乏しさから、自己や他者理解の経験が少なく、誤った認知をもっていたり、精神的に未成熟なことも多くあります。そのため認知行動療法などのカウンセリングや、訪問看護、デイケア、就労移行支援など様々な医療従事者との交流を通じて、経験を積み、社会に慣れていくことが重要です。
社会的に適応している場合、失敗を恐れないように支えていくことも重要です。

【参考】
https://youtu.be/evORx6nROJY

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