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【今日の日報】【かぐや姫の胸の内】そういえば、こないだあけみさんが来店したわよ。

あら、久しぶりじゃない。お元気?

そうね、別に用はないのよ。でも、一つだけ言いたいことがあってね。え、何? それが用があることになるって? そうね……それもひとつの正解。でも、人生における答えはなにもひとつではないのよ。分かるかしら。いえ、いいの。今は分からなくてもいいのよ、きっといつかあなたにも分かる日がくるわ。

伝えたかったことは、そう。「あけみさんって人がお店に来たわ」ってこと。あけみさんって誰かって? いやね、それを伝えようって言っているんじゃない。

んもう。始めるわよ。話の肴に、美味しいドリンクを作ったわ。お飲みなさい。

※参照:【かぐや姫の胸の内】「盛り上がってたら盛り上げてた」―サムギョプサル和田― 

***

あけみさんが私の店に来たのは、紹介よ。誰の紹介かは言えないわ。それがこのお店の掟なの。そんな知りたいって言われても、無理よ。そうね……もう少し親しくなったら。今度、教えてあげるわ。うそよ。教えられない。

話が進まないわ。進めるわね。

不思議なひとだった。私よりうんと若いのに、芯がしっかりしている、けれど影のないような……陰と陽を一緒に抱いてるような女性だったわ。あくまでも印象よ。全体的には、とても魅力的な女性だった。可愛かったしね。

……嫉妬するわ。え? 私もきれい? あなた良い人ね。今度おごるわ。今日はだめ。

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