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#8 Youは何しにワットへ?/縁でつながる~建設業界とともに歩んだ半世紀~

みなさんこんにちは!株式会社ワット・コンサルティングの髙橋です。
今回は技術社員のサポート部署であるキャリアアドバイザー課※立ち上げのきっかけであるキャリア教育を始めた栗林さんの経歴と想いを聞いてみました。
 
※キャリアアドバイザー課は、技術社員のキャリアプランや資格の取得などの相談に乗りながらサポートをしている部署です。社員一人ひとりが生き生きと目標に向かって成長できるよう活動しております!

栗林和彦。2017年ワット・コンサルティング入社。一級建築士と1級施工管理技士保有。大手ゼネコン、デベロッパーを数社経験し、ワットではキャリアデザイン講座を担当。主に若手技術者に寄り添ったキャリア形成サポートを行っている。


東京オリンピックに刺激を受けた幼少時代

--まず初めに出身をお伺いしてもいいですか?
生まれも育ちも東京都渋谷区です。
ちょうど小学生のころに東京オリンピックが開催されたんだけど、その時に国立代々木競技場や選手村が近くにできたからよく見に行ったんだ。当時は斬新なデザインだったから刺激を受けたのを覚えているよ。

--バリバリのシティボーイだったんですね!子供の頃は勉強が得意だったのですか。
得意科目なんてなかったよ。まあ得意と言えば、体育だけかな。笑
特に野球やサッカーが好きでずっとやっていて、その頃の将来の夢はサッカー選手になることだったよ。
 
--サッカー選手になりたかったんですね!そこから建設業に興味を持ったきっかけは何だったのですか。
大学進学の時に、兄が文系だったからライバル意識もあって理系に進もうとしていたんだよね。
建築学科は単純に面白そうだし人気だったっていうのもあるけどね~。笑
あとは、さっきも言ったようにオリンピックの刺激もあったかな。
実際に大学に入って勉強していく中で、図面描いたりするデザイン系よりも現場で建設に関われる施工系に興味を持って、そっちの道に進んでいこうと思ったんだ。



小学校卒業式のときに幼なじみと撮った1枚

施工管理技術者としての第一歩

--大学卒業後は建設会社に就職されたんですよね。
そうなんだ。父親が築地のがんセンターに入院して、その病院を手掛けていたのが両親の出身地の会社だったんだ。その後就活を考え始めた時に、偶然にもその会社の人が大学に勧誘に来ていて、意気投合してこれも何かの縁だと感じて入社したんだよ。
 
--そんな縁があったんですね。ちなみに初めての現場のことは覚えていますか。
よく覚えているよ。というのも、官公庁の仕事なんだけど。
1977年に打上げ予定だった、気象衛星ひまわりから送られてくる電波を受信する基地を担当したんだ。今では台風のニュースとかで名前を聞くから知ってる人も多いと思うんだけど、当時はひまわりって言われても全然ピンと来なかったんだよね。2~3年後にテレビで打ち上げのニュースを見て、ここを作ってたのかーって興奮したよ。こんなすごい現場に携わってたんだって。
 
--仕事を始めて1年目で大変だったことって何ですか。
やっぱり最初はね、朝も早いし覚えることも多いし慣れるのに大変だったよ。これは今も一緒だよね。最初はやっぱりみんな大変だと思うよ。
あとは職人さんとのやり取りもね、最初はみんな年上だし現場経験も職人さんの方が豊富だから、指示の出し方とか伝え方とか苦労したよ。
 
--今は大先輩の栗林さんでも、1年目は苦労されたんですね!
ご自身の中で、仕事に慣れてきたなと思ったのはいつぐらいなんですか。
現場に出て半年から1年ぐらいだろうね。一通りの経験ができて流れがわかってくると、なんとなくやっていけそうかなと。あとは職人さんとのコミュニケーションも、その人に合わせて自分から取っていったら仕事以外の話もできるようになったよ。初めは怖い印象があった人もいたけど、全然そんなことなかったよね。職人さんってすごく真面目で一つのことを極めているから、プライドを持ってるんだよ。そこに気が付けてからは、お互いに敬意を払って仕事できるようになったかな。
 
--仕事もそうですが、コミュニケーションの図り方も色々自分なりに試してみて、いい方法を探していった感じですかね。
そうだね。だんだん慣れていくからね。仕事にしてもコミュニケーションにしても、まずはやってみることを大事にしてきたんだよ。今でもすごく役に立ってるね。

現場監督時代に携わった現場の前で

縁で繋がるワットまでの43年

--他に印象的なエピソードありますか
初めての現場が終わったあと、所長に「次の現場も一緒に来てほしい」って言われて。それが改修工事だったんだけど、父親が亡くなった病院だったんだ。さっき言ってた、入院してた病院とはまた別の場所なんだけど。父親の出身地と関係がある会社っていうだけだったのに、まさかこうやってまた繋がりが生まれるとはね。
 
--偶然そんなことがあるんですね
そうだね。しかも不思議なことに、看取った病室も担当したんだよね。亡くなったのが大学4年のときだから、ほんの2年前、毎日のように看病に来てたしよく覚えていたよ。知ってる看護師さんも居たんだけど、なんとなく顔上げられなくて。ヘルメットで隠してたんだよね。何千・何万と現場がある中で、まさかそんなことがあると思ってなかったから。そこで人の縁っておろそかにしちゃいけないって、改めて思ったんだよ。
 
--縁って不思議ですね
あとね、建設業がサッカーと縁を繋いでくれたなと思ったことがあって。私が現役だった当時は各社のサッカー好きが集まった建設業リーグっていうのがあって、ずっと参加してたんだ。その趣味が高じて、Jリーグ発足のときにプロのクラブチームの立ち上げに関わる仕事ができたんだ。この話があったときに、会社ではサッカー好きって知られてたから、「栗林さんやってよ」って推薦されてさ。チームに参画させてもらったことで普段と違う仕事ができたし、他業種の人たちともいっぱい話ができて新しい経験になったんだ。その関係で天皇杯の優勝カップを持たせてもらえたことは今でも忘れられない思い出だよ。サッカー選手にはなれなかったけど、好きなことにこういう形で携われて、これも仕事からもらった縁だよね。

建設業リーグで大好きなサッカーをしている栗林さん

--沢山の「縁」に恵まれているのは、人とのつながりを大切にしてきた栗林さんだからこそですね。ちなみにワットに入社するまでにも何か縁があったんですか。
終身雇用が当たり前の時代だったから自分もそうなると思ってたんだけど、バブル経済崩壊の流れで1社目の会社を早期退職したんだ。でも、大学や仕事でお世話になった人の繋がりがあったおかげで、数社渡り歩きながらずっと建設業界でやってこれたんだよね。何も特別なことはしてなかったよ。普通にやってただけ。そしたら昔一緒に働いてた人たちから会社に来ないかと声をかけられたんだ。
 
--栗林さんにとっての普通にするっていうのはどういうことですか
うーん…自分では当たり前にしていたことだから何がというのは難しいんだけど…ひとつ挙げるとしたら相手の立場になって1つ1つの仕事に向き合うことかな。その積み重ねだよね。そうやって何十年もやってきたら、自分でも気が付かないうちに周りから信頼してもらえたんじゃないかと思うよ。特に新卒で入った会社には20年以上いたからさ。多くの現場や部署を経験して、色んな人と関わりを持つことができたんだよ。思い返すと父親の一件が大きいきっかけだったかな。縁を疎かにしちゃいけないって思ってたから、どんな時でも相手のことを考えるようにしていたんだ。そういったことも含めて、仕事に向き合う姿勢を見てもらっていたのかなと。改めて一度関わった人とは、これからも縁があるんだなって思ったよ。広いようで狭い業界だからね。ちなみに2社目の建設会社にいた時に、今のワットの社長である水谷さんが営業に来たのがきっかけで出会ったんだよ。もう20年の付き合いになるかな。
 
--そうなんですか!知り合ってから長い付き合いがあるんですね。
そうだね。当時は派遣社員を紹介してもらう側だったんだよ。それもあって、会社が変わっても定期的に仕事の接点はあったんだけど。ワットの近くによく来ることがあって、たまたま会社を見つけたから水谷さんに連絡してみたんだよ。そうしたら見学してみないかと誘われてさ。観に行ってみたら、びっくりしたよ~!未経験の人たちが、一から研修受けてるんだもん。
 
--そんな偶然がきっかけでワットとの繋がりが生まれたんですね!
そうなんだよ。そのときに業界や人材育成に対する水谷さんの想いに共感したんだよね。それがワット入社のきっかけになるかな。


業界への恩返し

--そこでも縁があったんですね!どうして定年退職という選択肢もあった中で仕事を続けようと思ったのですか?
ひとつは、半世紀近く業界にお世話になってきたこともあるからね。僕にはこれしかないし。業界的に人材が不足しているのも分かっていたからね。ワットがやっている未経験から人材を育てていく取り組みに共感して、何ができるか分からないけど入って考えてみようと思ったんだよ。あとは教育的なことも経験があったからね。何か役に立つかなと。
健康で働けるうちは、1日中釣りしたりサッカー見たり、趣味の時間に使うわけにもいかないしね。笑
 
--社員教育の経験もあったんですね
現場だけでなくジョブローテーションで技術部というところで仕事したことがあってね。主に現場の支援をする部署だったんだけど、業務のひとつで1,3,5年目の技術研修を担当してたんだ。
実際竣工した工事を基に、施工計画を立て工程表を作成し発表してもらう内容だったんだけどね。その時に思ったのが1年目と3年目では技術の差は大きくないんだけど、5年目の社員を見た時にすごく成長しているなと感じて、入社してから3年間どれだけ頑張るかが重要だと思ったよ。まあ5年目以降に伸びる人もいるし、きっかけは人それぞれだからね。人の成長を見ていくことに面白さを感じたんだよ。
 
--自分のためよりも建設業界や人のためといった視点が強いなと、すごく感じました。そのマインドはどこから出てくるんですか?
本当に今まで色んな縁を繋いでもらって、ここまでやってこれたからね。これからは、建設業界で活躍する人を支えていきたいという想いがあるんだ。
ワットに入社して一番思ったのは、技術者みんな2か月研修しても不安なんだよね。未経験で入社して、全部が初めてなんだから当たり前だよね。現場に出てからも自分なりの軸がぶれないように、何か目標を持ってもらいたいなと。そのために、今まで私が経験してきたことを伝えることで、考えるきっかけに繋がってくれたらいいなと思ってるよ。
 
--建設業界に対して恩返ししたいということですか
まあ、恩返しとは大げさだけどね。この業界に対してお役に立てるのは、こういうことしかないと思ったんだ。健康のためにもできる限りは続けていきたいと思っているよ。
 
--栗林さんのお話を聞いて、僕も「人とのつながり」と「縁」を大切にしていきたいと思いました。
ありがとうございました!

取材の様子(今回同席したキャリアアドバイザー課:藤原さんと)

以前小澤さんも取材しましたが、技術社員を支える役割を担っているキャリアアドバイザー課についても、もっと知りたくなってきました。またこのnoteで紹介できたらと思います!

↓小澤さんの記事はこちらです!↓
#3Youは何しにワットへ?/優しさとパワフルさを兼ね備えたお母さん社員の思いやりと仕事の流儀|ワット・コンサルティング_採用課 (note.com)

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