人にタカりながら一回も就職せずに生きていることを意識するとたまに本気で死にたくなる

たびたび、ふと思うことがある。

バイトは糞なのか。

そんな事はないと思う。
確かに待遇がよくないからそれだけでやっていくのは現実的じゃないとか、あと平気で社会的責任から逃れて、たいした理由もなく健康なくせに生活基盤を他者に依存し続ける腐った根性はまずいとか…それはわかります。後者に関しては完全に私個人の問題ですが。自己責任論や、精神論を用いて叩きのめしてくれ!

つまりクソかどうかは個人個人の問題であってフリーターで生きていること自体は別に問題ないと思います。あとフリーター、アルバイトって名称の位置づけにも少し問題あるのかなと思います。正社員じゃない。これは正しくない生き方なの…?

それがひどめの思い込みだとしても「バイトは糞だ…」的な感じになってしまう場面は少なくありません。
具体的な理由は特になく、強いて言えば「漠然とした不安」からです。
本当は漠然としている場合ではない。生活苦が待ち構えてるから。でも漠然としてるほうのケースを挙げます。
「上司と飲みに行く約束なくなって寂しいなあ」と思っただけで、心の中のイキリ野郎が語りかけてきます
「上司って笑 お前バイトだろ笑」
てめえこそ何だ?どこから出てきた?殴らせろ!
つい熱くなってしまいますね。一人でやってるのに。
そして「上司と飲みに行くのが楽しみ」と思えるのもバイトならではでしょう。ひょっとしたら正社員でもそんなことがあるのかもしれないけど、いくら親しくとも責任が増えるにつれ「気さくに話せる間柄」より「ビジネス上のパートナー」としての関係が濃くなっていくと、きっと飲みとかも純粋に楽しめないです。仮に一応の両立はできても、優先順位というものは避けられません。

それにしてもバイトだって上司は上司なのです。「バイトのこと仕事って呼んでる大学生 うざ笑」みたいな腐ったユーモアをどこか捨てきれずにいるのかもしれない…よくなさすぎる。別に学生でもバイトのこと仕事って言っていいし。なぜバイト=仕事にあらずなんて風潮を感じながら生きないといけないのだろう?もしかしたら今はそんな風潮ないのかもしれない。時代に取り残されているだけで。

私を罵ってくる脳内イキリ野郎は、今までくらってきた他人からのイキリアタックが蓄積して生まれた悲しきモンスターです。なんかのきっかけでこの癖こじらせたら統合失調症とかになりそうで我ながら心配になります。
「バカ」「ズル」「社会性なさすぎうける」「死んでても生きてても同じだから死ね」
やめろよ〜!
このイキリ君が生まれるまでの経緯は詳しく説明しなくてもいいんじゃないでしょうか?
一度も就職せずのうのうと生きている、しかも特に変わった才能もない根性もないただのボーッとしたやつがどういう扱いを受けてきたか。だいたい想像できるんじゃないですか?私にはこのように卑屈になりすぎる癖があります。少しイライラすると、極端に卑屈になって逆説的に身を守ろうとする…なんとさもしい人間だろう…
差し出がましいですが、例えば西村賢太の小説に少し共感する部分があります。賢太はクソな感情を面白い小説にできてすごい。
並べていいのかわかりませんが黒子のバスケ脅迫事件の犯人による手記もなかなかでした。犯罪=理解できない異常者ではない!と突きつけてくるような、むしろ「まとも」の境界線を一歩踏み越えてしまっただけのような真に迫る表現が満載です。ルサンチマンひとつで法を冒したやつの文章ともなると生々しく刺さりすぎて読み終われなかったんですが…。

ゴネ得、八つ当たり、わがまま。そんなことばかりで生き延びた気がします。
それはよくないことで、他人に不快な思いをさせるし、まわりまわって自分の首も絞めるということが徐々に分かってきました。普通に考えたらすぐ分かるだろって言われそうだけど、頭で理解していても実感できなかったというのが正しいかもしれません。
改善方法を少しずつ考え、やれそうな時に実践しています。
「あいさつ、特にありがとうとごめんなさいを言う」「時間を守る」「人に何かしてもらったら何らかの形でお返ししなければいけない」全て正しいと思います。どれもなくしたら、人と人の間を保てず孤立してしまうからです。しかし私はそのどれもが苦手、あるいは何かのこじつけじみた理由でやりたくないと思っていました。今も少し思っているかもしれません。
道徳観の欠如への指摘、そこからの導きを心して受け止めれば人は変われます。しかし難しいのも事実です。未熟さを晒す勇気が必要だから。どこまでもさもしいことは承知の上で、受け止めるのに途方もない時間がかかってしまいました。これからも半永久的に「私どうせ間違ってるんだよね!クズだから!無視していいよ〜バーカ!エーンエーンやっぱり無視しないで〜」とのたうちまわることでしょう。超めんどくさ!自覚以上に人を傷つけたり裏切っていると思います。少しずつがんばってマシになろうとする過程でも何人かに無意識のうちに暴言吐いたり嫌な態度取ったりしてるんだろうな〜もうなんか自殺したほうがマシかも…そう何回か思いましたが色々生きようと思う理由は生まれてきてしまいます。

死にたさの原因を完全に忘れるのは無理なので「やるべきことをやって」「気にすると余計病むようなことに固執しない」に集中するしかありません!

暴言、ふてくされ、八つ当たりなどの蛮行に対して、ほとんどの人は優しく本気でアドバイスしてくれるんだと思います。そうでなくて根っからの揶揄いや嗜虐願望から人を咎めるとしたら、やはりやっている側の首も絞まっていくからです。
人をできるだけ信じたいんです。些細なことで逆ギレして裏切りを繰り返してきたやつの言うことではありませんし、もう手遅れかもしれませんが、一番許せないのは「人なんて、所詮信じられない生き物だよ笑」みたいなことを言うやつです。じゃあどうしたらいいんですか?あなたの意見に対して何を思えばいいんですか?と思うから。
しかし、そうでない優しいアドバイスでさえも、大半はアドバイスを笠にきたマウンティングのように感じてしまい、より殻に篭る気分にさせられました。故にふてくされてると言われるような性格が形成されました。恩を仇で返すとはこのことです。
たまに本気で、こいつ説教で気持ち良くなろうとしてる…とゾッとさせられる出会いもあるのですが、基本はそんな人あまりいないと思います。厳密には、「叱りたい気持ちは本当だけどどうしても多少のマウント感は入ってしまう」という人が多いんだと思います。私も今のバイトが長くて、新人指導のようなことをたまにしていたのですが「この人が苦しむことなく仕事できるようになってほしいな」と「なんなんだこのバカたれは殴ってしまえ」の両立は可能だと知りました。本当には殴ってませんがその感情は伝わってしまったと思います。

人間って難しすぎる…

イキリ君「あっ女さんが繊細ぶってる笑」

こいつだけは本当に殴りたい!!!!
それはさておき、人付き合いの難しさを乗り越えるヒントがあるとしたら「許容」かもしれません。
こいつキツいな〜という時も、心のどこかでは「上から赦す」みたいなポジションを取ることです。もちろん心のメインは「冷静に受け止める」ですが。やっぱり難しいです。あまりできていません。

あと思い出したんですが、先ほど述べた本気でヤバいタイプの、説教で気持ちよくなろうとしてる感じの人はどなたも道ですれ違った人とかお客さんとかだった(※)のでこの技はより使いこなすのが困難そうですね。

※そう記憶してたんですが、使えなすぎてクビになりまくってた頃の各バイト先、その店長クラスの人間には説教オナニー愛好家が多かったことを思い出しました。クズがクズをクビにする!泥仕合にも程があるしそんな悲しみは世界にいらない。

とにかく、ヤバ人遭遇率が特に高いであろう接客業には特別な才能がいる。ヤバ人の潜む社会で生きるにはタフであらねばいけない。今は接客やってなくてデスク単純作業です。あとため息ついたりプチ奇声を発してもあまり怒られない職場なのでわりと良いです。運と環境に恵まれている以上、できるだけ生きていたいしフィードバックしたい、と思うぐらいには前向きになれました。脳内イキリ君とは一生の付き合いになりそうですが発狂したくないので、他人を不用意に傷つけることが少ない方法で溜まった灰汁を排出していきたいです。がんばるぞ〜

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