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ロックンロール黄金伝説40 beatles その1

「世界でもっともブルージーなファーストアルバム ビートルズ/プリーズプリーズミー」  

ビートルズを聴き始めの頃はほぼ中期から後期までだけのファンだった。

初期はまだ青臭いしアイデアもあまりないし、何よりも音が軽いと思っていた。

いまはちがう。

特にこのファーストアルバムに顕著だが彼らは実は非常にヘビーなバンドである。

※ヘビーさとは音だけではない事わかるよね?ママン?

彼らは圧倒的に他のバンドと聴いた時の質量が違う。

30分そこらのアルバムなのにおなかいっぱいなるのだ。


例えばプリーズプリーズミーみたいなアホっぽい曲がなぜこんなに染み入るのか?

やはりこのバンドの持つ業の深さ、ソウルのデカさがそれをただのポップソングにしないのだ。

音楽の構造が新しかったというよりも、「魂の乗せ方」が確実に新しかったというべきか。

とにかくそれが鉛のように人の心を打ちつける。


最後にビートルズのアルバムが飽きない最大の理由。それはシンガーが4人もいるということ。

どんなに歌のうまいシンガーでも1人で14曲は聴いてて少しバリエーションに欠ける。

これが最高にデカかった。

彼らは来るアルバム時代にも最初から対応型のアーティストだったのだ。

--ウィズザビートルズへ続く--
(4th.Sep.03)

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