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INFJから見たISTP(尊敬と関係性、心理機能)

はじめに

ISTPは個人的に、とてもクールというか尊敬する面が多い。
また現実でも、よく見受けられるタイプでもあるので考察はしやすい。

今回はISTPをINFJの視点から、解剖していこう。

※あくまでエンタメであり、個人的体験。
ISTPという言葉を借りて紡ぐだけ。


第一印象

『タフな一匹狼だ…』

ふざけて言ってるわけではなくて、本気でそう思ってる。

INFJも比較的一人でいることが多いんだけど、すごく悶々と悩んでたり、本当の意味の『孤独』が苦手な方なんだよ。

でも、ISTPは一人でいても平気というか、何も気にしてないように見える。
人がいてもいなくても関係ない、自分を生きてるんだって感じで強い…….

何も気にしてなくてマイペースで生きてるふうに見えるけど、

意外と『仲間』的な存在が周りに多くて、
それでいて自然でいることがISTPの魅力だよなと思う。

特徴

○寡黙な人or不思議ちゃん

さっき『タフな一匹狼』って言ったばかりなのに、こんなこと書くのは矛盾してるかもしれないが、ISTPは他人からそう捉えられることが多い。

いろんなISTPがいて、陽キャ寄りのISTPとインキャ寄りのISTPで結構差があるのはわかる。

けど、どちらのISTPも基本、口数が少ないのが特徴。

INFJは気を使って多少、会話に参加するけど、
ISTPは(いい意味で)全然気を使わないから、会話に関しては基本受け身で、最低限の回答しかしない。

同じ内向型でも、ISTPは表面的には一番、おとなしい気がする。

その『おとなしい』の一言で表しきれないほど、
ISTPは寡黙…Ti-Niループしちゃってると、『不思議ちゃん』と捉えることも多い。

ISXPは一番Nに近いSと思うんだけど、すごく内向の世界に入っちゃってるISTPは、いわゆる『不思議ちゃん』の属性に、無意識に近づいてる。

でも『不思議ちゃんと思われても、どうでもいーや』みたいな他人に対する無関心さもあるから、『本当の自分や感情』を吐露したり、発信する気力はそもそもない。

『分からないやつはどうでもいい』みたいなサバっとした感じで、そのまま『寡黙な人』か『不思議ちゃん』属性に入ってる人も多いイメージ。

○器用さを持っている

器用さって人によると思うんだけど、ISTPは技能系の学問やスポーツ、文化に優れている人が多いよね。

ISFPは体(Se)を活かす美術や音楽に多くて、
ISTPは体(Se)を活かす体育や理学、工芸に多いイメージ。

今まで会ってきたISTPのほとんどが、運動や理系科目に優れている人が多かったので、憧れは結構ある。
アニメだと、青系の冷静なクールキャラとか、職人気質のおじいちゃんや若者に多い。

ISTPは感情に苛まれずに、黙々と運動や勉学、作業に勤しんでて、すごいなあって思う。

ISTJみたいに計画性があって、毎日コツコツ頑張るわけでもなくて、
ISTPは『そこに課題があったから、やった』みたいな単純な行動原理というか。

『今そこにある課題を解決』という積み重ねで生きてる人たちだから、
何十年後の未来とか目標ばっかり考えてるINFJからしたら、見習うべき点である。

FJは基本、計画を立てること自体に時間や感情を割きがちで、即効性もない。
ISTPのように一人で自分のすべきことだけで目を向け、結果的に役割に則った仕事が完了できているのは、無駄がなく効率がいいのかもしれない。

○自分の正論に正直である

ISTPは普段EXFPみたいにおしゃべりさんではないので、いざ初めて話した時の会話で、『おお、意外と芯をついてくるな』みたいに驚かされることが多い。

私はF型同士の会話の中だと、空気読みまくりで、思ってることなんて一言も口に出せないのだが、

ISTPはそんな会話の中でも、堂々と『え?それおかしくね』とか『それはセンスなさすぎw』『INFJは本当は、〇〇が苦手なんだよね。じゃあ、これは違くね?』とか言ってくる。

ノリに乗ってくると、たまに皮肉やブラックジョークを言ってくる。←それが面白くて、私は好きだけど。

おいおい…空気を読んでくれと内心、何度も思わされたが、
それがISTPの良いところだ。

他人を全く気づかわず、空気も読まず、『言いたいことは言う』

相手が勝手に泣こうが、怒ろうが関係ない。
これはちゃんと言うべきだろ、って気持ちで言える。

正論も批判も、怒りも矛盾も、全部関係なく、
相手がどうだとか気にせず、ズバッと言う態度。

そういう姿を目にすると、『か、かっこいいぜ、兄貴(姉貴)…』って思う。

ISTPが言いたいこと言うことで、周囲の
特にSF型に『こいつ、空気読めねー笑』みたいなあきられ感が漂ってることもたまにある。

だけど同調圧力で、ただ意味のない会話しかなされない空間に、
感情的な喧嘩や矛盾しまくってる関係性に、

ISTPのようなズバッと一撃放ってくれる人間がいると、結果的に助かってる場合が多い。

ISTPがF型のコミュニティで排他・嫌遠されがちなのは、ただ彼らがその場の同調が壊れることを恐れているだけで、ISTPが実際悪いことをしたという訳ではない。

F型はISTPとの会話で、その意見や正論をたまには真正面から受け入れるべきで、ISTPは人との会話では、たまには空気読みゲームに参加してみるのもいい。

互いに、改善するとさらに有意義になる会話はもっとあると思う。

○他人にも自分にも厳しい

突然ですが、ISTPさんって、自罰的な面がありませんか。

私は、あると思います。

普段一人でいて、他人にあまり干渉したりしない、
肯定も批判もあんま言わないISTPが、一人になった時、

意外と、真面目にぐるぐる悩んでたり、『自分はこれがダメなんだよ』って自分の欠点に思考を使ってることが多い。

ISTPはまさに一匹狼で、一人でそこらへんプラプラしてて、
基本危害も与えないし、与える気もない。

あいつが嫌いなんだとか、好きだとか、
感情に苛まれることは滅多にないけど、

よく頭の中で『これはああで、結果的に〇〇は間違ってた。』というマイナスの事実をなん度も考えてる。。。気がする。

でも、そういうISTPの負の側面を、現実で相手が察する場面って少ないと思うし、ISTPのディープな思考を引き出す人間もあんまいないと思う。

ISTPはあんま顔や態度に、感情が直結してないから、
ISTPが一人になって思い悩んでる(?)ことがあった場合、周囲が全く分からないことがある。それに本人すら、自分の自罰的な面や感情に気づいてないことが多い。

『あれ、ISTP今日元気だと思ったのになー』とか『いつも同じように見えるけど…』って人もいると思う。

実際にINFJの私でも、ISTPの今日の機嫌だとか、ISTP自身も気づかないうちにある憂鬱とか自罰的な面って、分からない。

ISTPが『他人にも厳しい』面に関しては、INFJ個人から見たらの話で、
ISTPって自分の中の厳しいの基準を、周囲に対しても同じように設けいてる気がするんだよね。

ISTPだけじゃなくてINTPもそうだけど、
「自分はダメなやつだ」とか言いながら、他人に対しては、ど正論言いまくって、F型T型、相手か自分関係なく、『ダメなものはダメだ』とちゃんと判断する意識が根幹にあるから、

『他人にも』厳しい人だなと思った。

その厳しさって、本人からしたら全く厳しいものではなくて、『当たり前』のことなんだよね。こうなって当然だ、自然の摂理みたいな。

自罰的な面が自分だけにではなく、無条件にこの世の中に対して、同じ自罰的な面を求めてるから、そこで病んだりすることもあるんじゃないかな。

他罰的というより、人間の中に向かって締め付けるみたいな、
それって人畜無害に見えて、意外とIXTP本人たちを生きにくくしてるというか…

そこがIXTPの魅力で、自分はそこに惹かれるんだけど。

IXTPはもっと自分の中の思考の判断基準的なものがゆるっと、どこか栓が抜けて、それがドバッと外に出れば、もう少し楽になるんじゃないかな。

しかししかし、IXTPはINFJの他人軸の判断を見直してくれる…

自分に厳しく他人に甘くなってしまうINFJを、「いや違う違う」と言って元の場所に戻してくれるISTPさんには感謝ですね。

○意外とフッ軽で、ノリがいい

陽キャよりのISTPはもちろんそうなんだけど、陰キャよりのISTPもフットワークが基本軽いんだよね。

INFJは当日、急に予定変更されて、〇〇行こう!!とか、
この作業はもう良いです、こっちをやってください!とか言われたら、

まじで体がついてけなくて、環境の変化に精神がついてけなくて、そこに適合するのに丸一日かかるんだけど。

ISTPは、急に予定が変わっても、
『あーそっか』くらいの気持ちで、即そのルーティンに入り込めてるよなあ。

精神的には言わずもがな、全然ダメージ受けてないし、
基本来るもの拒まずみたいな態度で、ほとんど受け入れられてるから、すごい。

それに急に言われて、内心『嫌だな…』と思ったら、
『やっぱ、いいわ。帰るわー』みたいに速攻で断ってる。

INFJだったらそこで、愛想笑いして最後まで付き合ってるよ。

ISTPの自分に正直なところは、ノリが良いとも捉えられるし、ノリが悪いとも捉えられる。どっちの面もあるよね。

でも結果的にそれがウケて、しれっと身内メンバーのうちの一人にいたり…ってこともある。

ISTPって気分屋や飽き性の側面もあると思う。野良猫みたいな感じもある。

そしてINFJは、その生き方に若干憧れもある…

○友達よりも仲間が多い

お友達だとか、恋人だとか、親友よりも、
『仲間』が多くて、そっち重視の人が多い気がする。

本人的にはその人のことを『友達』と認識していても、
側から見たら、なんかこの二人仲間なのかなーみたいな雰囲気がする。

それは、ISTPがFe的な友情物語だとか、Fi的な喜怒哀楽をあまり共有してないところで、Fからそう思われてる。

ISTPは友人になっても、ISTPからは基本仕事のこととか、作業や趣味(漫画やゲーム、スポーツ)くらいしか話さないから、なんかその…身内話が多い。

だからこそ、ISTPが自分から話して、その人と仲良くしてる時って、
『ダチ』とか『仲間』みたいな雰囲気を発してる。

「口でわざわざ言わなくても、確認しなくてもわかるだろ。」みたいな関係性だよね。

あとINFJからちょっと情緒的な話や、深い話を持ちかけても、
基本ずっと聞いてる方というか…

そこは一線を引いてちゃんと、冷静なままのISTPでいてくれるので、あくまでISTPの定義する『友達』でいれる事が多い。

ISTPにとって、周囲の人間はみんな同じ距離感で、特定の相手だけにエコひいきしたり、入り込んだりしないので、みんなに線を引いて等しく『仲間』として扱っているようには見える。

私は、その関わり方に憧れることがある。でも相反して、そういうIXTPたちのトクベツ(親友)にまで上り詰めたいという感情もある。

けどそもそもISTPの中にトクベツという枠すら無さそう(?)という事がわかるので、せめてでも信頼を得たいと思うばかりである。

○感情がない…?

これは、初対面の時に何度か思いがち。

INFJから見てISTPって、同じように一人で考え込んだり、
進んで自分から他人と仲良くはしないという面から、

同じタイプかと錯覚しがちだが、ISTPは深く関わるともっと冷静かつ正論まみれのところがある。

それを見ると、『こ、こいつ…感情がないのか』と勘違いしがちだが、
ISTPにもちゃんと感情はある。

ただ、その表し方がすごくぶきっちょというか。。。
天邪鬼だ。本当は嬉しいのに、なんか顔がちょっと怖くなってる時もあるし。思ってることも素直に言わないので、婉曲に言ってる事がある。

そこがちょっと可愛いところでもある。

本人も自覚がないうちに、頭が『???』のうちに、笑顔になってたり、怒ったり、泣いてたりなど、
顔と頭がこう、一致せずに、自分で感情を掴むことができていない事が多い。

そういう所をINFJなどが、情緒的に支えたり、成長を促したい所だ。

そしてISTPって実は熱い部分があるよね。

普段見えないから、人からは気づかれにくいけど、
ISTPは芯が通っていて、やることは最後までやる情熱がある。

心理機能

Ti-Se-Ni-Feの中身

Ni-Fe-Ti-SeのINFJからしたら、この配置はとても憧れますね。

まずSeが優位なこと。
それがいい。TiーNiだけだと、頑固で捻くれ者になりそうな所を、Seがうまく補正してくれる。

SeがISTPのあくまで現実主義、という所を引き出してくれる。

Niで時々、あれこの人意外と、不思議ね…ミステリアス
という印象も残せるし、

Seでノリの良さだとか、現実に適合して、自分の仕事に集中するクールさを出せる。

そんなNiとSeのギャップが最高にかっこいいという感じ…を出してるのではないか?

アニメのクールキャラの大体がISTPなのは、ISTPのNiとSeのギャップにやられる人が多いからでは…

あと病みまくった挙げ句、劣勢Fe爆発して、
すげえ見たこともない感情部分を吐露するISTPもいるよね。

現実で、ちょっと感情が爆発してしまったISTPを見た事があるんだけど、
それを見て、自分を含め周囲は結構驚いてた。

本人は今自分が怒ってることとか、泣いてることへの自覚がなくて、
本人も周りも『あわわわ……』ってなるよね。

多分ISTPは感情のコップを持ってるんだけど、
そのコップをいつも使わずに、本人も見えない戸棚の奥にしまい込んでるから、

その水が満タンになった時、自分で気づいて、
綺麗な水に入れ替えたり、こぼれた水を拭くことができない。

だから、それは周りがそろそろ水溜まってないかとか、今水の入ったコップはどこら辺にある?とか、聞いてあげるのが大事だし、
本人もたまには、コップの手入れ、コップの置き場を考えてみるべきかな。

ISTPのNiへの憧れや好意

《INFJからISTPへ》

これはもう個人的な体験に過ぎないのだけど、
現実で出会ってきたISTPは、INFJの私に対してほぼほぼ、よく接してくれたというか。

言い表せないんだけど、普段あんまり喋んない人だろうに、
自分の前だとよく喋ってくれるな…みたいな状況が多かった。

見事に、ISTPって好きな人への態度がわかりやすいというか、
それはFe劣から来てるんだけど、仲良くしたい、好きって思うほど、

なんかすごく、その人の前で饒舌になるんだよね…
ツンデレのデレが確実に出てる。

INFJからしたら分かりやすすぎて、逆に可愛いなって思う。

ISTPはINFJの何に興味を持ったり、憧れ(?)を持つのかな。

自分の第三機能を持つタイプに、憧れや好意、理想像を持ちやすいとはよく言うけど。

私の場合は、Tiを持つISTPとINTPに『本当はそうありたい』って好感を持ってる。

でもその中でも、ISTPは自分のありたい像で、INTPはなりたい像。ありたい像よりも、なりたい像のINTPへの好感や関心の方がデカい。

INTPの方が同じN型ということもあり、なぜか関心がある。

図で表すと、

ISTP→INFJ→INTPみたいな。

でも、ISTPは一緒にいて一番、気が楽というか…

心を許すとまでは行かないけど、
16タイプの中で一番居心地のいい相手かもしれない。

誰かと一日行動しなさいって言われたら、
絶対ISTPの人を選ぶかな。

ISTPの次には、ISTJ。ISFP、ISFJあたりかな。

個人的に、一緒に居てほとんど苦にならないタイプ。
ISTP>>ISTJ≧ISFP>ISFJ

同じISXPのISFPも居心地がいいんだけど、ISTPの方がやっぱり距離感がちょうどいいと言うか、離れつつも自分の行動を補ってくれる。

ISTPの感情に対するディープな感情への無関心さというか、
自分の意思や論理に対する正直さ、自由さって、

なんか、とても軽くて、自分が「そこまで責任負わなくていいんだ」って思えるんだよね。

INFJはいつも謎の責任感と空気読み、思想に囚われてる人間だけど、
ISTPといると、別にいいのかな、声かけなくてもいっかみたいに思えるから、嫌いじゃないよ(天邪鬼)

ISTPと接してると、ISTPはまるで「俺は俺。お前はお前。関係ないよ」を体現してる人たちだなって思って、そこにとても救われるな。

相性がいい悪いの話じゃなくて、
なんかISTPといるときは、良くも悪くも心が穏やかで平和なんだよね。

干渉したり、される必要もないし、お互い好きなものを独立して持っていて、興味があることだけ話すみたいな。

INFJは定期的に深い話をしたいって欲に駆られるけど、
そこを除けば、日常面や仕事面でISTPと過ごすことが気楽ではあるだろう。

またINFJはISTPのNiとFeをサポートし、ISTPはINFJのTiとSeを支えられる。

ISTPとは気が合わないなと感じることはあまりないし、
なんか“同族だね”というのとは違うけど、持ってるものがよく馴染む。

いつもと違う塩をポテトに使ってみたけど、全然前使ってたのと変わらんなーってくらい違和感がない。

ISXPと同じ空間にいると、自分の中の不一致さが和らぐ。

好感とまではいかないけど、
私はISTPに対して多少の憧れと一番の居心地の良さを感じているので、

ISTPのNiとFeをうまく支えてあげられたらなぁ…ってよく思う。

空気読みと察しが上手いINFJでも、ISTPの内なるモヤや情熱は、あまりすぐには見つけてあげることができないので、

ISTPのダチの部類に入り、もっとISTPのそういう面を、見てみたいところである。


おわりに

ISTPは現実で何度か見たことがあって、数も多かった。

だから表面的な特徴はよく捉えやすいんだけど、内面までは考察しきれなかった。実際と異なる点が多すぎたら、すみません。INFJの主観的感想が多めになったかな。

実際、記事のISTPのサンプルの一つとして参考にした人物は、
ラッパーのSAMさんである。

ISTPのYoutuberや芸能人もいるが、個人的に、
ラッパーであるとその人の内面や言葉、思考、生き方がより解釈しやすい。

彼はまさにISXP的である。
ISTP的要素をみたい入れたい人には、彼の楽曲やラップがおすすめである。