雑談の重要性ついて

理想のコミュニティを考えよう Vol.6 〜雑談の重要性ついて〜

こんにちは。コミュニティマネージャーの長田(@SsfRn)と若月(@wakatsubasa)です。

いよいよこの「理想のコミュニティを考えよう」マガジンも、この記事を含め残り3本となりました。無事イベントもリリースさせていただき、続々と参加者が集まっております。


前回は「コミュニティメンバーについて」の記事を書かせていただきましたが、今回はそんなメンバー間で生んでいく必要がある「雑談」について。

コミュニティにおいて雑談は必要と言われますが、なぜ必要なのでしょうか?雑談がコミュニティに及ぼす影響とは?

そのあたりをコミュニティマネージャーの2人で考えてみました。



コミュニティにおける雑談の重要性とは?

長田:じゃあ今回は「雑談」について、話してみよー 

若月:長ちゃんは「雑談」が大事っていろいろなところで言っているけど、改めて話してくれる?

長田:はーい!そもそもなんだけど、コミュニティって人の集合体で、人対人のコミュニケーションで成り立ってるやん?そのコミュニケーションをいかに生めるかってところが、コミュニティが活性化しているかどうかのひとつの指標みたいなもんだと思うのよね。

なので、コミュニティにおいてコミュニケーションの質ではなくて量が大切になってくる。それで、雑談が生まれるかどうかってかなり必要なひとつのポイントだと思うのです。

若月:コミュニケーションの質ではなく量。以前のマガジンでも、コミュニティ動き出しの段階では、会話量をいかに増やすかが重要って話したよね。


コミュニティの動き始めの段階だと、まずはコミュニティ内の会話量をいかに増やすか?ってところが大事だと思うから、即レスをやるのがいいかなと!そうすると、会話のテンポが早くなって、自然と会話量が増えていくからね。

このときはオンラインコミュニティにおける相手の会話に対する即レス、つまり会話の活性についての着眼だったけど、ハードルの低い雑談は会話量を増やすことになる。

最所さんも雑談の重要性について書かれているね。

人は接する回数が多ければ多いほどその対象に好意を持ちやすいものだから。1日に何回そのコミュニティに接したが、参加者のエンゲージメントを左右するのです。

こうした心理を「単純接触効果」と呼び、恋愛でもよく使われる法則ですが、1ヶ月に1度質の高い情報を提供するより、雑談でもいいから毎日触れる機会を作ることで、そのコミュニティへの帰属意識は高まっていきます。

(引用:コミュニティの肝はいかに”雑談”を起こすか)

かなりテクニカルにというか、コミュニティへの帰属意識という切り口で書かれているね。僕も書かれていることは、まさにそのとおりだなと思っているけど、長ちゃんはどう思う?

長田:そうだね。これはまさにその通りだと思う。コミュニケーションをなぜたくさんしていく必要があるかというと、お互いの間に信頼関係の土台をつくるためだと思うんだよね。

相手が知らない人だと、自ら進んでコミュニケーションとりにくいやん?もし何か言って否定されたらどうしようとか、傷つくこと言われたらどうしようとか、そういう不安って誰しもが持ってると思う。

その中でどうでもいい雑談を気軽に話せる間柄って、最低限の信頼関係が成り立っていることだとも言えるのかなと。「この人になら、このコミュニティメンバーになら、どうでもいいこと言えるわぁ」となるのかなと思う。

若月:なるほどね。Wasei Salonの活動を通じてそう思う。「どうでもいいこと」を「気軽に」話せる間柄って、楽しいもんね。

ここまでの「雑談」の重要性を最所さんの言葉も借りて整理すると、

雑談は、

・会話量の多さはコミュニティの活性の表れ
・単純接触効果はコミュニティへの帰属意識を高める
・信頼関係の成り立ちの裏返しになる

から重要ってことだよね?

長田:さすがの整理だ。まさにそうですね。

若月:書いていてそうだよなぁと思う反面、少しいじわるな質問をします。長ちゃんが最後に言った「信頼関係」のところなんだけど。

信頼関係があるから雑談が生まれるの?それとも雑談を繰り返しているから信頼関係が生まれるの?

長田:それ難しいところだよね。雑談ってもっともハードルの低いコミュニケーションやん?だから、信頼関係がまだない最初の段階では、雑談を”つくる”必要があると思うのよね。僕らみたいなコミュニティマネージャーが主導してね。

その”つくった”雑談を重ねていくうちに、信頼関係の基盤みたいなのができてくる。すると、今度は雑談がメンバー同士の中で”生まれ出す”。その状態は信頼関係があるってことになるんじゃないかなぁ。

若月:なるほどね。信頼関係があると雑談が”生まれ出す”っていうのは、そのとおりだと思うよ。気の知れた友人とか家族とか、しょうもない話するもんね。

でも逆の、「その”つくった”雑談を重ねていくうちに、信頼関係の基板みたいなのができてくる。」ってところはなんでだろう?だって雑談ってしょうもない話でしょ?そんなのを繰り返していると、なんで信頼関係の基盤ができるの?

長田:要は、気軽に雑談ができているという状況って、相手に”安心感”を覚えている状態ってことだと思ってるのよね。その安心感って、信頼できない人には持てなくない?

つまり、どうでもいいコミュニケーションを重ねることで、少しずつ相手に安心感を持つことができる。それは、さっき言った不安が取り除かれていくから。不安が安心に変わっていく感覚かなぁ。

若月:不安が安心感に変わりそれが深まると信頼感に変わるっていう流れは、Wasei Salonを通じてすごく実感しています。

結構抽象的に「不安」「安心」って言っているけど、コミュニティの最初の不安って「相手を知らない不安」だと思うのね。オンライン・オフラインにかかわらず。この人だれだろう、どんな考えなんだろう、何が好きなんだろう。

自己紹介で説明の項目を設けて話しても、その項目以外の情報はそんなに得られないから、普段のコミュニケーションを通じてお互いを知っていくよね。その最たる例が「雑談」なんじゃないかな?

雑談を通じてお互いの考えや趣味みたいな情報だけでなく、会話のクセ、コミュニケーションのとり方、得意不得意、話すスピード、みたいな「その人の感じ」がわかってくるよね。

お互いの「知らない」部分がある程度減ってくると、安心しはじめるんじゃなかろうか。

長田:おおおお。語るなぁ。確かに「知らない不安」っていうのはかなり大きいよね。それがなくなっていくと、構えてコミュニケーションをとることもなくなっていくから、めちゃめちゃ安心するよね。

若月:うん。前のnoteでも、コミュニティの始まりは入学したての学校みたいと話したね。

なんか、入学したてのクラスみたいだね。
・最初はまず会話が生まれて
・お弁当一緒に食べたり遊んだりして仲良くなって
・文化祭で何かをつくりあげたり運動会で一丸となる

お弁当食べたり遊んだりして仲良くなるのも文化祭で何かをつくりあげるのも、その行為に付随する会話、つまり雑談が重要な役割を担っていると思っていて。要するに同じ時間を過ごして雑談することでお互いを知っていくんだよね。

もちろん何かを作り上げることによる達成欲を共有することにで仲が一気に深まるんだと思うけど、付随する雑談が本質なんじゃないかなーと。

単純接触効果や帰属意識の醸成みたいな話も、シンプルに言うとしょうもないおしゃべりはお互いを知って仲良くなるよねってことかなと。お題があっての会話だと少し整えた話をするけど、しょーもない雑談は人柄がもろに出るから。

長田:うんうん。本当にその通りだと思う。ささいな会話とか、それこそ偶発的に生まれるTwitterでのコミュニケーションとかも、相手を知るチャンスだとめちゃ思う。こんなこと考え方してるのかーとか、こういう価値観なのかーって、質を求めたコミュニケーションでは感じるのが難しい気が個人的にしてるなぁ。

若月:そうだね。聞いていて思い出したことがあるんだけど。Wasei SalonのSlackにおける「雑談」って、以前よりすこーーーし会話量減っているって気がついてた?(ここ数日は気が狂ったように投稿あったけどw)

長田:そうだね、それは気がついてたよ!でも、気にすることでもないのかなって思ってた。

若月:気がついてたか...!俺も基本的に気にしていない。というのは、Twitterや個人メッセが爆増しているんだよね。要するにSlack以外での会話がすんごい増えた、メンバー同士が直接会う頻度がめちゃくちゃ高くなっただけのことで、むしろポジティブなことだとすら思ってる。

オンラインコミュニティの場合、動き出しのころは雑談を通じて会話量を増やすことに重きを置いていたけど、仲が深まってきた段階では「外で会話する」ことが増えていくのかな。コミュニティマネージャーは、もしかしたら意識的に見ていてもいいのかもしれない。

長田:いやぁ、さすがだ。俺も同じこと思ってた。そうなのよね。一見slackではコミュニケーション量が減っているように見えるけど、そこだけを見ていてもダメになるフェーズがあって。

「雑談が減ってきた、、!どうしよう、、!」って、コミュニケーションツールの中だけを見て焦るのではなくて、総コミュニケーション量(オフラインやSNSなど)を見ていかないといけないなと最近思ってる。

だとすると、メンバーのみんながどこでよくコミュニケーションを取っているのか?これはわかっておく必要があるのかなとも思う。

若月:なるほど、メンバーがどこでコミュニケーションをとっているかをわかっておく必要があるってのは、コミュニティマネージャーの視点ではそのとおりだね笑。単にSlackでの雑談が減っているだけかもしれないし。

Wasei Salonの場合は人数が少ないしみんなTwitterやっているから自然と会話が目に入ってくるし、もちろんどこで会話で発生しているか把握する気なんかまったくなかった。

そんなコミュニティだからたまたま「外で話しているなぁ」と気づきを得たけど、確かに大人数のコミュニティでは意識的に見ることができるのかは不明 笑。

長田:そうなのよ。規模感の問題はあると思うから、こちらから導線をつくることも考えていいかも。例えばハッシュタグをつくるとかね。実際その規模運営したことないからわからないけど笑

若月:テクニカルやな笑。でもそのとおりだと思う。あとコミュニティマネージャーの役割として以下を挙げたよね。

・コミュニティ内にコミュニケーションを生む
・コミュニティの仲を深める
・コミュニティでなにかを作り上げる

3つめの「何かを作り上げる」ってのが、共有のコミュニケーションツール以外での会話を確かめる手段にもなるのかもしれないね。コミュニティ外での会話が把握できなくなるから、イベントを作ってあえてコミュニティ内に会話を戻す、みたいな。

「何かを作り上げる」ってのはコミュニティの仲を深めることはもちろん、コミュニティマネージャーとしてはコミュニティの活性度合いを改めて知ることにもなるのかもしれないね。

長田:なるほど。本当その通りだわ、、!

若月:とは言え俺も大規模コミュニティ運営したことないから正直なところはよくわからないです。ので、今度10/6のイベントでは、朝渋と旅と写真と文章とのお二人にそのあたりもじっくり聞いてみたいなぁ。その規模で雑談ってどうなるんすか?って

長田:それはぜひ聞こう!


おわりに

長田:今日は、雑談について話してみたけどどうだった??

若月:いつも以上にフリースタイルでやったから、おもしろかったよ笑。コミュニティに関する様々な記事で雑談の重要性が書かれていたけど、自分の言葉で話せてよかったと思う。

ただ、上にも書いたとおり自分が関わっていない軸・規模のコミュニティにおける雑談は全然わからないから、聞いてみたいなぁ。

長田:うん、それは絶対聞こう。あ、もしかしたらみなさんご存知かもしれませんが、10/6に「理想のコミュニティを考えよう〜コミュニティマネージャーたちの理想のコミュニティ論〜」というイベントやるんです!3つのコミュニティ視点で、理想のコミュニティとは何なのか?を話していき、参加者の皆さんと一緒に考えていければなと思っていますので、ぜひご参加くださいー!笑

若月:僕も登壇します(人前立ちたくない)、よろしくおねがいします!

長田:よろしくお願いしまーす!

若月:今回の記事さ、「目次だけ決めていたものの話すこと全然ないよーーーー」って状態で、いつも以上にほぼフリースタイルで書いたじゃん?どうだった?笑

長田:そうだねーちょっと、難しかったけど思ってないような展開になったから楽しかったかも笑

若月:これがトップオブザヘッド、即興の味。

最後に質問だけど、新しくコミュニティマネージャーになりました。さぁ、まず雑談で何話す?

長田:そうやなぁ、、、う〜ん、、、

若月:3,2,1...どうぞ!

長田:まって、意外とむずいぞこれ。あ、わかった。「カレー食いたい。。。」

若月:ちょっと何言ってるかわからない。ではみなさん、また次の記事でお会いしましょう!それでは〜

長田:・・・・それでは!ありがとうございましたー!泣

若月:これが即興の味。


以上、今週の「理想のコミュニティを考えよう」noteでした。

いよいよ、イベントが来週に開催されます。参加者の皆さんに満足していただけるよう、日々イベントの準備しておりますので、楽しみにしていてください。

※30名満席となりましたが、5名分増席しました!!!今のうちにぜひ!


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※内容はほぼほぼありません、、、!


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