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「挑戦」 1年・平田陸人

この組織にはサッカーで輝かしい成績を残した選手がたくさんいる。

自分はどうか。

選手権の県予選にも行けず、支部予選で負けたチームの選手の1人。
なぜ、そんな選手がア式に入ることを決めたのか述べたい。

去年の8月、選手権の支部予選で負け、2日間ほど呆然とベットの上で過ごした。Twitterで何も考えずスクロールしていた時に、ふと目に付いたのがこのア式の部員ブログだった。

何で目に付いたのか?

それはア式という組織に入ることを目指していたから。

少し話を変える。

中学3年生の時、ア式に入りたいという想いと兄がいたこともあり、早稲田大学本庄高等学院に入ることを決めた。周りのチームメイトがユースに上がったり、灘たる強豪校に行ったりする中、付属に入る決断をした。

「なんで本庄なんか行ったの?もっと強い所行けたでしょ?」

よく聞かれる質問だ。

「早稲田に入りたかったんで」

いつもこう返す。確かに本庄に入れば、ア式に入る近道ではあった。でも、本当は強豪校に行っても、試合に出られる自信がなかったし、そこから早稲田に入る自信がなかったから本庄に入った。

「ア式を目指すために付属に入ったんだ」

そう自分に言い聞かせることで勝負することから逃げた。思い返せば、自分の人生、逃げてばっかりだった。

中学生の時は、成長期が遅かったことを理由に、試合に出られていないことから逃げた。
他の人より成長が遅いだけ。成長期が来れば、自分も出られるようになる。そうやって自分の中で決めつけて現実から逃げた。

高校に入っても、そんな自分は何も残せなかった。何も残せない自分と向き合うこともせず、結果残ったのは選手権支部予選敗退という成績だった。

話を戻す。

ア式の部員ブログを見ながら思った。
自分のような下手がア式に行っても、浮くだけだって。絶対落ちるって。サークルに行った方が大学生活謳歌できるなって。

でも違った。そうやってまた理由を付けて、逃げようとしていた。

俺っていつも逃げてばっかだな。ア式日記を見て、ア式には自分と向き合ってる人がたくさんいて、そんな自分が恥ずかしく思えた。

ここで逃げたらまた一緒だな。
一生逃げ続けて終わるな。そう思った。

正直、引退をせず自分が残りの期間ア式に入るために、部活に残ってサッカーを続けても、ア式に入れる保証はない。その残った期間が無駄になる可能性の方が高かった。でも今の自分を変えるために、それでア式に落ちたとしても逃げて終わるのだけは嫌だった。

そして、今こうしてア式に入り、部員ブログを書いている自分がいる。

ア式に入ってみて感じたこと。

逃げなくて、挑戦してよかった。
サッカーは楽しい。
率直にそう思った。

ア式に入って、スタメンで出るとか早慶戦に出場するとか目標はたくさんある。
目標に向かって、自分と向き合い、何をすればその目標に到達できるか
日々足掻きつづけ、謙虚にサッカーと向き合っていきたい。


平田 陸人(ひらた りくと)
学年:1年
学部:商学部
経歴:横浜F・マリノスジュニアユースMM(川崎市立麻生中学校)→早稲田大学本庄高等学院

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