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鹿児島出身の人たちが、地元でぶっこめる空間をつくりたい【ラキブラ×鳥井】(4/4)

どうも、くいしんです。

株式会社Wasei及び「灯台もと暮らし」の代表・鳥井による、鹿児島市内にあるウェブ制作会社、株式会社Lucky Brothers & co.(ラッキーブラザーズ、通称ラキブラ)のおふたりへのインタビュー。本日は、最終回をお届けします。

・参考:雑誌「TURNS」連載 第16回 Lucky Brothers & co.に「本社を鹿児島に移して見えてきたこと」について聞いてみた。

これまで、ラキブラが鹿児島に拠点を移した理由や、自社サービス「だいやめキッチン」に対する想い、だいやめという文化を世の中に広めたいという想いについて聞いてきましたが、短期集中連載の最終回となる今回は、おふたりの中長期的な夢や野望について、お聞きしました。


◯エネルギッシュな人は、東京よりも鹿児島のほうが多い

鳥井 最後に、おふたりの夢や野望、人生かけてやりたいことを聞かせてください。

田島 最初のほうにも話しましたが、やっぱり「雇用」は大きいですね。よくも悪くもなんですけど、地元に帰ってきて会社でやってますっていうと、地元の仕事がない人たちが「働かせてよー」みたいなことを言ってくれたりするんですけど。

仮にその子が優秀だったとしても、今はまだ雇えないというのが現状で。まずはそういう人を雇える会社になりたいっていうのがあります。野望という言い方であれば……まずは100人、200人の会社を鹿児島でつくりたいですね。

鳥井 その先は、たとえば東京や世界に進出する、とかも考えますか? それとも如何にローカル感を高めていけるかなのか。

田島 後者だと思います。あまりグローバルマッチョな性格ではないので。鹿児島に来て思うのは……今からいいこと言いますけど。

鳥井 はい(笑)。

田島 下に見てたんですよね。「鹿児島だったらナンバーワンにすぐなれるっしょ」「みんなウェブのこと知らないっしょ」って正直に言うと思ってたんですけど。全然そんなことありませんでした。

Uターンで戻ってきている先輩はいっぱいいて、めっちゃ優秀なんですよ。でも逆に、そういう人たちとすぐにつながれるというのはすごく刺激的です。東京にいた頃よりも、優秀な人たちに囲まれてるなっていうのは感じますね。

ローカルにいるから守りに入ってるみたいなことは全然なくて。グローバルに出て行くのも、鹿児島でおもしろいことを仕掛けていくのも同じくらい刺激的だなと感じてますね。

ウェブとか特定の領域に関して言うと、尖ってる人は東京のほうが多いかもしれないですけど、鹿児島はリーダー気質な人がすごく多いですね。いろんな業界があるので比べられないですけど、唯一比べられるパラメータがあるとしたら、「エネルギッシュさ」みたいなところで。エネルギッシュさっていうパラメータで見ると、鹿児島のほうが東京にいた頃よりも「すげーな、この人」みたいな人はいっぱいいる印象がありますね。


◯地元でぶっこめる空間をつくりたい

鳥井 しもつくんの夢とか野望はどんな感じですか。

下津曲 やっぱり雇用の面なんですけど。鹿児島で一番優秀な人が通う高校があるんですね。そこに通う多くの人は、公務員や銀行員になって、なんだったら、すげえつまらない存在だって揶揄されちゃってたりすることもあるんですけど。

それって、おもしろい会社がないから、公務員や銀行員になるしかないってことだと思うんです。ラッキーブラザーズは、そういう人たちが来るような会社にしていきたいっていうのがひとつあります。それができたら、大きな変革、潮流が変わる瞬間だと思うんですよね。

鳥井 エリートがちゃんと集まる会社。

下津曲 うん、そうですね。

鳥井 なにゆえですか。しもつくんはそこの高校出身、というわけではないですよね。

下津曲 なにゆえですかねえ。

鳥井 母校の人が集まる会社にしたい、ということだったら、わかるんですけど。

下津曲 来てほしいというよりは、選択肢のひとつに名乗りを上げたいって感じですね。銀行に行くのか、ラッキーブラザーズに行くのか迷ってほしいみたいな。ぶっこむ方向であればラッキーブラザーズに行くし、「あっ、ちょっとお前守りに入ったな」って人は銀行に行くしみたいな。鹿児島の人たちにも、地元でぶっこめる空間をつくりたいですね。

鳥井 チャレンジできる空間、東京とも遜色なくチャレンジできる空間を、自分たちがつくり出したいっていう。

田島 鹿児島の人が就職するだけじゃなくて、東京から応募に来るくらいになったらいいですね。全国的にパブリックな存在になれたら。

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