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「いま僕が思うこと」 2年・西川玄記

「いろんな世界で、いろんな人と出会って、そしたら良いことある」 

高校3年のアツい夏、父が車の中で何気なく放った一言が今も僕の頭のどこかに焼き付いています。
忘れっぽい父は絶対に覚えてないだろうな。

僕の家庭は、昔からすごく自由な場所でした。
自分のやりたいことをやらせてもらっていたし、もちろん親からの干渉もなかったです。

それに「過去」や「未来」の話も僕から持ち出さないと机上にすら乗らない場所でした。
だからこそ、昔から「自分」とそれを取り巻く「環境」について考えることが多かったです。
自分にとって、ものすごく重要なプロセスだったと今になって、ひしひしと感じます。

仲が悪いわけじゃないです。
「父さん、明日何時に起きる?」
「母さん、ごはんまだ!?」
「幸次郎(弟)、もう7:30!」
「恵悟(弟)、またテスト0点?」
こんな感じの、和気藹々とした明るい家族です。

そんなこんなで過去や未来の真剣な話を家族の中で共有しないからこそ、
父が車中で突然放った言葉が、僕の「未来」を照らすコトバに感じて忘れられないのでしょう。


雑談はここまでにします。飛ばさず読んで頂けましたか?

さて、ここから本題に入ります。
ぜひ読んでください。

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体育会生へ

「この1週間で長い時間一緒に居た3人を思い起こしてみてください」

部活動の仲間だと答える人がほとんどなのではないでしょうか?
考えてみると、それは必然なのかもしれません。

同じ寮で生活していたり、毎日部活があったり、部活のために時間割を作るから同じ講義を受講していたりと…。

この傾向は致し方ないことだと思います。
僕が問題だと感じることは、体育会生がこの環境に違和感なく、部活動の中で人間関係を完結させてしまっていることです。

なぜここに問題があるのでしょうか?
考えてみてください。

大学まで体育会で競技を続けている人は、いわゆる小中高とエリートとしてその競技を続けている人が多いのではないでしょうか。
その競技が並の人よりできてしまい、言い方は悪いですが周りからチヤホヤされ、あたかも王様になっているかのような気分を味わっています。
つまり体育会は、皆さんが思っている以上に同じような環境下で同じような待遇で育った人間たちの集団です。
言い換えるとすると、同じような価値観や思考を持った人間の集団とでも言うのでしょうか。
そういう集団に属していると、居心地が良いのは間違いないでしょう。
もちろん、居心地が良いことは全く悪いことではありません。

しかし、あたかも今までの自分の歩んでいた人生がパーフェクトで、それ以上の価値を見出せるものではないと「錯覚」してしまう。
簡単に言うと「過去」に満足して、同じような人生を歩めば社会に出てもうまくいくと思っているのでしょう。

あと数年して社会に出れば、こうもうまくはいかないでしょう。
多種多様な人間と接し、多種多様な環境で生き抜いていかなければなりません。

世界は広いです。
こんな僕みたいな1人の大学生が何を偉そうに!と思われるかと思います。
そう思われた方に対して申し訳ない限りです。


世界からみると小さな日本。
その日本の中でも閉鎖的だとされる大学スポーツ界。
本当に小さな小さなコミュニティです。

先日ゼミ合宿でロサンゼルスを訪問した際、世界は広い、人生甘くないし、このままだとつまらないと心の底から思いました。

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「いろんな世界で、いろんな人と出会って、そしたら良いことある」

今いる「環境」と自身の「過去」を疑い、可能性に溢れる「未来」のために。
時間が莫大にある大学生の今だからこそするべきことがあるのではないでしょうか。

様々な人間が共存する人材の宝庫・大学で体育会生は競技以外のものに主体的に積極的に目を向けてみてはどうでしょうか。
軸はどこに置いても良いと思います。変わっていくものだと思いますので。

最後になりますが、改めて偉そうに述べてしまい申し訳ありません。
この文章が嫌いな人もいると思います。
ですが、1人でも多くの人に届き、賛否両論が生まれれば満足です。

僕個人としても、まだまだ未熟者です。
これからも更なる成長をしていく覚悟です。

お読み頂きまして、誠にありがとうございます。
今後とも早稲田大学ア式蹴球部の応援、何卒宜しくお願い申し上げます。


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明日は、先日20歳を迎えた倉持快の出番ですね。
今シーズンは関東リーグにもスタメン出場するなどピッチ内はもちろん、ピッチ外においても大きな成長を見せている彼の想いが聞けるということで僕自身も楽しみです。
楽しみすぎて今日は眠れませんね!

それでは失礼致します。


西川 玄記(にしかわ はるき)
学年:2年
学部:スポーツ科学部
経歴:へミニス金沢FC(金沢市立鳴和中学校)→石川県立金沢桜丘高校

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