見出し画像

早稲田卒ニート150日目〜面接は正直に〜

面接を終えた。終わって時計を見ると、70分も喋っていた。

先方が画面に現れて忽ち、これは硬派な姿勢で質問なさる方であるとわかり一瞬の狼狽を経つつも、これでこそ私の腕の見せ所である。難しいお客様の懐へどうやって入り込むか、こちらにはたくさんのお客様を銀座で接客してきた経験がある。

初めは転職のあまりの早さを突かれた。当然である。事情を正直に話す。

借金について、「数字が単なる記号に見えてしまう」という話をして、「じゃあ国語を教えるわけですが、文字も記号ですか?」と質問された。良い質問である。「言葉の本質は内容の伝達ではなく、『姿』にある」という旨の返答を差し上げた。

最後に、「自分のどこを買ってほしいですか」と問われたので、「ボケ数の多さです」と返した。恐らくどうかしている。が、向こうから、「じゃあ好きなお笑い芸人は?」と聞かれたので、「くりぃむしちゅーの上田晋也です」と答えたところ、「それツッコミじゃん」とツッコまれた。初めて顔を合わせるお偉いさんと、何やら漫才らしきやり取りをしたところで終了を迎えた。

およそ70分間、ほとんど笑いっぱなしの面接となったが、これが吉と出るか凶と出るか。結果を待つしかない。もしダメだったら、仙台でもう1年働こうかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?