真冬に植物園の温室でポートレート撮影してみた。
写真家アシスタントの今日の1枚#22
~写真家 青山裕企のアシスタントが、自分が撮影した写真について語るコラム~
ユカイハンズ 鷲頭(わしず)です。
寒すぎて外で写真を撮るのが嫌になってしまったので、植物園の温室で撮影してみました。
温室って冬でも本当にあったかい。
まさかこんなに撮影に向いているとは!撮ってみるまで知りませんでした。
コートを脱いで薄着での撮影もできちゃいます!
今日は冬の温室で写真撮影するポイントをいくつかご紹介します。
■温室での撮影
冬でもあたたかくて、自然も光もいっぱい
…この写真を撮影したのは、昨年の1月頃、ちょっと外にいるだけでも寒さで震えるような気温でした。
でも、そんな時に撮影場所としてうまく利用できるのが温室です。
寒い日の温室は利点がたくさんあります!
①あったかい!!
②色彩豊かな植物がたくさんあり、室内なのにロケ撮影のような背景がつくれる
③外気温との差があるため、温室内は水蒸気が発生してもやがかかったように撮れる
④ビニールシートに囲まれているため、太陽光が前後左右、上から降り注ぐ絶好の拡散光がつくられる
⑤室内だから雨でもオッケー!
ぜひとも、温室の中で一度撮影してみて欲しいです。
場所代もハウススタジオで撮影するよりずっと安くあがります。
■光
温室内で反射して最高の拡散光に!
…外気温との差が激しいと窓ガラスに結露ができるように、温室内も湿った空気が充満していました。
このとき、小さな水滴が植物の葉についていたり、ビニールシートの表面についていたりして、雨上がりのような状態が温室内でつくられていたようです。
温室内の小さな水滴に外からの光が反射して、もやに光が指したときのような幻想的な光を作り出す事ができました。
しかし逆光で顔が暗くなっていたので、レフをあてて顔の明るさをもう少し出してあげれば良かったかな…反省。
温室の撮影では、カメラも湿気にやられてしまいやすいので(レンズは一瞬で曇りました…)、タオルなど湿気対策を存分にして撮影してみると面白いと思います!
(model:相原葵)
ユカイハンズ http://yukaihands.jp
HP:http://arisawashizu.com/
《ピックアップnote》
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