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“ワーク・ライフ・リンク”を掲げる環境未来都市「北海道下川町」に行ってきました!

どうも、くいしんです。先日、編集部の立花とタクロコマが、北海道の下川町に足を運びました。

「森と暮らす」を体現している町・北海道の下川町に行ってきた

実はこれより少し前、2016年11月に、代表の鳥井と僕くいしんも、北海道上川郡下川町にうかがいました。

旅の目的は「下川町のみなさんと一緒にどんなことができそうか、どんなことをしたいか」を考えるため。下川町の人口は3,400人。場所は北海道のこの辺り。

引用元:Google、ZENRIN

飛行機が旭川空港に着いたらバスで35分ほどかけて旭川駅に移動。そこからJRで1時間ほど電車に揺られると、名寄駅に到着します。

名寄駅からはバスで約25分で下川町に行けるそうです。僕らの場合は、今回の旅の案内役である下川町「タウンプロモーション推進部」の長田拓さんにお迎えに来ていただき、車で下川町に向かいました。長田さん自身、ご出身は大阪ですが、東京で4年間働いたあとに一度札幌へ出たのち、下川町に移住された方です。

車が出てすぐに住宅はだんだん少なくなり、一面の雪景色が続きます。30分ほど車を走らせると下川町に到着しました。

ワーク・ライフ・リンクとは

タイトルの「ワーク・ライフ・リンク」とは、仕事が生活を、生活が仕事を豊かにするライフスタイルを提案する下川町のコンセプトです。仕事と生活が分断されたままバランスをとるのではなく、仕事と生活を融合させ、自分らしい生き方のできる町になりたい。この言葉には、そんな想いが込められています。

それではさっそくですが、下川町で出会った「ワークとライフがリンク」した方々をご紹介します!

(1)株式会社フプの森代表取締役・田邊真理恵さん

株式会社フプの森、代表取締役の田邊真理恵さんは北海道千歳市出身。幼い頃から自然や動物に興味があり、「憧れたのはハイジのような暮らしと、ナウシカのような心」と語ります。

林業のまち下川町で2000年に始まった、トドマツ精油事業。それまで使われていなかった森林資源を活用するために生まれた事業です。印象的だったのは森林組合の方や長田さんが仰っていた「一本の樹をしゃぶり尽くす」という表現。貴重な森林資源を、ムダにすることなく使う。これが環境未来都市・下川町の考え方。

もともとは下川町の森林組合が事業化し、2008年にNPO法人森の生活が引き継いだトドマツ精油事業を、2012年に独立したのが株式会社フプの森の始まり。

フプの森では、写真にあるエッセンシャルオイルなど、様々な商品を製造・販売しています。

(2)木工クラフト作家/写真家・臼田健二さん

※左は案内役の長田さん。右、臼田健二さん

1962年に静岡県熱海市で生まれ、1992年に北海道に移り住んだ臼田さんは、東京の大学に進学したのを機に上京。大学卒業後は、ベンチャー企業に就職し、ソフトウェア開発の仕事をしていました。現在は下川町で「クラフト 蒼」を営んでいます。

「下川町には、森に住んで、森を想って、森でつくっている方が多い。僕もそういうことをやりたいと思って下川町に移り住んだんです」(臼田さん)

(3)薪屋とみなが・富永紘光さん

NPO法人「森の生活」のスタッフとして働きながら、「薪割り」を自らの生業にすることを決めた「トミー」こと富永さん。「薪屋とみなが」として、薪の製造販売を行っています。

「薪は、自分で割ったらいいんじゃないの?」と思った方もいるかもしれません。

林業が栄える下川町では、薪ストーブを使ったご家庭がたくさんあるそうです。ただ、住んでいる方々は高齢化し、日々の薪を自分で割ることが難しいひとたちも増えてきた。せっかく薪ストーブが家庭にあるのに、薪ストーブが使えない。そんな声をたくさん聞いた富永さんは「薪屋」として活動していくことを決めたのです。

薪屋とみながでは、一冬分の薪をまとめて購入することができます。売っている薪はすべて手割り。チラシには富永さんの想いが表れたこんな言葉が書かれています。

森であたたまる暮らしをあなたに。

薪を焚くこと、それは森に生かされること。
焚くたびに木が蓄積した時間とパワーに感謝する。
北国ならではのそんな暮らしを、繋ぐ仕事がしたい。
そんな想いでつくった薪を、届けます。

***

アイキャッチの画像は、下川町の名物である「手延べうどん」の名店、「みなみ家」のうどん。コシのある手延べ麺の美味しさもさることながら、こんぶ出汁ベースのスープの深い味わいに感動しました。関東で生まれ育った僕にとっては、11月とはいえ雪が降り続ける下川町は極寒……寒さで震えていたときに温かいうどんをいただいて、しあわせな気分で帰路へつきました。

そしてこの旅を経て決まったプロジェクトは早くも動き出しており、冒頭で触れた立花とタクロコマの下川町訪問へと続きます。

「森と暮らす」を体現している町・北海道の下川町に行ってきた

こちらは、灯台もと暮らしにて記事を公開していく予定なので、お楽しみに!

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