【SNSライフを学ぶ#1】私がSNSを好きになれたきっかけは、やっぱり旅だった/伊佐知美

SNSとのよりよい関わり方を模索するために始まった、『ぼくらのSNSライフ』。もとくらの先輩やSNSを活用して豊かな暮らしを送っていると感じる方々に「SNSをどんな気持ちで使っているのか」また「SNSとどんな付き合い方をしているのか」を聞いていきます。

Twitterを再開したことをきっかけに、SNSの使い方や関わり方にもいろいろあるのだと知った私・飯塚麻美。そして、「自分の活動を発信するため、人とつながるため、情報収集のため……私はどうやってSNSを使おう?」と考えるようになったことが、連載『ぼくらのSNSライフ』を始めようと思った経緯です。

さて、今回お話を聞いたのは「灯台もと暮らし」創刊編集長であり、尊敬する先輩の伊佐知美さん。世界を旅するエッセイスト・フォトグラファーとしての活躍しながら、オンラインの場でslackコミュニティ「旅と写真と文章と」を2017年より運営されています。

伊佐さんはそれらの活動を毎日のようにTwitterで発信していますが、もともとSNSが好きというわけではなかったのだそう。伊佐さんは今、Twitterをなんのために使い、SNSに対してどんな態度でいるのだろう? こんなことが気になって、お話を伺ってみました。 

自分の名前で堂々と仕事をするのに必要になったSNS

── 伊佐さんが使っているSNSと言えば、Twitterを思い浮かべます。

伊佐 そうね、Instagramのアカウントも持っているけど、メインで使い続けているのはTwitterかな。

── Twitterがメインなのはどうしてですか?

伊佐 同業者でTwitterで発信している人が多かったとか、WaseiのみんながTwitterをやっていたとか、いろんな理由が重なって結果的にTwitterを自分も使い続けているんだけど。

それでもね、もともとはTwitterをはじめ、SNSが得意な方ではなかったの。

── 今は毎日発信している伊佐さんなので、意外でした。

伊佐 SNSは私世代だと、大学生のときに「mixi」や「Facebook」ができたんです。大人になる過程で出会ってきたものなので、SNSは私にとっては真新しいおもちゃみたいな感覚でした。使う人は使うけど、マストなものではないという感覚。

私はなんなら少し苦手で、「フォロワーが沢山いることが偉いの?」みたいなことを思ってもいましたね。だけどこの仕事を始めた頃から、SNSを使っていかないといけないなってことに気づき始めて。

── ライターを始められて、どこにSNSの必要性を感じたのですか?

伊佐 ウェブのライターからこのキャリアをはじめて、最初はただライターとして記事を書けばいいと思っていたのだけど。やっていくうちに「ウェブって書いても誰も読んでくれないんだ。私が書いたものは、私が責任をもって届けていかなくてはいけないんだ」と初期の頃に気づいたんです。

それで、だんだんと自分のツイッター・Facebookアカウントで「私が書いたものです」って発信をしていきました。

そんな中で、私よりもフォロワーが圧倒的に多かった鳥井さんが、私のツイートをリツイートしていくことで反応も多くなったり、同世代でTwitterを使ってライターとしてのステップアップしていく人たちを横目で見たりして。「自分の名前で堂々と、この仕事をしていることに胸をはって生きていくときには、ちゃんと発信力はつけたほうがいいんだな」って思うようになっていきました。

やっぱり、きっかけは旅なのよ。

伊佐 その後、明確に私がTwitterを「楽しいな」と思えるようになったきっかけは覚えています。やっぱりね、旅なのよ。

── いつの旅なんですか?

伊佐 はじめての世界一周の旅。それまで、Twitterで発信するけど「いいね」とか2、3しかついていなかったんです。けれど世界一周の旅に出る日の、2016年4月に成田で「行ってきます」とツイートをして、最初にマレーシアに着いたときに30ぐらい「いいね」がついたの。

── 嬉しいですね。

伊佐 そう。そのときに「反応があるって嬉しいものなんだ」と思ったんだよね。

旅をしながらTwitterに「こういう所にいます」って1枚写真を最初は載せて、それがだんだん3~4枚になっていって。写真と、自分が思ったことの日記を旅の記録のようにツイートすることをしていました。

それを続けながら、半年ぐらい旅をしていたら100いいねくらいつくようになって。

── すごい……。

伊佐 自分が信じていたり胸を張って楽しいと言えるものを、「いいね」って反応してくれる人がいるって、すごく幸せなことだなと思いました。

── そういった発信を続けていく中で、伊佐さん自身のお仕事に変化はありましたか?

伊佐 世界一周をしていると宣言して、それを発信していたら、海外取材や、旅行代理店さんと海外ツアーを一緒に作るお仕事依頼がいただけるようになりました。「旅に行くこと自体が仕事になり始めた」という変化を得た、というかね。私のライターキャリアの開始は2014年。最初は何が自分のテーマなのかとか、全然わかっていなかったけれど、世界一周を経て明確に「私は旅と写真と文章が好きだなあ」って、思えたの。

そこで、一旦の集大成みたいな感じで2017年につくったのが「旅と写真と文章と(通称:旅しゃぶ)」っていうSlackコミュニティでした。旅しゃぶでは、フォトウォークをしたり、ライターの仕事のことを話し合ったりしながら楽しいことを沢山企画させてもらって。

──  Twitterで旅について発信し始めたことが、コミュニティを生むまでにつながったのですね。

伊佐 そうですね、だから今はTwitterが大好き。

仕事のものとして受け入れている部分もあるから、趣味なのか仕事なのか曖昧だけど。楽しく付き合えているっていうのは、SNSに対する大きな心境の変化かもしれないですね。

(後編につづく)

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