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【昭和村特集番外編】「民芸的な人」は鈍感だけれど、人として強い

今年の秋、もとくらでは【福島県大沼郡昭和村】の特集記事を公開しました。

・参照:土からうまれた糸を継ぐ【福島県大沼郡昭和村】特集、はじめます。

昭和村の伝統工芸である「からむし」「織姫さん」に焦点を当てた記事を制作したのですが、執筆を担当してくださったのはすべて中條美咲さんという女性です。

美咲さんが「なぜもとくらで執筆することになったのか」「昭和村とどんなふうに関わってきたのか」を、特集を担当した私・小山内との対談形式でお届けします。

前回までのお話はこちら↓
【昭和村特集番外編】「土からうまれた糸を継ぐ」昭和村特集を終えて
【昭和村特集番外編】「紡ぎ、継ぐ」気持ちで言葉を綴っていきたい
【昭和村特集番外編】素材としての「良さ」を考えたとき、髪を染めるのをやめた
【昭和村特集番外編】エステティシャンの仕事を通して持った、現代のサービスのあり方への疑問

民芸的な人に出会って民芸の魅力に気づいた

小山内 美咲さんはエステティシャンを辞め、ライターを始められるじゃないですか。その後、どういう経緯で昭和村に関わられていくのかお聞きしたいです。

美咲 昭和村を知ったのは、哲学者の鞍田崇先生と出会ったことがきっかけなんです。

小山内 そもそもなんですけど。鞍田先生とはどういう繋がりなんでしょう?

美咲 私、民芸が好きなんですけど、鞍田先生は2015年に民芸の本を出版されていて。

そのイベントが下北沢の新刊書店「本屋B&B」であったんですけど、私はそこに参加をして、先生に質問をして自分の名刺をお渡ししました。後日、イベントに参加して感じたことをブログにまとめたら、先生が面白がってくれたんです。

小山内 美咲さんは、民芸のどんなところに惹かれるのですか?

美咲 もともと民芸的な町やものに馴染みがあったのかもしれません。母親が民芸の磁場がある長野の松本出身だったりもして。幼いころはよく、そういう佇まいのお店に通っていました。

あと、私の旦那さんが「民芸的な人」というのもあったと思います(笑)。

小山内 民芸的な人?どういうことでしょう……?

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