勿忘草-wasurenagusa-

HSPという特徴を持った私が日々思うことを綴ります。時折、詩を書くかもしれません。 こ…

勿忘草-wasurenagusa-

HSPという特徴を持った私が日々思うことを綴ります。時折、詩を書くかもしれません。 これを思想と言うのか、哲学と名前がつくのかは分からないけれど。 いつか私の言葉が誰かの光になれば遺した意味があるなと思います。

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白銀の君 -小噺-

「またね。」とかけた言の葉は、 未来を約束する物では無くて、私の願いだった。 もう、貴方としては逢えない。 もし、違う時代に逢えたとしても貴方は「初めまして。」 私だけが心の中で「おかえりなさい。」 一生帰ってこない「ただいま。」を待っているの。 私自身が夢物語の様なものだから、貴方とまた逢えるだなんてそれこそ有りはしないもの。 でも、私はどれだけ永く生きたとしても立派に割り切れなかった。 信じたかった。逢える未来を見たかった。 一度だって神様は願いを叶えてくれ

    • 善と正解がイコールでは無いという事。

      私は永らく自分の中にある「正義」や「善」と呼ばれる選択に進み続ける事が『正解』なのだと思っていた。 勿論、正義や善というモノが自身の置かれた環境、体験した事で作られたものであるから絶対的な尺度では無い事も理解している。 それでも他者から賞賛される事、評価される事。 優しい人だと言われる事は私の中の正解だった。 場合によって「優しい人」が「都合のいい人」に置き換わるという事も分かっている。 ただ一つ、それでも何処かで自らの外から報いがあると思っていたのだと思う。救いがあ

      • 胸の辺りがほんわかする気持ち。

        皆さん、紅茶は好きですか? 茶葉から淹れたり、ティーバッグを使ったり、今はインスタント?みたいになってるのもあるみたいですね。 私は落ち着きたいとき、起きたとき、眠いとき…よく、紅茶を飲みます。 今日のお裾分けはその中の一場面。 私の感じた憂いと幸せです。 古材で作られた木の机。 窓からは少し秋に染まり始めた紅と、橙と、黄金色の樹木が揺れる庭。 遠くの山も、同じ様に秋の色。そして運ばれてくる濃い紅の紅茶。 白で統一され、薄口の飲みやすい小柄なカップ。 控えめな草花の装

        • みんな笑っていたいよね?

          私は日本の社会に関わってから、沢山いろんなものを見て感じました。 昔、ほんとに小さな頃から私は規律や規則に従って、大人にとって扱いやすい子どもとして育ちました。 私も考えなしに規律を正義だと思って、きっちり校則や社会の常識というものを必死に守ってきました。 もうすでにnoteでも書いている通り、社会における普通とか常識の一部は支配したい権力者が、支配する奴隷を扱い安くするためのものだという考えは変わりません。 ただ、今日話したいのはそこではなくて、 いま社会に出て辛い

        白銀の君 -小噺-

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        • 白銀狐の千歳奇譚
          1本

        記事

          涙で声が出た。

          今日、ある映像を見ていて初めて声を漏らして一人で泣きました。 いま失声症により、話すことが出来ないはずなのですが、泣いた時久々に声が出ました。 どこか自分の声らしくなくて、違和感でしたが少し安心しました。 なぜこんなにも泣いたのかというと、 京都アニメーションのヴァイオレットエヴァーガーデンという作品についての映像を見ていたのがきっかけでした。 作品の紹介に合わせてOPの歌が流れる映像で、まだ作品の本編は見たことがなかったのですがその美しい絵や世界観に心を揺さぶられたと

          涙で声が出た。

          声が出せなくなって思ったこと

          つい先日から、声が急に出せなくなりました。 朝起きて何となく違和感を感じて声を出そうとすると喉が絞まり苦しくなります。 「ああ、限界か。」 何処か冷静に考えた私は、暫く仕事を休み休養を取ることにしました。 病院に行った結果はうつと解離性障害という診断。私も大学で四年間で臨床心理を勉強してきたので推測は出来ていたけれとその通りの結果だった。 勿論、原因は分かる。 溜め込んだストレスが私の許容できる器から溢れた。 仕事での悩み、社会そのものへの悩み、生きることへの悩み。思い

          声が出せなくなって思ったこと